
私は晩酌をしないのでお聞きします。晩酌される皆さんはその時の酒の肴は何をお召し上がりですか。父は亡くなって60年近くになるが、元気なうちはコップ1杯の2級酒を美味そうに飲んでいた。が、肴は夕食のおがずで飲んでいた。母と祖父は飲まず祖母は盃1杯飲んでいた。ドラマになるような場面はなかった。
毎日魚屋に足を運ぶ主婦の人からこんな話を聞いた。「主人と息子が晩酌を欠かさない、だが、その肴は刺身で済むので手が掛からず助かっている」という。別の人は「毎日3品、おかずとは別に作る」、知人は「生野菜を大きな皿に山盛り」、料理好きの知人は「仕事の帰りに材料を仕入れ帰ってからひと工夫」、晩酌をいかに美味く飲むか、工夫されている。
私は毎週、日曜日の夜ウイスキーを飲む。9月1日に開栓したボトル1本が昨夜空いた。酒量はしれているし、肴でなく「摘み」で済む。つまみは小袋で気にいった物を何品か買い置きしている。最近、これに「いりこ」が仲間入りした。頭と内臓を取り除きそのまま口にする。子どものころにはおやつ代わりにしていたことを懐かしく思い出す。
摘みの思い出。40歳を少し過ぎたころだった。本店出張で1日目の仕事が終わり社員クラブで会食になった。食事が終りクラブ併設の飲酒コーナーに移動した。そこで出された摘み、工場の社員クラブのそれとの違い、とにかく豪華なことに驚き、その時はどう味わったか覚えていない。
(今日の575) 買い置きの摘み選びもまた楽し