空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

今日チェックした記事 24Jul 2008

2008-07-24 18:38:10 | ソマリア関連
Garowe Online Somalia: 'We want Ethiopia to withdraw as criminals' – Aweys Jul 23, 2008

 Sheikh Hassan Dahir Aweys師がARS(ソマリア再解放連盟)の議長職を取り,声明。国連やソマリア暫定政府は,エチオピアを救済者ないし援助者として撤退させようとしているが,自分たちとしてはイスラム国家を攻撃した犯罪者として撤退させたいものとする。
 自身が反平和主義者とは思わないかと訊かれれば,エチオピアやソマリア暫定政府の平和の見とおしって,どのくらい真正のものかね?という具合に質問をはぐらかします。

 穏健派Sheikh Sharif氏らによるジブチでの和平合意は,事実上無駄だったといえます―反乱勢力は寧ろAweys師のラインに忠実の様子です。彼らは自身の血と人民の飢餓でもってエチオピア―ソマリア暫定政府との闘争を戦い続ける模様です。

 ソマリ人の数は減り,国土も社会も荒廃の度合いを増すでしょうが,それさえも彼らの選択なのでしょう。

Garowe Online Somali military says Pakistani, Iraqi fighters killed in clashes Jul 21, 2008

 BBCソマリサービスに月曜,下Shabelle県ソマリア暫定政府側軍指揮官Dahir Mohamed Hersi大佐が語る。前日,反乱勢力と戦闘,10名を殺害。うち2名はパキスタン人・イラク人であった由。ジャーナリスト等に,現場にいって見るよう促す。独立の確認はなされていない模様。

 また味方は2名負傷と報告。アルシャバブのMuktar Robow "Abu Mansur"は戦闘のあったことを認めるものの,外国人戦死者の存在を否定する。3名戦死,3名負傷,そして政府軍は「重大な損失を被った」とする。
 この件について現地からGarowe Onlineに入った情報では,兵士3名と概ね10ほどの反乱組織の者らが大地に横たわっていたという。なお民間人犠牲者は2名と言う。

 数字的には,今回,寧ろHersi大佐の出すものが正しそうです(自軍戦死者を負傷者と言い換えるあたりを勘弁するなら)。外国人戦士の件は,これは独立の確認がされていない以上,あまり強調しすぎるのは難ですが,Garowe Onlineが時々流すアルシャバブ兵員らの姿をみれば,『顔を出すわけには行かない人物』が一部存在するのが知れるはずです。

 多くのアルシャバブ構成員は堂々顔出しで写真に写っていますが,一部,完全に顔を布でぐるぐる巻きにして隠した人物が入っています。
 彼らは,顔の知れた高名な指揮官/ゲリラである(Turkiのような)可能性もありますが―しかし,まず確実に,高名な指導層の「戦友」たちを含むでしょうね。

Garowe Online Fresh Somali troops accused of killing fellow soldiers Jul 23, 2008

 エチオピアに送られ訓練を受けてきたソマリア暫定政府の新兵力。下Shabelle県のマーケットで捜索活動を行い,この際,現地警察と衝突,味方殺しをした疑いがある。

 事件はさておき,2000名の訓練済みの兵です。非常に有用でしょうねぇ。

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