2階のベランダに出ると、街並みの向こうの見慣れた山、その山の端にかかる雲の上部が、その昔、出張の新幹線からちらっと見えた記憶にあるような、遠く離れた雪をいただくアルプスの峰のように見え、なんだか懐かしくスマホで撮った。
写真には家の屋根や電線、TVアンテナなどが写っており記憶の景色とはかけ離れている。あんな山頂から見渡せる風景はどんなだろうと空想したことを思い出す。今は高感度のTV映像が各地の高山からの映像を映し出して見せてくれる。特に最近はドローンの進化で目線とは異なる位置からの山岳風景が撮られており、見る者を楽しませる。
同級の知人夫婦は今も全国の山歩きを楽しんでいる。アルプスは年齢的に卒業したというが、年賀状にはいつも山の風景が刷られている。今年は九重山の秋の様子だった。登山という経験は私にはない。子どものころ父について薪用の雑木とりで、道のない急な斜面を上り下りした。今は散歩で200㍍ほどの城山にゆっくりと登るというより坂道を上るが、回数は大幅に減った。
これまで上った最も高い山は厳島神社のある宮島の弥山、それは標高535㍍で「初代内閣総理大臣伊藤博文は、日本三景の一の真価は頂上の眺めにあり、と絶賛した」と言われる。そこに職場の仲間と弁当を持って原始林の中を麓から歩いて往復した。今はロープウェイもあり便利らしい。定かな記憶はうすれているが、晴れた日で眺めの良かったことは覚えている。
(今日の575) 人生の高い山越えいつになる
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