a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

2011年12月5日 京都府京丹後市立大宮中学校

2011-12-06 11:43:06 | 旅公演

虹!!

学校に着くと、
ブラスバンド部が待っていてくれる。
演奏、というわけではなく、
荷降ろしのお手伝い。
何しろ2F体育館。
これは、とっても助かるし、
何より、劇団員のテンションが上がる。
「これ持つと背が縮むよ」
などと軽口叩いて道具を渡すと、
「背、縮みたいです」
なんて、返事が。
女の子は、いくつの時もいろいろ大変だ。
でも大丈夫、背が高くて、絶対得すると思うよ、きっと。
と、余計なことを言ってみたり。





ただ、
なかなか鉄骨やら、条件がよろしくない体育館で、
苦戦しつつ仕込み。

開場すると、
体育館に驚くとともに、
ちょっと騒がしかったり。
リハーサルも、歌の声があまり出てなくて、
ちょっともったいないなぁ、と思ったりしました。
人数的にはそんなに多くないのだが、
なんとなく散漫な感じで、微妙。
開演すると、
反応が、なんというか、幼い。
先生も言っていたことだが、
普段、あまり演劇を生で観る機会がなく、
見慣れていないということもあるだろうが、
どうも、先日の小学生と変わらない感じで、
どうなのかな、と思ったり。
それでも、数分でその思いはなくなる。
芝居に圧倒され、静かに見入っている。
ときどき思い出したように、
茶々を入れたりもするのだが、
それが浮いていることはわかるのだろうか?
それもほんの一瞬。
素直な反応というか、
思い出したように、芝居を観る。









言葉は悪いけど、
暗転とかで、茶々入れて目立ちたい、
つっぱりたい、という感じ。
だけど、
つい、芝居に見入ちゃって、騒いでたの忘れちゃう感じ。







これこそ体育館演劇の醍醐味。
彼らのホームグラウンドを劇場にして、
こちらの空間にしてしまう。
演劇とは、そういうものだと思う。
若い人たちの、
新鮮な、素直な感動は、
空間をさらに濃密にしてくれる。
こういう経験の積み重ねは、
確実に劇団の積み重ねとなっていく。
嬉しい公演だ。

先生たちのキャンドルサービスも、
最初はからかい気味だった生徒が、
だんだん黙っていくのが何とも言えない。
これまた、体育館だからできる演出だ。















終演後のバラシは、
まずは屈強な先生方が力強いお手伝い。
そして、もちろんブラバンの子たち。
彼女たち(彼ら)は、
合唱でも先発メンバーのパートを担当してくれて、
緊張しながらも、
楽しそうに歌ってくれた。
下校時刻ぎりぎりまで手伝ってくれた。
本当にありがとう!





1泊だけでは残念な、
京都の日本海側・京丹後、終了です。