空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

al-Baghdadi(ISIS)のcaliphate宣言

2014-06-30 19:45:03 | Newsメモ
BBC Isis rebels declare 'Islamic state' in Iraq and Syria 30 June 2014

 Isisがイスラム・カリフ国を宣言したというので、この21世紀にcaliphateの字を見るとは、と心躍るのです。
Setting up a caliphate ruled by the strict Islamic law has long been a goal of many jihadists」なので、jihadistsにとってもとても心躍るものかと思う。

 
 まー、諸種の立場が渦巻くものかと思われますが、まぁ私としては、「上手く統治できた者の勝ち」と簡単に片付けようと思う。

 問題点のひとつは「It also proclaimed the group's leader, Abu Bakr al-Baghdadi, as caliph and "leader for Muslims everywhere"」とあって、al-Baghdadiが全ムスリムの指導者だと(まあかりそめだろうと)言っている点。まあしかしこの点は、あとで現実的な落としどころを探してもらえればよい。

 ―西欧列強の植民地支配に押し付けられた不自然な国境線の書き直し、という、たぶんいろんなヒトの心を騒がすテーマも追求するわけなんだろう(中・韓もこういう点では同様の思いをもっていることかと)。

 で、カリフ位宣言(Caliph Ibrahim)については―まあ、ええんじゃないですかね。
 実質をどういう風につけていくかって話だろ、と思うのである。

 我々日本人の殆どは、源氏か平氏かの子孫であって(ということにしていて)天皇の血族であるか、それとも藤原氏の流れであって(ということにしていて)太政大臣とかやっちゃう一族の絡まりであるか、ということになってる。なら誰が天皇を名乗っても征夷大将軍を名乗っても太政大臣だといっても、まあ、ええんじゃないですかね。

 まあ実質をどうつけるか、ですけど。

 別に徳川家康の松平家の出自を延々難じても、別に彼が当時最強クラスの軍事・政治指導者であったことは変わらない。で、いろいろ後ろ暗いことを、そりゃあ結構やったでしょうが、彼の政権が結構な安定を実現したことは換わらない。

 だからal-Baghdadiも、まーいろいろしでかした集団のトップではあるが、誇りある名前を復活させたんだから、その誇りある名前・肩書きに相応しい輝かしい政権運営をすれば宜しい。レーニンやスターリンやのように、政権成立後もえらいことあれやこれややっても、とにかくそれなりに運営をし遂げれば、それで勝ちだろと、そう思うのである。

 神学議論とかはしらん。

 家系図もしらん。

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