日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

喜寿の出遇い 1

2024年04月20日 | 回想

 母校でもある近くの小学校の入学式から10日、上級生にサポートされるように登校していく1年生、黄色の交通安全ランドセルカバーが光って見える。時にはお父さんやお母さん、おじいちゃんと登校も見かける。みんな楽しそうな登校に見える。自分の1年の登校風景は全く記憶に残っていない。

 私の小学校入学は終戦直後の昭和22(1947)年。赤紙の召集令状が届いたときのために、父が手縫いで準備したというランドセルを背負っての入学だった。そんなランドセルに入れた教科書などはわずかとおもうが、その中の国語の教科書の最初のページを今もはっきり記憶している。自分でも不思議でならない。

 見開きの最初のページにはレンゲの花の輪飾りのような周りで子どもが遊んでいる。そこに書かれていたのは、今だから詩だとわかる短い文章だった。
   みんないいこ 
 おはなをかざる みんないいこ
 なかよしこよし みんないいこ
 きれいなことば みんないいこ

 入学までに自分の名前は書けるように、覚えた字は「カタカナ」だった。それが「ひらかな」に変わり親は心配したそうだが、記憶の中には苦労が浮かんでこない。その懐かしい教科書に出会った。ガラスケースに収められたその教科書は77年の歳月で茶色に変わり、何カ所もテープで補修されていた。

 (今日の575) 記憶する頁に出会い言葉なく 
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優しいこころ根

2024年04月19日 | 地域

 狭い通りを散歩していた。私を追い越した軽トラックが少し先で慌てたように左へ車を寄せて通り過ぎた。「なに?」と思いながらそのあたりへ近づいて分かった。そこにはアスファルトの裂け目から一株のセイヨウタンポポが葉を広げ大小二つの黄色の花を咲かせていた。

 軽トラの運転者の姿は見ていないが、花に気づきそれを避けるため左に寄った、その優しい心遣いに何ともいえない爽やかさを感じた。ここは生活道路で児童の通学路にもなっているし、小型の車は通る。それでも人に踏まれず車に轢かれずに花を咲かせたド根性タンポポが喜んでいる様に思える。

 こうした心優しい人らに守られたタンポポの姿をスマホで撮りながら、報道で知るガザやウクライナの残忍な殺戮をおもうと、花を轢かず踏まない人らの心を持てばこうした争いが即刻止められなくても抑制できるのではなかろうか、そんなことを思った。

 最近の外交は安全保障の視点から防衛力強化や連帯連携ばかりが聞こえてくる。主義主張の異な世界情勢ではあるが、武力なしで達成できる平和や安全の方策はどこかで語られているのだろうか。2度の被爆を受けた我が国にはその先頭に立てる資格があると思う。何とかして欲しい。

 (今日の575) 野の花も踏まぬ心根明日を見る
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カンザン

2024年04月18日 | この木

 道の法面に桜に似たような花が今は盛りのように咲いている。花に負けないほど葉もついている。何度もこの場所を通っているが、これほど見事に咲き誇っている花の木があることに気づかなかった。桜ににているが桜では無いようなのでスマホを向ける。「レンズ」と「ナニコレレンズ」で検索、両方とも「カンザン」と一致したので、これで間違いなしとしよう。

 カンザンは「関山」書くようだ。日本原産の桜仲間で、4月下旬から咲き始めるサトザクラ系の八重桜(花弁は20~50枚)という。染井吉野が散った後に咲き始めるため遅咲きの桜になるそうだ。花もちがよく長く楽しめることから、学校や神社など多くの所に植樹されているという。これからは気をつけて見てみよう。
 
 もう少し学習する。豪華な八重桜・関山(カンザン)。学名は訓読みで「セキヤマ」。和名はカンザンと音読みです。別名としてセキヤマとも呼ぶようですが、一般的にはカンザンと呼んでいるそうだ。病害虫や都市環境に対して強く、街路樹や公園樹としても広く使われるという。今風の桜と言えそうだ。4月中旬から5月上旬くらいまで咲くそうだ。

 そんなに喜ばれる「八重桜・カンザン」がどうしてバイバスとなる山越えの道の法面に1本だけ咲いているのだろう。この桜は花びらの塩漬けは塩抜きして和菓子、あんぱん、ゼリー色々なお菓子のトッピングにご利用するという。もしや秘かにそのためにどなたかが咲かせているのかもしれない。

 (今日の575) 遅咲きの品種なればの鮮やかさ
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黄砂とプランクトン

2024年04月17日 | 生活・ニュース

 数日前から、17日は高気圧の後ろから黄砂がやって来る、昨日は17日の洗濯の干し方注意を促す天気予報、絵柄に大きな✖印を付けたのもある。強力な黄砂なのだろう。黄砂は黄土ともいわれ、日本にはタクラマカンやゴビの砂漠からやって来る。砂漠と言えば植物はほとんど生育しない岩石や砂礫の荒野と思い込んでいる。

 最近、こうした砂漠を紹介したTV映像で、目には見えない、全く知らなかった砂漠の不思議を複数回見て、その不思議の多さに驚いた。広大なで鮮やかな色合いの花畑を作り、突然大河が現れ草食動物に命を与え、乾燥した土の中では気象変化に即対応する命が宿るなど、驚きの現象に感じ入った。

 そんな中で、黄砂が人間の食生活に役立っていることを知った。数千㍍の高さまで巻きあがり偏西風に乗って飛来する。そして「海洋の植物プランクトンの必須微量栄養素の鉄の主要な供給源の4割程度が、黄砂などにより、大気を介して海洋表層にもたらされている」という。暮らしに悪影響を与える黄砂だが、これが無ければ海からの食材は乏しいことになる。

 真面目にこんな話をした人に出会ったことがある。「中国が日本に嫌がらせをするために黄砂を飛ばしている」。その真面目な話しぶりからそうではない説明に苦労したことがある。スマホの今日の気象コーナーで「外出時はマスクを着用しましょう」と注意を促しているのは気象庁の予報図からもうなずける。黄砂への偏見がすこ~し柔らかくなったかも。

 (今日の575) 黄砂にも任務ありやと初知識
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目のための心得

2024年04月16日 | 生活・ニュース

 「『松のことは松に習え 竹のことは竹に習え』」というから『病のことは医者に習え』、歳を重ねたら人に迷惑をかけないよう自分の身体を大事にしろ」、ずいぶん昔になるがそんな話を先輩OBとの宴席でとつとつと聞かされたことがある。実感としてそんなことを感じたり思ったりしたことはない元気なころ、「覚えておきます」と軽く受けていた。

 退職してからだった。家庭医が初期のガンだと診たてた。手術担当医も驚くほどの早期の段階で済んだ。それからは先輩OBのとつとつとした注意をおもいだし、早期発見早期治療を心掛けている。そんなひとつで2年前に白内障手術を説いた眼科医院に定期的に通っている。

 そんな眼科医院の待合室。患者には若い人も多かった。その若い人の大方はスマホで何かをしている。ふと思ったのはスマホと目の距離が近すぎる、これは目に悪い、素人でもわかる。そんなことを思いながら目の前の掲示板を見ると「デジタル画像を見る時の 五つの心得」が貼ってある。それには日本眼科医会と文科省とある。

 その一つに「画面と目は30㌢以上はなして姿勢よく」が1番、次に「30分間見たら目を休め20秒以上遠く見る」と呼びかけている。目の健康への呼ぶかけが並ぶ。スマホとにらめっこでは掲示など目に入らない、先輩の話を軽く受けた自分と同じなのだと苦笑していた。

 (今日の575) 小文字に視力の衰退感じおり
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ありゃりゃりゃ

2024年04月15日 | 社会 政治

 原則偶数月の15日は年金支給日、今日の振り込みを待っている人は我が家をもだが多いだろう。というのは、通常の日にはあまり見かけないATM利用者が順番待ちする光景。今日も3カ所で見かけた。大手企業の賃上げは5%を超えた、景気は上向くと国も連合も期待しているが、実際にこまごました買い物をした経験のない人の言い草に思える。

 次の6月支給分からは平均で2.7%くらいの増額になるが、個々には通知を見るまでは分からない。買い物の度に値上がりしていることが続く生活に直結した品々、2.7%では値上げに追っつかないと自信を持って言える。

 最近は働き方改革という名のもと金融機関の一部でも昼休みは窓口閉鎖の企業がある。昼前だった。店内のATMで順番待ちをしていた。そこへ買い物の帰りという年配の女性が入って見えた。「ありゃりゃりゃ」と声を発せられた。それは窓口に通じる入り口のシャッターが降りており「お昼休み中」の掲示を見ての嘆きだった。

 ATMを指しながら「私はこれが使えんので窓口で出しよるんです。また出直してこよう」と引き返された。手伝ってあげたいと思ったが、何せ人様の金銭に関することで手伝いはためらった。「お急ぎの方は電話を」と掲示に番号が載っているが、普通ならしないだろう。金融機関の人はこういう不便を与えている状況はどのくらいご存じだろうか。

 (今日の575) 不便です現金自動預払い機
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目標はないが

2024年04月14日 | 生活・ニュース

 「経費がいらず、それで健康が保たれる」、知人は毎日の歩きをこう話す。歩く、散歩、ウオーキング、走る、その方法はいろいろだろうが、方法のどれを実行しても目に見えた経費は発生しない。交通事故にあわなければいいことばかりが浮かんでくる。

 私も退職から10年くらい毎朝6㌔くらい少し速足で歩いていた。ちょっと誇らしそうにウオーキングと呼んで毎日それを記録していた。ある時ひょいとその距離の概算を計算したら孫の住む関西に達する距離になっていた。無意識の積み重ねでもいつのまにか驚くような結果、続けることの大切さを表す。

 あることから2週間あまり入院した。これは完治したが、家庭医から少し自粛を薦められ、それからはノルマ的な歩きはやめ、散歩に切り替えた。それまでは正面を見ながら歩を進めていたが散歩に意識を変えると道ぞいのあれこれこれが目に入るようになった。それで変わったことは1日の歩数が減ったことだった。

 歳も重ねてきたので歩数の大きな目標値はないが、楽しく健康に歩くことを心掛けている。先日のこと、あたたかい陽光に歩が進んだのだろう9千歩を超えたていたことに驚いたが、まだまだ歩ける力が残っているんだ、そんな充実感を味わった。

 (今日の575) 運動は過ぎれば益が失せていく
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コーナーワイプ

2024年04月13日 | 生活・ニュース


 東北北部と北海道では桜の見ごろが明日か明後日と天気予報で紹介している。桜の季節も終わりになった。今年は入学式に桜、久しぶりの光景が映像で紹介され、新入生だけでなく付き添いの親にもいい記念・思い出になっただろう。前途洋々の船出となった。

 TVも桜か大谷さんかの話題で持ち切りだった。おかげでTV座敷から全国各地の桜の朝から夜までの姿を映像で観れた。桜は日本の国花と言われるだけの存在感がある。TV各局も映像作りには工夫を凝らしている。最近はドローン映像に見ごたえがあり、鳥になった感覚でも桜が見られる。

 そんな見ごたえのある桜の映像を流しながら残念に思うことがある。画面全体で桜を見せているのに、スタジオにいる出演者の顔が次々と四角い枠の中に出てくる。この枠を「コーナーワイプ」と呼ぶそうだ。出演者への配慮なのか折角の桜の絶景映像にコーナーワイプは不似合いに見えるのは私だけだろうか。

 確かに出演者がどんな感じで番組に臨んでいるか、どんなリアクションを取るかなど視聴者に伝わるので、スタジオにいる人は油断できないだろう。放送している画面の内容によっては配慮が欲しい。自然界の映像などの時は特に思う。

 (今日の575) 満開の画面に小窓不釣り合い
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年月経てば

2024年04月12日 | しっちょる岩国
               (岩国七町一帯)
 何度も書いている岩国七町の話し。錦帯橋正面に当たる通りは「大明小路」。城下の大手通りで、昔は中級武士の屋敷が並ぶ代表的な侍町だった。その西側に「玖珂町」「柳井町」「米屋町」「塩町」「材木町」「魚町」「豆腐町」など町人が住まいする街を「岩国七町」と呼ぶ。山陽道の宿場町「玖珂」、港町「柳井津」の商人が移住した。

 その後に「曲尺町」「鍛冶屋町」「寺町」など商いの名称をつけた町名もでき、庶民の生活感の息が感じられる町が整っていった。小学校への登校はこれらの町の中を通っていた。どの町も狭い道幅、隙間なく軒をつられた各種の商店の数々、町の匂いとその姿が鮮明に思い出せるのが不思議だ。

 およそ20年前に、この界隈を特集した一冊がある。当時の各町の1行見出しは「玖珂町 江戸の商家そのまま」、「柳井町 にぎわい響いた高天井」、「鍛冶屋町 丹精込めて鉄を打つ」、「塩町 往来の主 時代で変遷」、「材木町 遺品が語る振興の願い」、「魚町 地域に届ける伝統の味」、「豆腐(登富)町 ふれあい生きる台所」、最後に「大明小路 メーン通り新風そよぐ」。

 今の姿は見出しより大きく変わった。一番の鍵は車社会へ世の中が転換したことだと思う。記すと差しさわりがあるのでひかえるが、町全体がほかに比べて少し遅れていた車社会に対応しようと変化を続けている。まちの姿が変わり錦帯橋界隈が城下町呼称の返上などということが起きないか心配している。

 (今日の575) 町の名で話が弾む高齢者
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今日の575

2024年04月11日 | 生活・ニュース

 2022年の元旦からブログの終わりに「川柳のような句」を残したいと決め、その日の書いた内容に出来るだけ即したものをと書いている。句とは言い難いので575としているがいつかは「今日の一句」にしたいとは思っている。

 「今日の575、ありゃあなんかいね。川柳でもなけりゃあ俳句でもない、ただの575だが」、このブログを読んでくる人からの批評。いや、ご指摘の通りで返す言葉はない。「いつか作品になるよう頑張ってみる」、これがせい一杯の返事。書き始めるにあたってなんの学習もなしに指を折りながら始めた報いだろう。最近ふと浮かんだ言葉が5や7文字のことがある。秘かに進歩かと思っている。

 購読紙2紙に掲載される読者の投稿作品を読むことも学習のひとつかと熱心に読む。投稿者の中にはかつて同僚だった人もあり、その隠されていた才能と仕事ぶりが合致せずに驚いたが、今はその人の句を楽しみに待っている。ほかに知人も何人か投稿の常連に名を連ねているが長い年月いそしんでいる。

 句にはなっていないが楽しく指折っている。それでもずらっと並べて見て「ちょっといけるかな」と複数回投稿したことがある。これまで1句紙面に載った。歳に関係なく嬉しいもので今も続いており、今日の575は830あまりに達した。

 (今日の575) 川柳は社会を観る目育むか
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