二宮尊徳 3
紙の本は下火などといわれているが、読書週間が始まって1週間あまり現実はどうなのだろう。あるコラムに「読書週間といえば、薪を背負いながら本を読む二宮金次郎の銅像を想いか浮かべる人はもはや多くないかかもしれない」とある。続けて「金次郎は、若いころに亡くした父親が残した本を読み、人生の指針を見つけようとした」ともある。
両親の死後、金次郎ら兄弟は親戚にあずけられ育った。本を読む金次郎に「油が勿体ないから火を消せ」と叔父にいわれ、菜種を植え採油して本を読んだという話は子どもころに聞いた。二宮尊徳 2で手にする本は儒教の経典『大学』と書いた。大学は孔子の弟子が書いたこのもので、大学とはいまでいうリーダーという意味と解説がる。
ある雑誌に今月読んだ10冊というコーナーがある。外見では超多忙な人たちだが3日に1冊読む計算になる。どういう読書術か分からないが、だから博識でいられるのだと思っていたら、あるお知らせに「本を読み過ぎると自己主張がなくなる」とあった。超多忙人は、読んで知ったことを知ったかぶりで話すことはないだろうが、考えに影響を与えることはあるかもしれないだろう。これはあまり本を読まない者の言い訳かもしれない。
金次郎の7代目の子孫である中桐万里子氏は「薪を背負って本を読む銅像で知られている二宮金次郎ですが、それ以上のことはあまり知られていません」と話されている。しかし、金次郎が行なったさまざまな学び方や実践は、現代の子育てにも力を発揮するヒントがたくさん隠されているという。もう少し詳しく知りたい。
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