空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「徴用工」問題記事メモ

2018-11-02 15:53:21 | Weblog
中央日報 徴用の“恨”は晴らしたが…日本に反論する外交戦は今から(1) 2018年11月02日08時07分

日本企業に対して強制徴用被害者への賠償を命じる大法院(最高裁に相当)の判決以降、韓国政府に課題が与えられた。日本が否定してきた植民支配の不法性を大法院が直接再確認したという点で被害者のための正義を実現したのが判決の意義だ。だが、「韓国がゴールポストを動かした」という日本の批判論理に対抗して、国際社会を今後説得しなければならない外交戦が始まった

 いや説得すべき相手は日本だ、この場合。その言い方は、「そもそも日本を説得できる論理を用意できない(ので、外圧頼りである)」という無能の表明に他ならない。

中央日報 徴用の“恨”は晴らしたが…日本に反論する外交戦は今から(2) 2018年11月02日08時08分

大法院も、韓国が強制徴用被害者に対する補償を要求した事実は認めている。だが▼具体的な金額を策定して要求したことは政府の公式見解でなく、交渉担当者が述べた言葉に過ぎない▼被徴用者の苦痛に言及したのは交渉で有利な地位を占めようとする目的に過ぎない▼実際に受け取った金額(3億ドル)が要求額にはるかに達し得ないため、慰謝料請求権も適用して受け取ったとは到底考えがたい--と明らかにした

 そしたら交渉担当者が個人の裁量でなんぼてきとーな高額を吹っかけるかという勝負になっちゃうので、まずい:

ある国際法専門家は「要求した金額をすべて受け取ることができなかったからと言って資金の性格が変わるわけではなく、実際、交渉過程で初めて要求した金額が貫徹されることはほとんどない」とし「したがって、交渉担当者が述べる言葉はすべて訓令を受けている政府の見解であるため、個人的な発言として片付けるのは無理という意見が出るかもしれないだけに、これを克服する外交的論理を作らなければならない」と指摘した

聯合ニュース 韓日関係「難しい状況だが破局はない」=駐日韓国大使 2018/11/01 16:22

韓国の李洙勲(イ・スフン)駐日大使は1日、就任1年を迎え韓国記者団と懇談し、大法院(最高裁)が新日鉄住金に対し日本による植民地時代に強制徴用された韓国人被害者に賠償を命じる判決を下したことに関連して、「韓日関係は非常に難しい状況に来ているが、関係の破たん(破局)はないと思う」との認識を示した

李氏は「両国の国民が賢明にケア(管理)すると考えており、そうなるために私も、両国政府も努力しなければならず、本国(韓国)でもそのような努力をしている」と強調

李氏は「民間交流に少し影響はあるだろうが、大勢には大きな変化はないとみている」として、「引き続き(歴史問題とそのほかの問題を切り分けて対応する)『ツートラック』で(外交を)進めていく」との方針を明らかにした

 ―という、「まあなんとかなるんじゃないの」的な大使さんのコメントが出た後で

毎日新聞 河野外相「100%韓国の責任で」 2018年11月1日 19時32分(最終更新 11月2日 00時47分)

河野太郎外相は1日、新日鉄住金に韓国人の元徴用工への賠償を命じた韓国の最高裁判決を受け、韓国側が「(日韓で)お互いに知恵を出そう」と呼びかけたことを念頭に「100%、韓国側の責任において考えることだ。そのつもりで交渉にあたる」と強調した

安倍晋三首相は1日の衆院予算委で判決について「国際法に照らせばあり得ない判断。国際裁判も含め、あらゆる選択肢を視野に入れる」と述べ、国際司法裁判所(ICJ)への提訴も辞さない考え

河野氏は韓国政府の対応を注視するとしつつも、「いつまでも待つわけにはいかない。当然、次の段階の準備をしている」と説明

河野氏は、在外公館に対し「賠償問題は請求権協定で解決済み」とする日本の主張の正当性を、現地メディアなどを通じて発信するよう指示

「全面的に、かつ速やかに対処します」と言ってますねコレ。

 まあその、気持ちはわかる。いろいろ矛盾はあっても、表立たないようにウラでやっていたところ、向うが一方的に表立って攻撃してきて、そのうえで「お互いの努力が大切ですよ」とか言ってきたら、うるせえ、まずはお前が姿勢を正せ、と言いたくなるわな。しっかり攻撃をやったあとで、「反省した?」とか聞いてくるとか。そういうとこやぞ。

 そのあと、さらに諸外国にちくって相手を動かそうとする? まあ、こっちとしても”丁寧なご説明”をしていくほかないですかなあ、というところだろう。

 全く以てそのとおりと言わざるをえない。

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