日々のことを徒然に

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川柳とエッセイ

2016年05月24日 | 生活・ニュース
 

 「石蹴りの神社も淋し過疎の町」、「休診の文字もかすれて過疎の町」、これは川柳同人誌に載っていた知人の作品。生まれ故郷の過疎化を折に触れ聞いているだけに、単に川柳作品というだけでなく、現状を端的に詠みこみ、その背景にある社会的問題を提起している。川柳とは五・七・五音のリズムで「人情を詠み、人や社会を風刺する口語の詩」とある。

 この時期に楽しみな川柳の話題といえば「第一生命サラリーマン川柳コンクール(サラ川)」の投票結果発表。今年は39,551句の中からフアン約11万人の投票から選ばれた「退職金 貰った瞬間 妻ドローン」で元自衛官の作品、6305票で第1位。やって見たいができない自分の代弁者とは50代女性の感想。熟年離婚増加の現状、若い人への警鐘をドローン(無人航空機)に乗せている。

 サラ川作品を読みながら、日々の暮らしの中で題材選びやネタを探し、作品に仕上げることはエッセイも同じだと思う。その表現方法が五・七・五調にするか普通の文章にするかで違ってくる。川柳は読み終わったとき「ウンそうだ」と納得させる力がいる。エッセイも同じだが、読み終わった後で「ウンそうか」のあと気持が温かくなるような文末の工夫が求められる。川柳も面白い、そう思うが「よし挑戦」に至っていない。

 毎年思うことは「サラ川」の主役は男性サラリーマン、それも下働きならだれよりも勝る仕事力の持ち主、悲しいかな自己主張というかかっこよく振舞えない人の立場を詠んでいる。時にはわが身に置き換えて納得したこともしばしば、それでも作品は作れず悶々としている。やくみつる氏は、毎日1句作れと言う。そこで今日の1句「歳重く体長ちぢみ裾直し」(としより川柳)お粗末。
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