2022年10月20日 中国新聞セレクト「ひといき」掲載
岩国市の欽明路道路(山口県道15号岩国玖珂線)は、国道2号のバイパス。錦見から川西を経て玖珂に至る。私もよく利用させてもらう。
散歩の途中、欽明路道路と並行して走るJR岩徳線の川西駅に立ち寄った。急な階段を上ってホームに行くと、この道路を中心にした両側の風景が遠くまで一望できた。
はるか昔を思い出す。私が子どもの時分は、ここから眼下に稲田が広がった。二つの小川が流れた。どの稲田もそのどちらかの川に接していた。
川は子どもの遊び場でもあった。私は唱歌にあるごとく、フナやメダ力を追った。秋になる、こうべを垂れた黄金色の稲穂が揺れていた。やがて道路工事が始まり、田も川も消えた。道路の両側には幾つもの商業施設や新築の住宅が立ち並び、新しい街ができていった。軒を接する昔の道筋にはない、新しい息吹を感じたものだ。
当初は有料道路だった。値上げもあったが、予定より早く無料になった。開通する前からある岩徳線と川西駅は、蒸気機関車ではなく、ディーゼル車が走るようになった。
そうしたこと、ああしたことを考えるのは、心のどこかで古里の原風景を望んでいるのだろ私の頭の中だけ、時が止まっているようでもある。
流れゆく膨大な車の量を見ていると、いや応なく県東部の重要な幹線道路と分かる。
ちょうど、上りのディーゼル車が止まったご乗車はI人、降車する人はいなかった。
(今日の575) 道一つ通れば里はプチ都会
岩国市の欽明路道路(山口県道15号岩国玖珂線)は、国道2号のバイパス。錦見から川西を経て玖珂に至る。私もよく利用させてもらう。
散歩の途中、欽明路道路と並行して走るJR岩徳線の川西駅に立ち寄った。急な階段を上ってホームに行くと、この道路を中心にした両側の風景が遠くまで一望できた。
はるか昔を思い出す。私が子どもの時分は、ここから眼下に稲田が広がった。二つの小川が流れた。どの稲田もそのどちらかの川に接していた。
川は子どもの遊び場でもあった。私は唱歌にあるごとく、フナやメダ力を追った。秋になる、こうべを垂れた黄金色の稲穂が揺れていた。やがて道路工事が始まり、田も川も消えた。道路の両側には幾つもの商業施設や新築の住宅が立ち並び、新しい街ができていった。軒を接する昔の道筋にはない、新しい息吹を感じたものだ。
当初は有料道路だった。値上げもあったが、予定より早く無料になった。開通する前からある岩徳線と川西駅は、蒸気機関車ではなく、ディーゼル車が走るようになった。
そうしたこと、ああしたことを考えるのは、心のどこかで古里の原風景を望んでいるのだろ私の頭の中だけ、時が止まっているようでもある。
流れゆく膨大な車の量を見ていると、いや応なく県東部の重要な幹線道路と分かる。
ちょうど、上りのディーゼル車が止まったご乗車はI人、降車する人はいなかった。
(今日の575) 道一つ通れば里はプチ都会
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