さぁいよいよ本番です。
最後に作者を含めスタッフの紹介です。
劇作家/篠原久美子
「震災後の児童演劇を…」という
世界児童青少年舞台芸術協会(アシテジ)からの要請を受け生み出した『空の村号』の作者。
全村避難指示を受けた飯舘村を舞台に原発事故がもたらした村の、
家族の変化を描いたこの作品は斎田喬戯曲賞を受賞しました。
大きな反響がありプロ、アマ問わず、日本中で上演されています。
『はらっぱのおはなし』にも震災後の視点がきちんと書き込まれているように思います。
つまり震災後、原発事故後、
はらっぱの意味合いが変わってしまったということです。
そんなことも大人には感じていただけるかと。
だからこそもう一度いのちのおはなしを届けたい、そんな思いのつまった作品です。
演出/関根信一
上記の『空の村号』初演時の演出家。
ご自身の劇団フライングステージでは本も書いていらっしゃいます。
何よりも言葉の受け渡しを大切にする演出家で役者の気持ちに寄り添いながらも鋭い、
的確なダメ出しをします。
だいだい見破られていると言っていいです。
はい。
その場でのやりとり、相手がやりやすいように芝居すること。
学ぶことが多いです。
実際舞台上でそれが出来ると、とても楽で、
だからと言ってエネルギーが落ちるわけでもなく、満たされた気持ちになります。
ご本人役者としても活躍してらっしゃり、
一人芝居をやるという噂を聞いております。
すごく楽しみです。
音楽/菊池大成
彼との出会いも『空の村号』でした。
そこから東京演劇アンサンブルと三本一緒に仕事をしています。
パートナーシップがすごい!
とんでもなく忙しいスケジュールの中、隙さえあれば稽古場に通ってくれる。
私達の変化をじっくり見守ってくれています。
彼が私達に作曲を迫ったご本人です。
誰の体にも音楽があること、
体は楽器であり個性があること、
それを存分に発揮しながらも調和すること。
ハードルは高いですが、
菊池さんが私達と時間を共有しながら伝えてくれていることを舞台で届けたいです。
本業はピアニスト、こちらも機会があれば聞いて下さい。
私はぶったまげました。
振り付け/明樹由佳
とにかく人のいいところ、面白いところを見つけるのが上手で、
明樹さんに振り入れされると何だかいい気分になってしまいます。
彼女の本業は役者で劇団四季、キャラメルボックスで活躍後、現在も様々な舞台に立たれています。
また一人演劇ユニット「にもめぷあ」の主催者でもあり出演もプロデュースもしてらっしゃいます。
一度芝居を見させて頂きましたが、
とても知性的で優しさがにじみ出ていました。
噂によると天然気味らしい‥。
今回の振りにはジェストダンス(日常のしぐさ、ジェスチャーを取り入れたダンス)の要素が加わっているとか。
是非、お楽しみに。
というわけで手のかかる私達とがっつり組んでくれているスタッフをご紹介しました。
ブレヒトの芝居小屋での公演後、この作品は本格的に旅公演に出ます。
いい旅立ちになりますように。
是非、見届けて下さい。
よろしくお願いします。
文責:洪美玉
追伸
可愛いバッタのイラストは、
みんなの姉さん、衣裳プランの清野佳苗さん。
バッタのイラスト、舞台でも探してくださいませー。
プランナーたちのイラストは演出助手の渡邉みゆき作。
下記の写真は、2013年夏、初演時の稽古写真。
さてさて、
ここからどれだけ上積みされてるか!!
乞うご期待!!
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東京演劇アンサンブル こどもの劇場公演
音楽劇 はらっぱのおはなし
動画ダイジェスト
作=松居スーザン
脚本=篠原久美子
演出=関根信一
音楽=菊池大成
映像・照明=高橋啓祐
振付=明樹由佳
衣裳=清野佳苗
宣伝美術=スズキコージ+奥秋圭
舞台監督=松下重人
制作=太田昭/小森明子
2015年4月4日(土)14時半(満席)/19時
2015年4月5日(日) 13時開演
ブレヒトの芝居小屋(西武新宿線・武蔵関駅徒歩7分)
全席自由
料金 前売一般2,500円 前売学生2,000円
当日 3,000円
お申込 劇団事務所 TEL:03-3920-5232
ブッタ(わるわるバッタ・長男) 水流梨津美
ボッタ(わるわるバッタ・次男) 和田響き
ベースケ(わるわるバッタ・三男) 坂本勇樹
オニグモじいさん 松下重人
雨ふりのチョウ 正木ひかり
カナブンのオヤブン 洪美玉
角田くわはち(クワガタ) 雨宮大夢
劇団HP