虹!!
学校に着くと、
ブラスバンド部が待っていてくれる。
演奏、というわけではなく、
荷降ろしのお手伝い。
何しろ2F体育館。
これは、とっても助かるし、
何より、劇団員のテンションが上がる。
「これ持つと背が縮むよ」
などと軽口叩いて道具を渡すと、
「背、縮みたいです」
なんて、返事が。
女の子は、いくつの時もいろいろ大変だ。
でも大丈夫、背が高くて、絶対得すると思うよ、きっと。
と、余計なことを言ってみたり。
ただ、
なかなか鉄骨やら、条件がよろしくない体育館で、
苦戦しつつ仕込み。
開場すると、
体育館に驚くとともに、
ちょっと騒がしかったり。
リハーサルも、歌の声があまり出てなくて、
ちょっともったいないなぁ、と思ったりしました。
人数的にはそんなに多くないのだが、
なんとなく散漫な感じで、微妙。
開演すると、
反応が、なんというか、幼い。
先生も言っていたことだが、
普段、あまり演劇を生で観る機会がなく、
見慣れていないということもあるだろうが、
どうも、先日の小学生と変わらない感じで、
どうなのかな、と思ったり。
それでも、数分でその思いはなくなる。
芝居に圧倒され、静かに見入っている。
ときどき思い出したように、
茶々を入れたりもするのだが、
それが浮いていることはわかるのだろうか?
それもほんの一瞬。
素直な反応というか、
思い出したように、芝居を観る。
言葉は悪いけど、
暗転とかで、茶々入れて目立ちたい、
つっぱりたい、という感じ。
だけど、
つい、芝居に見入ちゃって、騒いでたの忘れちゃう感じ。
これこそ体育館演劇の醍醐味。
彼らのホームグラウンドを劇場にして、
こちらの空間にしてしまう。
演劇とは、そういうものだと思う。
若い人たちの、
新鮮な、素直な感動は、
空間をさらに濃密にしてくれる。
こういう経験の積み重ねは、
確実に劇団の積み重ねとなっていく。
嬉しい公演だ。
先生たちのキャンドルサービスも、
最初はからかい気味だった生徒が、
だんだん黙っていくのが何とも言えない。
これまた、体育館だからできる演出だ。
終演後のバラシは、
まずは屈強な先生方が力強いお手伝い。
そして、もちろんブラバンの子たち。
彼女たち(彼ら)は、
合唱でも先発メンバーのパートを担当してくれて、
緊張しながらも、
楽しそうに歌ってくれた。
下校時刻ぎりぎりまで手伝ってくれた。
本当にありがとう!
1泊だけでは残念な、
京都の日本海側・京丹後、終了です。