
私は10月末の生まれ。60歳で定年となった翌日からは、会社人間だった生活パターンを自分流に切り替えようと、早くから決めていた。その一つに手帳がある。定年の日まで会社手帳一筋だったが、退職前に吟味して購入していた手帳を使い始めた。同じ型番の手帳が通算22冊目となる。
新しい手帳に引き継ぐ項目などを確認しながら今年の書き込みを繰りながら11月スタートをしていた。ところが3年前から、それまで11月から17カ月記録できていた手帳が、12月から16カ月分になり、ひと月先送となった。頁数で7から8頁分の削減、コストダウンだろうか、それでも売価はアップしている。
手帳は「心覚えに記入する小さな帳面(広辞苑)」とある。手帳の使い方の上手な人は仕事ができる、何かの話で聞いた覚えがある。その話の中で「スケジュール管理だけに使うのはやめましょう」と続いていた。私の使い方は現役のころも今も上手でない使い方に当たる。ドラマで悪事の証拠になる記述もあるが、自分流で困ったことは起きなかった。
スマホのスケジュールには、要件を入力し「毎年」の項をチェックしておけば何年先でもその要件を表示する。便利な用具が大普及しているが、店頭の手帳売り場に並ぶ種類は以前と変わっていないように思う。訪日外国人旅行者も買い求めるとか、日本文化の一端だろうか。
(今日の575) 手帳には小さな自分史刻みおり