a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

スペクタクル!!  a letter from ROMANIA SIBIU 4

2013-06-12 01:38:11 | 旅公演


だいぶ更新が遅れちゃいました。
すいません。
さていよいよ開演。



フェスティバルも開幕です。

前情報の満席というのはまぁ、話半分と思っていたけど、
客席は8割くらいの入りか。
開場してもなかなか人が現れなかったので、
ほっとする。





日本からのゲストや、
フェス出演者も見に来てくれて、
心強い。
昼間、急な雨で雨宿りしに来た若いボランティアの女の子二人も見に来てくれた。
こういう出会いの一つ一つが、
やっぱりうれしい。

開演すると、
実は夢中で字幕をやっているので、
終演まであまり舞台を観れていない。
それでも、
ところどころ、
セリフのないシーンでは、舞台と客席を横目で見る。
モルドバの雰囲気とはまた違う感じ。
ただ、見ている。
食い入るように。
そのことに後押しされる。









桜のしかけにトラブルがあったりもしたが、
終演後の反応は上々。
大きな拍手、
スタンディングオベーションもいただいた。
感覚としては、
ホッとした感じ。









しかし、余裕はない。
今日は1日2ステージ。
大量の桜の片付けと、
仕掛けの復帰。
とにかく総がかり。

特に、トラブルのあった桜籠。
さらに精度を上げるべく、
時間いっぱいまで、直し。
終演後、2回目の上演まで3時間以上あるのだが、
そう感じなかった。
この芝居、ほんとに裏方の準備がたいへんなのだ。

そして、2回目は22時開演。
同じ時間に、
ラドゥスタンカのメインの舞台『ファウスト』が上演されている。
そして、開場時間に突如の雷雨。
非常に、ネガティブな要素が重なり、
正直、へこむ。
ただ、恐ろしい大雨の中、少しずつ、少しずつ、
お客さんが来てくれる。
ぎりぎりまで開演を待つ。
客席の5割程度の入りか。
13分押し。
開演。





心配していた桜の仕掛けもばっちり。
ほかにも、もう、いろいろあったけど、
これでヨーロッパツアーは最後です。
なんだか、感無量。







終演後の拍手が、
この4公演の中で、
一番あたたかかったように思う。
終わってみれば、本当にあっという間。
どうか、
モルドバ、ルーマニアの1つ、1つの公演が、
同じ空間を共有したすべての人に、
僕たちの公演が、何か印象を残してくれたらと、
願ってやみません。
あぁ、終わっていくんだなー。











日本より長めのカーテンコール。
そんなことを考えながら、見ていました。
会場を後にするお客さんが、
床に落ちている桜の花びらを記念に持ち帰っている。
この芝居の終演後は、
本当に祭りの後の風景。
僕たちのフェスティバルは、とりあえず、これでおしまい。









2回目の公演を観てくれた若い現地スタッフが、
“スペクタクル!!”
と、親指立てて、称えてくれた。
やったな。
彼が言ってくれたのは、
公演そのものへの称賛であり、
我々のごとすべてへの称賛でもあった。
そして、
僕らの経験もまた、
スペクタクル、だったなーと。

終わった後は、
もちろん、お片づけ。
終演が23時15分ですので、
なかなかのハードさ。
1日が長いな~。

劇場スタッフのほとんどは、
大量の出演者のいる『ファウスト』に行ってしまい、
われらの頼りはジニーマン。
25時には、
これまでずーっとコーディネーター兼通訳でいてくれた志賀さんが、
次の仕事でモルドバに行くということで、
別れを惜しむ間もなく、さようなら。
日本での再会を約束する。

荷積みが別の日ということもあり、
思っていたよりは、早くバラシ終了。
と言っても、26時半ですが……。

それでも、
朝までやっているという、
ラドゥスタンカ劇場横の、
通称“フェスティバル・クラブ”へ。
とにかく、乾杯。
お疲れ様でしたー。

コメント
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