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皆さまお疲れ様です。
お疲れさまですというのもなんですが
『消えた海賊』の郡山での公演を終え、十和田に移動中のバスの中で
このブログを書いています。
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東京演劇アンサンブルは現在『消えた海賊』と『銀河鉄道の夜』2班で秋の旅公演中。
海賊班は今年は北は青森から南は熊本まで。
よく、「どうやって移動してるの」と聞かれますが、
トラックとマイクロバスで日本国中走りまわっております。
私なんかは乗ったらすぐに寝てしまうのですが
本番終わってからのけっこうな長距離移動、運転手さんは本当に大変です。
旅公演、中でも芸術鑑賞教室いわゆる学校公演は
本公演や芝居小屋でのイベントと並ぶ、
私たちの劇団の柱となる大切な仕事の一つです。
未知なるものに向かう真っ直ぐな目を持つ高校生や中学生に
芝居を観せることは、とても神経を使うしナイーヴな仕事ですが、
この上ない楽しさと喜び、様々な経験を与えてくれる場でもあります。
学校公演は市民会館や文化会館などのホールだけでなく、
学校の体育館でも公演します。
体育館の天井の鉄骨から照明を吊るし
幕を吊ってセットを組む。
以前は脚を組んで平台を何十枚も使って舞台を作っていたことも。
体育館という生徒たちにとっては日常の空間が非日常に変わる。
仕込みを覗きに来た生徒さんの
「おおっ。凄~い」
という声を聞くと嬉しくなります。
どんな空間でもベストを尽くす。先輩達から引き継がれている
自慢の空間創りです。
会館での公演とはまた違い、生徒たちとの距離も近く
一人一人の顔がよく見える体育館での公演が
仕込みバラシは何倍も大変ですが
私は好きです。
『コーカサスの白墨の輪』『おんにょろ盛衰記』『ラリー ぼくが言わずにいたこと』
等いろんな作品で全国を旅してきました。それぞれにいろんな思い出があります。
『ラリー』をやっていた7年間の間には、東日本大震災があり
どう言ったらいいだろう。。。
何ができるだろう、何も出来ないんじゃないか。そんな戸惑いや不安の中
私たちを受け入れてくれた学校や生徒たちに背中を押されながら、
より意識的に芝居に向かうことで、ああ良いな、素敵だなと思える瞬間に
たくさん出会わせてくれたような気がします。
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生徒たちの反応はもちろん様々です。学校によっても違うし、地域差もある。
時代によっても生徒たちは変化しています。
ヘコむこともたくさんあります。
何年やっても何ステージやっても
毎回毎回緊張するし、毎回毎回真剣勝負です。
正しそうなことをやらないこと。
理想と現実、その矛盾は矛盾のまま提示すること。
解釈を押しつけて、感じる心の邪魔をしないこと。
20数年間の旅公演の中で、精神的にも肉体的にも鍛えられ
おかげでずいぶん強くなりました(笑)
これからも自分自身変化することを恐れず
その一瞬一瞬、いま そして いま として進む旅公演を続けていきたいと思います。
そのためにはなんとしても、稽古場を探さなければなりません。
皆さまにご協力いただければ、本当にありがたいです。
今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。
前回のブログで、洪美玉に「ミシンの名人」と紹介していただきましたが
それほどでもありません。
ただ仕事に入る前に「今日もよろしくね」と声をかけ、
終わったら「どうもありがとう」と糸くずを掃除してあげる。
それでミシンたちはたいてい機嫌良く動いてくれます。
因みに、永野愛理は「なめんなよ」と叱咤しながらミシンに向かっていますが、
それでも動きます。
町田聡子は私がメンテしたミシンを30秒で動かなくします。。。
相性もあるんでしょうね(-.-;)
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次回はアンサンブルの癒し系、奈須弘子です。
奈須ちゃん、ヨロシク。
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