黄葉を撮ろうと見上げると、真っ青な空に米粒より小さな飛行機が見える。カメラのズームを一杯に、と言っても300㍉レンズでは超高度を飛行する物体にはさほどの効果は無いが、機体ははっきり認識できる。機影の後ろに2本の白い線となって飛行機雲が直線で続いている。飛行機雲は数百度の排気ガス中の水分が急冷されて凍り、雲となって白く見える。
上空1万㍍の気温は地上より60度あまり低い。寒い冬の日に息を吐くと白くなるのと同じ理屈だが、その白さは一瞬で消える。飛行機雲が見れるのは、飛行機の飛ぶ高さや上空の温度、湿度、空気の流れなど一定の条件が揃わないと発生しないという。旅客機なら飛行機雲の本数で機種が分ると教わった。
それは銭壺山頂でスマホアプリを操作しながら、上空を飛行中の旅客機の行先などを示し、ボーイング747型機は4本、同767なら2本でそれはエンジンの数による違いという。飛行機雲を眺めあれこれ思えるのは平和なればこそだろう。軍用機が飛行機雲を引いて飛べばすぐに敵に発見されるのだろうが、どうしているのだろう。
最後に飛行機に乗ったのは、何度目かの金沢出張の折りで、広島西空港から小松空港までプロペラ機だったと思うが、時期は失念しているが20数年も前の話になる。飛行機雲が出来るほどの高度ははないが、着陸まで雲の上を飛行し地上は見えなかった。しかし、雲上にのぞいていた大山の姿は印象に残っている。最近は艦載機の機影をのってみている。
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