ソマリア国会議員は暗殺・治安悪化を恐れ相当数が国外に逃亡。残留人員は定員550の半分ほど(280),なんとか議会開催を可能とする程度である。公用で国外にいるのはわずか50ほどという。ソマリランドの代議士Abdullah Haji Aliは辞任した(記事a)。
残留した議員は,しかし勇敢にその義務を遂行しようとしているようである。Hiran,ベレトウェインへ赴き,アルシャバブ-イスラム党政権に接触,個別の和平交渉を行っている一団がある(記事b)。Mohamed Daqane Elmi議員は,交渉はうまくいっているとはする(悪いという者もそうそうあるまいが)。
ベレトウェインは中央ソマリアの要地。交渉の行方は注目すべきであろう。
Aweysは外国軍のさらなるソマリア派兵を決して許容せず,AMISOMの撤退を求める(記事c)。尤も,ケニアもエチオピアも,ソマリア情勢に無関心でなく,一定の介入を明言するものの,それは軍事的介入を意味しない(記事d)ことは既に公的に声明されている。
ケニアにはソマリア難民が続々流入してきている由。さほど余裕のある国でもあるまい,難民のこれ以上の流入を止める何らかの方策が必要だろう。
つまりまあ,キスマユやバイドアのアルシャバブ支配地域から流出していってるものだろう。暮らしていけないから,敢えて国境やぶりをしてケニアに流出していくわけで,当該地域の政権―キスマユ及びバイドアのアルシャバブ政権―には,国内避難民を保護する責任があろうとは思われる。
ケニアとしては,『お前らの不始末を押しつけたうえ敵視政策全開とは,何を考えとるか』と言いたいところではあろう。うん。同情する。
ソマリア暫定政府の戒厳令は,無意味であるか(Aweys,記事c),またはなすところがないと国外の教育者などの批判がある(記事e)。言うまでもなく戦闘状態がうち続けば,民間人としては外出もままならない。出すまでもなく戒厳令状態なのではある。
その戦闘については―武器禁輸などは,実際的には正統政府に不利であろうところ(反政府側は遠慮会釈なく武器を入手できる),このたび,USAがソマリア暫定政府向けに武器を供与したとのこと(記事f)。資金援助にとどまらず,直接的に武器を与えるとは大胆な行動である。先のブッシュ政権にもない,対ソマリア戦略の大きな変化といえようか。
問題は,さほどの米国の好意が示されてなお勢力範囲維持もままならない暫定政府の軍事的力量の不足だろうか。
さて。なんか変なドリーム全開でオバマ政権を見てた/見てるひとたちがいたよーに思うが,私としては何れにせよUSAの政権なんですが何か?としか思わなかったり。オバマ氏はアフリカ人(ケニア人)でも黒人でもなんでもなく,アメリカ合衆国人だろうに。
彼の肌の色を見て何かを期待し,実際の彼の政策を見て失望したりするのは,なんと人種差別的な態度だろうね?
記事a:BBC Somalia MPs flee assassinations 24 June 2009 18:24 UK
記事b:ShabelleMediaNetwork Somali MPs say they have talks with Islamist organizations in Hiran region Posted: 6/24/2009 4:46:00 PM
記事c:ShabelleMediaNetwork Sheik Aways calls for AMISOM troops to leave Somali country Posted: 6/24/2009 6:33:00 PM
記事d:ShabelleMediaNetwork Ethiopia says no plan to deploy troops in Somalia Posted: 6/25/2009 3:31:00 PM (source : Xinhua)
記事e:ShabelleMediaNetwork Somali educators say ‘government’s martial law will increase nothing to Somalia’ Posted: 6/24/2009 5:50:00 PM
記事f:ShabelleMediaNetwork U.S. Sends Weapons to Help Somali Government Posted: 6/25/2009 3:21:00 PM
残留した議員は,しかし勇敢にその義務を遂行しようとしているようである。Hiran,ベレトウェインへ赴き,アルシャバブ-イスラム党政権に接触,個別の和平交渉を行っている一団がある(記事b)。Mohamed Daqane Elmi議員は,交渉はうまくいっているとはする(悪いという者もそうそうあるまいが)。
ベレトウェインは中央ソマリアの要地。交渉の行方は注目すべきであろう。
Aweysは外国軍のさらなるソマリア派兵を決して許容せず,AMISOMの撤退を求める(記事c)。尤も,ケニアもエチオピアも,ソマリア情勢に無関心でなく,一定の介入を明言するものの,それは軍事的介入を意味しない(記事d)ことは既に公的に声明されている。
ケニアにはソマリア難民が続々流入してきている由。さほど余裕のある国でもあるまい,難民のこれ以上の流入を止める何らかの方策が必要だろう。
つまりまあ,キスマユやバイドアのアルシャバブ支配地域から流出していってるものだろう。暮らしていけないから,敢えて国境やぶりをしてケニアに流出していくわけで,当該地域の政権―キスマユ及びバイドアのアルシャバブ政権―には,国内避難民を保護する責任があろうとは思われる。
ケニアとしては,『お前らの不始末を押しつけたうえ敵視政策全開とは,何を考えとるか』と言いたいところではあろう。うん。同情する。
ソマリア暫定政府の戒厳令は,無意味であるか(Aweys,記事c),またはなすところがないと国外の教育者などの批判がある(記事e)。言うまでもなく戦闘状態がうち続けば,民間人としては外出もままならない。出すまでもなく戒厳令状態なのではある。
その戦闘については―武器禁輸などは,実際的には正統政府に不利であろうところ(反政府側は遠慮会釈なく武器を入手できる),このたび,USAがソマリア暫定政府向けに武器を供与したとのこと(記事f)。資金援助にとどまらず,直接的に武器を与えるとは大胆な行動である。先のブッシュ政権にもない,対ソマリア戦略の大きな変化といえようか。
問題は,さほどの米国の好意が示されてなお勢力範囲維持もままならない暫定政府の軍事的力量の不足だろうか。
さて。なんか変なドリーム全開でオバマ政権を見てた/見てるひとたちがいたよーに思うが,私としては何れにせよUSAの政権なんですが何か?としか思わなかったり。オバマ氏はアフリカ人(ケニア人)でも黒人でもなんでもなく,アメリカ合衆国人だろうに。
彼の肌の色を見て何かを期待し,実際の彼の政策を見て失望したりするのは,なんと人種差別的な態度だろうね?
記事a:BBC Somalia MPs flee assassinations 24 June 2009 18:24 UK
記事b:ShabelleMediaNetwork Somali MPs say they have talks with Islamist organizations in Hiran region Posted: 6/24/2009 4:46:00 PM
記事c:ShabelleMediaNetwork Sheik Aways calls for AMISOM troops to leave Somali country Posted: 6/24/2009 6:33:00 PM
記事d:ShabelleMediaNetwork Ethiopia says no plan to deploy troops in Somalia Posted: 6/25/2009 3:31:00 PM (source : Xinhua)
記事e:ShabelleMediaNetwork Somali educators say ‘government’s martial law will increase nothing to Somalia’ Posted: 6/24/2009 5:50:00 PM
記事f:ShabelleMediaNetwork U.S. Sends Weapons to Help Somali Government Posted: 6/25/2009 3:21:00 PM
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