a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

2013年12月18日 呉市立広南中学校

2013-12-19 16:45:20 | 旅公演


こちらは、小学校との合同開催。
ワークショップ時から参加しいるので、
歌なども一緒。
こういうパターンは楽しみ。
校長先生が、昨年度に前任校で応募してくれたのが阿賀中学校。
移動となって、追加公演にあわてて応募してくれた。
そういうことも、なんだがとっても嬉しいのです。



到着すると、たくさんの先生たち。
荷下ろしがあっという間だったし、
ほかの仕事も進めやすく、ほんとに助かりました。
昨日書いたように、ワークショップメンバーもいたおかけで、
前日仕込みが、考えていたよりも1時間以上早く終わった。
スバラシイー。



小学生が130人くらい、中学生が80人くらい、
地域の方々が100人くらい。
良い感じで入っています。
開演。
小学生と中学生が一緒に観る空間は、けっこう好き。
最初、暗闇になったことで騒ぎだす小学生。
スライドが流れ、さらにざわめきが増す。
音楽とともにフェードイン。
ジョバンニが舞台に立ち、歌い始める。
すると、騒がしかった客席が静かになる。
周辺に影たちがいることが分かり始めると、
怖くなってくるのだろう、だんだんわざと笑うようになってくる。
影の動き一つ一つに、カラ元気の笑いがかぶさる。
こうなってくると集団の力。
最前列の低学年の子どもたちは、
まるでコメディでも見ているように大きな声で笑っている。
しかし、
次のジョバンニのソロ、「影のうた」になると、
また、スーッと静かになる。
“影”が何者なのか、知りたいのだ。
だから、歌に耳を傾ける。
こうやって、オープニングから、
空間そのものが劇場として変化している事を実感する。
特に小学1年生から、ほんとうに地域の年配のみなさままで、
幅の広い年齢層の中でも、
きちんと芝居が沁み渡っていくのを実感する。





児童・生徒の参加部分も、
短い練習時間にもかかわらず、
歌も振りもバッチリ。
ちょっと油断して、芝居見入っていたけど、
それもご愛敬。
そして、サプライズでお願いしていた「プリオシンのうた」、
けっこう先生方が練習してくれていたようで、
それもまた、うれしかった。





その良い流れのまま、舞台は進んでいった。
鳥捕りが捕獲し損ねて取りが客席に捕獲されたけれど、
それもまぁ、ご愛敬。
とにかく先生たちも一緒に、
好奇心を持って同じ空間にいる。
学校での公演の成功の秘訣は、
そこにある。
そんな空気が漂っているのが、良いなーと思った。
生徒代表挨拶も、
そんな、愛嬌のあるあいさつで、
こっちもがニヤケてしまうよー。





最初にある絵は、
中学校の美術の先生が、仕込みを見ながら書いてくれたもの。
いやー、上手。
こういう何げないプレゼントは、やっぱりうれしいなー。
あっという間の3ステージ。
短い時間の準備でたいへんだった思うけど、
どこの子どもたちも、しっかり歌を覚えていてくれました。
来年度は、福島、山形、栃木、群馬、埼玉でーす。
ただいま募集中。
ぜひ、学校関係の方々、気になりましたら『銀河鉄道の夜』、
一緒に幻想四次元の旅する空間を創出しましょう。






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東京演劇アンサンブル 第31回クリスマス公演
銀河鉄道の夜

作=宮沢賢治 脚本・演出=広渡常敏 音楽=林光

12月
23日(月・休) 15時
24日(火) 11時貸切/15時
25日(水) 19時
26日(木) 19時

前売一般=3800円
前売学生=3000円
当日=4500円

ブレヒトの芝居小屋
全席自由

チケットのお申し込みはこちらから
http://www.tee.co.jp/ticket-web.html