空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

プントランド警察は誘拐容疑者宅を襲撃する:ソマリア

2008-01-12 22:21:03 | ソマリア関連
 …んで,地元の人たちに物を投げられ,地元部族勢力の反撃を受けたりする:

Garowe Online Police duel suspected kidnappers in Puntland, 2 dead Jan 10, 2008 - 10:03:36 AM

 ソマリア・プントランド,ボサソ発。1月10日のニュース。Muse大統領と地元部族長との会談は不調に終わり,警察はついに強権発動。先日来,続発した外国人誘拐事件の容疑者宅を襲撃。

 で,「警察横暴!」とばかりに,地元住民は石投げたりするし,容疑者は抵抗するし,地元部族民兵は加勢に来るしで大変な騒ぎ―誘拐容疑者の加勢に来たんだよ。

 死者は2名。

 あのフランス人ジャーナリスト誘拐や,スペイン・アルゼンチンのエイドワーカーらの誘拐の関係です。彼らは誘拐で稼いでいるわけで,まぁ問題ですよね。しかも連発したしね。

 世間様の話では,イスラミストが不法行為で稼いで武器弾薬を購入し―という説明ですが,この件は,必ずしもイスラミスト関係とは行かない気がしますが,どうでしょう。―もしもそうなら,大統領筋と交渉するだとか,逮捕は勘弁してもらえんかとか,話の余地もないと思います。
 あくまで彼らは,(彼らとしては)正当な経済行為をしていただけなんでしょう。

 それがちょっと,その,度が過ぎた。
 それが今度の強権発動の理由かという気がします。
 …いやほら,日本企業所有のケミカルタンカーの件も,「度が過ぎた」1例ではありますし。そろそろ,権力筋も,おいたが過ぎぬよう釘を刺そうというところなんじゃないかなと。

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