a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

『はらっぱのおはなし』のおはなし…3

2015-04-01 00:25:39 | 東京公演
『第三帝国の恐怖と貧困』の時と違い、
あっという間にキャスト紹介が終わります。
東京演劇アンサンブルとしてはチャレンジである少人数編成の芝居です。



時間は短いんだけど、密度こゆいです。
役者は登場シーンでないところもずっと舞台上にいて楽器を演奏をします。
芝居もそうだけど、音楽も息があうと、
とても気持ちいいです。
是非いい状態を皆さんにみて頂けたらと思っております。

では、キャスト最後二人となりました。


オニグモじいさん/松下重人


前回公演
『第三帝国の恐怖と貧困』の演出家。
本業役者で登場です。

オニグモじいさんは優しいこころを持ちながらも、
食わなくては生きていけないことを苦しんでいます。
しかし、だからこそ命のきらめきを愛しんでいるようです。
「生まれるはきれい」
「生きているものはみんなきれいさ」
これらの言葉はオニグモじいさんによって語られます。

松下はこのグループでは最年長ですが、
じいさんではないので、
最初はオニグモが目が見えないこと、
歳をとっていることを演ずるのに
苦労していたようですが、
今、とても柔らかく役にアプローチしているように感じます。

自分が納得ゆかないことは、
納得出来るまでの方策を考える。
そのまっすぐな態度が芝居にも、
演出にも表れています。

あと意外にロマンチックな面があり、
そんなところも彼の魅力です。

この作品はオープニング、
カナブンオヤブンのロック、
エンディング以外はなんと!
自分の曲は自分で作曲しています。

松下が一番作曲にノリノリで、
3曲作っています。
また彼は舞台監督もつとめています。



カナブンオヤブン/洪美玉


文章を書いている本人です。
本当の不良がなんたるかを
バッタ三兄弟に熱く語ります。
かなり強引です。
あらゆる人に
この役が一番地に近いのでは?
と言われるのですが、
とても複雑な心境(笑)です。

私は照れもあり
ひょうきんなオバサンモードに
なってしまう傾向にあるのですが、
その度に演出家の関根さんに、
「不機嫌でいて!」
と軌道修正されています。
なかなかドシンと出来ず
苦労しています。

私も色々と楽器を演奏しますが、
カナブンオヤブンのシーンでは
エレキギターを持って登場です。
わぁ〜楽器と仲良くしたいです。



というわけでキャスト紹介終了です。
本番まであと4日、3月の本公演を経て若者たちは成長しています。
まだお席がございます。
是非是非、いのちたちのおはなしに耳を傾けに来てください。




文責:洪美玉

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


東京演劇アンサンブル こどもの劇場公演
音楽劇 はらっぱのおはなし

動画ダイジェスト

作=松居スーザン
脚本=篠原久美子
演出=関根信一
音楽=菊池大成

映像・照明=高橋啓祐
振付=明樹由佳
衣裳=清野佳苗
宣伝美術=スズキコージ+奥秋圭
舞台監督=松下重人
制作=太田昭/小森明子

2015年4月4日(土)14時半(満席)/19時
2015年4月5日(日) 13時開演

ブレヒトの芝居小屋(西武新宿線・武蔵関駅徒歩7分)

全席自由
料金  前売一般2,500円 前売学生2,000円
当日  3,000円

お申込 劇団事務所 TEL:03-3920-5232

ブッタ(わるわるバッタ・長男) 水流梨津美
ボッタ(わるわるバッタ・次男) 和田響き
ベースケ(わるわるバッタ・三男) 坂本勇樹
オニグモじいさん 松下重人
雨ふりのチョウ 正木ひかり
カナブンのオヤブン 洪美玉
角田くわはち(クワガタ) 雨宮大夢

劇団HP