思い起こせば、入団した1996年、最初の「旅」というか、
制作の出張に行ったのが、
青森県弘前市での野外公演の仕事だった。
右も左もわからぬまま、
当時俳優であり、制作の先輩であった佐々木章夫さんについていく、
というだけで、
何が話され、何が行われようとしているのかわからないままだった。
いま思えば、
劇団を支持してくれる弘前の有志の皆さんとの実行委員会の会議だったのだろう。
岩木山のふもと、総合公園にある野外ステージでの上演だった。
開演直前まで雨が降り、
開演とともに雨が止むという、ひやひやでドラマティックな幕開けだった。
あれから26年。
『銀河鉄道の夜』の野外公演は、
僕の入団前から、様々な場所で上演を続けていたが、
それも、なかなか機会に恵まれず、
最後が、2003年ころだったか横須賀おやこ劇場の20周年記念だったかで、
三笠公園での野外公演。
しかもあの時は、本番が台風直撃での公演、
そして、カラッと晴れたゲネプロとバラシという、
なかなか深い、深~い、思い出の公演だった。
それから、トラウマというか、
チャンスにも恵まれず、
野外公演は、過去の輝かしい公演の一つに収まっていた。
そして、東京演劇アンサンブルの『銀河鉄道の夜』は、
2018年12月の第36回のクリスマス公演を最後に眠りにつくことになりました。
その間、ぼくらは住み慣れたブレヒトの芝居小屋を離れ、
新たな地として、新座に根拠地を移し、
野火止RAUMで始動し始めた。
新たな劇団員も増え、
劇団の代表作である『銀河鉄道の夜』を知らない世代が増えてきた。
野火止RAUMに移り、
いつかまた上演したいという思いは、
僕だけが抱いていたものではないだろう。
狭い引っ越し先でも、
『銀河鉄道の夜』の舞台装置は、
いろ~~んなところに分散して、
いつか眠りから覚める日を待つかのように、
ひっそりと収められていました。
昨年、2021年3月、
劇団は『ウィーンの森の物語』を東京芸術劇場で上演していた。
その公演初日、
慎ましやかな初日祝いでもないけれど、
コンビニで買った缶ビールを片手に、
池袋西口公園で軽く乾杯していた時に、
急激にその思いが沸き上がった。
グローバルリングシアターを目の前にして、
ここで『銀河鉄道の夜』の野外公演、できるんじゃないか、
いや、やりたい。
それからは、ことあるごとにそのことを口に出し、
劇団の企画室、運営委員会、総会を経て、
危惧することはあれど、
劇団員の総意で上演することになった。
1982年の初演から40年。
世界で最初に上演許可を経て、
1800回を越える上演を繰り返してきた。
タリさんや、光さんや、西田さんの思いが、
長きにわたる劇団の歴史が、
いよいよ形となってあらわれてくる。
東京の大都会の真ん中での野外公演は初めて。
たぶん、もうこんなお祭りはなかなかお目にかけることはできない。
何はともあれ、
観に来てほしい。
赤ひげ言う
「思うことは値打ちがある、形になる。
実行することも骨だけどさー」
と。
この言葉は、
僕を、僕らを、
いつも励ましてくれていた。
誰かがそのことを思わなければ、
考えなければ、
願わなければ、
形にはならないのだ。
どうか、
いまの東京演劇アンサンブルの思うこと、
願うこと、
祈りのような叫びを、
見逃さないでほしい。
東京演劇アンサンブル 『銀河鉄道の夜』公演40周年記念
東京都 夏の児童演劇祭参加
作=宮沢賢治
脚本=広渡常敏
音楽=林光
演出=小森明子
舞台美術=岡島茂夫 三木元太
衣裳=八重田喜美子
衣裳協力=稲村朋子
映像=高橋啓祐(Nibroll)
舞踏=西田堯 三東瑠璃
音響=田村悳
照明=真壁知恵子
歌唱指導=吉村安見子
宣伝美術=スズキコージ 奥秋圭
舞台監督=浅井純彦
制作=太田昭
照明オペレーター 真壁知恵子
音響オペレーター 大場神 今西工
音響スタッフ 井上尚美
映像オペレーター 革崎文
演出助手 細谷巧 藤井夕奈
舞台スタッフ 篠原祐哉
協力 株式会社 K Productions (株)エス・シー・アライアンス
世界初演から、40年……
東京の夜空に ケンタウルス、つゆをふらせ
2022年 8/26(金)・8/27(土)・8/28(日)
各日19時開演
池袋西口公園野外劇場・グローバルリングシアター
観劇における新型コロナ感染症対策ご協力のお願い
当日券につきましては、劇団Facebookページ、Twitterにてお知らせします。
ケンタウルス祭の夜、
ジョバンニは不思議な旅をする。
決して引き返すことのない
軽便鉄道にのって、
本当のさいわいを
見つけだす旅をする……。
語り手 奈須弘子
ジョバンニ 山﨑智子
カムパネルラ 永野愛理
ザネリ 永濱渉
母/尼僧 洪美玉
学者 浅井純彦
赤ひげ 三木元太
灯台守 小田勇輔
車掌 浅井純彦
青年 和田響き
男の子 冨山小枝
女の子 仙石貴久江
信号手 雨宮大夢
サソリ 青柳万智子(Co.Ruri Mito)
影たち 鈴木貴絵 福井奏美
Web申し込みは下のゲッティのロゴをクリック!
協賛 ケンタウルスの会 (TEE友の会)
助成 文化庁舞台芸術創造活動活性化事業
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】
銀河鉄道の夜 HP
制作の出張に行ったのが、
青森県弘前市での野外公演の仕事だった。
右も左もわからぬまま、
当時俳優であり、制作の先輩であった佐々木章夫さんについていく、
というだけで、
何が話され、何が行われようとしているのかわからないままだった。
いま思えば、
劇団を支持してくれる弘前の有志の皆さんとの実行委員会の会議だったのだろう。
岩木山のふもと、総合公園にある野外ステージでの上演だった。
開演直前まで雨が降り、
開演とともに雨が止むという、ひやひやでドラマティックな幕開けだった。
あれから26年。
『銀河鉄道の夜』の野外公演は、
僕の入団前から、様々な場所で上演を続けていたが、
それも、なかなか機会に恵まれず、
最後が、2003年ころだったか横須賀おやこ劇場の20周年記念だったかで、
三笠公園での野外公演。
しかもあの時は、本番が台風直撃での公演、
そして、カラッと晴れたゲネプロとバラシという、
なかなか深い、深~い、思い出の公演だった。
それから、トラウマというか、
チャンスにも恵まれず、
野外公演は、過去の輝かしい公演の一つに収まっていた。
そして、東京演劇アンサンブルの『銀河鉄道の夜』は、
2018年12月の第36回のクリスマス公演を最後に眠りにつくことになりました。
その間、ぼくらは住み慣れたブレヒトの芝居小屋を離れ、
新たな地として、新座に根拠地を移し、
野火止RAUMで始動し始めた。
新たな劇団員も増え、
劇団の代表作である『銀河鉄道の夜』を知らない世代が増えてきた。
野火止RAUMに移り、
いつかまた上演したいという思いは、
僕だけが抱いていたものではないだろう。
狭い引っ越し先でも、
『銀河鉄道の夜』の舞台装置は、
いろ~~んなところに分散して、
いつか眠りから覚める日を待つかのように、
ひっそりと収められていました。
昨年、2021年3月、
劇団は『ウィーンの森の物語』を東京芸術劇場で上演していた。
その公演初日、
慎ましやかな初日祝いでもないけれど、
コンビニで買った缶ビールを片手に、
池袋西口公園で軽く乾杯していた時に、
急激にその思いが沸き上がった。
グローバルリングシアターを目の前にして、
ここで『銀河鉄道の夜』の野外公演、できるんじゃないか、
いや、やりたい。
それからは、ことあるごとにそのことを口に出し、
劇団の企画室、運営委員会、総会を経て、
危惧することはあれど、
劇団員の総意で上演することになった。
1982年の初演から40年。
世界で最初に上演許可を経て、
1800回を越える上演を繰り返してきた。
タリさんや、光さんや、西田さんの思いが、
長きにわたる劇団の歴史が、
いよいよ形となってあらわれてくる。
東京の大都会の真ん中での野外公演は初めて。
たぶん、もうこんなお祭りはなかなかお目にかけることはできない。
何はともあれ、
観に来てほしい。
赤ひげ言う
「思うことは値打ちがある、形になる。
実行することも骨だけどさー」
と。
この言葉は、
僕を、僕らを、
いつも励ましてくれていた。
誰かがそのことを思わなければ、
考えなければ、
願わなければ、
形にはならないのだ。
どうか、
いまの東京演劇アンサンブルの思うこと、
願うこと、
祈りのような叫びを、
見逃さないでほしい。
東京演劇アンサンブル 『銀河鉄道の夜』公演40周年記念
東京都 夏の児童演劇祭参加
作=宮沢賢治
脚本=広渡常敏
音楽=林光
演出=小森明子
舞台美術=岡島茂夫 三木元太
衣裳=八重田喜美子
衣裳協力=稲村朋子
映像=高橋啓祐(Nibroll)
舞踏=西田堯 三東瑠璃
音響=田村悳
照明=真壁知恵子
歌唱指導=吉村安見子
宣伝美術=スズキコージ 奥秋圭
舞台監督=浅井純彦
制作=太田昭
照明オペレーター 真壁知恵子
音響オペレーター 大場神 今西工
音響スタッフ 井上尚美
映像オペレーター 革崎文
演出助手 細谷巧 藤井夕奈
舞台スタッフ 篠原祐哉
協力 株式会社 K Productions (株)エス・シー・アライアンス
世界初演から、40年……
東京の夜空に ケンタウルス、つゆをふらせ
2022年 8/26(金)・8/27(土)・8/28(日)
各日19時開演
池袋西口公園野外劇場・グローバルリングシアター
観劇における新型コロナ感染症対策ご協力のお願い
当日券につきましては、劇団Facebookページ、Twitterにてお知らせします。
ケンタウルス祭の夜、
ジョバンニは不思議な旅をする。
決して引き返すことのない
軽便鉄道にのって、
本当のさいわいを
見つけだす旅をする……。
語り手 奈須弘子
ジョバンニ 山﨑智子
カムパネルラ 永野愛理
ザネリ 永濱渉
母/尼僧 洪美玉
学者 浅井純彦
赤ひげ 三木元太
灯台守 小田勇輔
車掌 浅井純彦
青年 和田響き
男の子 冨山小枝
女の子 仙石貴久江
信号手 雨宮大夢
サソリ 青柳万智子(Co.Ruri Mito)
影たち 鈴木貴絵 福井奏美
Web申し込みは下のゲッティのロゴをクリック!
協賛 ケンタウルスの会 (TEE友の会)
助成 文化庁舞台芸術創造活動活性化事業
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】
銀河鉄道の夜 HP
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