a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

2011年12月7日 福井県高浜町内小中学校合同

2011-12-07 23:51:44 | 旅公演
町内の小学4年生以上から中学生までが全員観るという。
なるほど、ホールでやると、
そういうメリットもあるのか。
780のキャパで、満席。
中ホールで演劇的には最適な空間。
ワークショップをできたのが、
中2の子たちだけだったので、
その辺が心配でした。
まぁ、これは老婆心なのですが、
小学生と一緒に、中学生が照れずにやってくれるかな、
なんていう危惧がありました。
そして、入場が開場時間を早めたにもかかわらず、
異常に時間がかかるので、
牧歌的な雰囲気と言えばそれまでですが、
ちょっといろいろと心配してしまいました。





ところがそんな心配は、
まさに取り越し苦労で、
リハーサルでも、
思ったより、声が出ていて、
なんかいい雰囲気に包まれました。

開演しても、
満席で立ち見の先生も含めて、
身を乗り出すように見ていて、
ホッとしました。
ソングの参加でも、
客席後ろに座っている中学2年生、3年生の方から、
大きな声が聞こえて、
それが全体を引っ張ってくれたように思いました。
小学生の子どもたちは、
どういう風に感じてくれたでしょうか。
かなり中学生のお兄さん、お姉さんを、
意識してみていたように思いました。
この町ならではの、雰囲気なのかもしれません。







こういう劇場の雰囲気で、
子どもたちが少し背伸びをして観劇する体験は、
何よりも代えがたいと思います。
わからないことはわからないなりに、
1シーン、1シーン、
何か印象に残ったものを覚えていてくれればいいなぁ、と思うのです。



余談ですが、
会館の方や、教育委員会の方の、
楽屋などでのちょっとした心遣いに癒されました。
時間にすればあっという間ですが、
お茶場や、楽屋の小物などで、
長い旅の中で、印象に残るような感じがありました。
また、来たいな、と思えることは大切だと思うのです。