近所の方から「植えんさい」と朝顔の苗が届く。銘柄ごとに仕分けされたうえに手書きの名札まで添えてある。10センチほどに育った苗はピンと背筋を伸ばし、植え替えの時期をアッピールしている。その方は花咲かせが好きで、そのための手間を惜しまれない人。そのことを花も接すればわかるのか綺麗に咲きそろい、そのお裾分けにあずかることもある。
我が家の苗、何年か前に体調を崩した妻をいやしてくれた思いでのある朝顔から採種したものを蒔いて育てた物。もう数代目の子孫に当たるが芽を出し苗になってきた。花の大きさは年々小柄になっているが、一生懸命に咲くので捨てずに育てている。そろそろ植え替え時とプランターと垣を準備する。慣れた作業で縦横ともに、まあ満足の出来栄えに一人で納得する。
苗が届いたのは朝顔の垣ができた日の午後、図った様なタイミングに驚く。気ぜわしく思いながらもその日は野暮用で時間なく翌日に植える。夜半から予報通りの雨降り、雨に打たれたが倒れることもなく今朝はしゃんとした立ち姿でいる。垣の横軸についた水滴が、早くここまでやって来い、呼びかけるように並んでいる。どんな花の競演になるか楽しみだ。
急用で雨の公園に出かけた。周囲の新緑は万緑にかわり、あまり見かけない静寂な中に傘をたたく雨音だけが響く。アジサイは色づき始めたのもあるが見ごろまで時間がかかりそう。菖蒲は一部で咲き始めているがこちらも見ごろは来月の菖蒲祭りのころだろう。どちらも久しぶりの雨を喜んでいる。駐車場は満車だが人影は少ない、どこに消えたのだろう。
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