要点を言えば,al-Shabab勢力下(Kismayo, Baidoaさらに恐らくはMarka)ではSheikh Sharif不支持(→記事1,3),Mogadishu, Beletwein, Jowharなど穏健派イスラミストの有力な/支配する地域―乃至はハウィエ氏族優勢地域では支持。重要な人物の動向としては,イスラム法廷勢力現地軍事指導者Abdirkadir氏がSheikh Sharifの政府を支持するよう呼びかけている(→記事3)。―ARS/UIC勢力の,多くの指導者がエリトリアに亡命したにも関わらず,現地で指導を続けた有力指導者が,です。
1. Garowe Online BBC Al Shabaab declare war on Somalia's new president Feb 2, 2009
Kismayo発。al Shabaab報道担当Sheikh Hassan Yakubは,Sheikh Sharifは2006年にはエチオピアに対する聖戦を発布したではないか,なのに今はコーランより暫定政府の憲法を選ぶのだ,と非難の言葉を発する。
なおYakubは"but we removed them [Ethiopian army] by force and war"と誇りますが当然君の勘違いだ。疑いなく,エチオピア軍の撤退自体は暫定政府に対するSheikh Sharif一派の妥協による産物だ。
これらKismayoのIslamistたちは,global council of Islamic scholarsなる組織のSheikh Yusuf Al Qardawi氏がソマリアにSheikh Sharifの支持を説き,イスラム指導者の派遣の意志を伝えるのを無視する格好。尤も,諸種Islam聖職者(団体)が和平を説いてきたわけですが,それらの動きは無視されるのが常ではある。
ところでYakubさん,
2. Garowe Online Ethiopian troops occupy strategic crossroad in central Somalia Feb 1, 2009
再進入したエチオピア軍(+目撃証言によればソマリア政府関係者とソマリア政府軍の一部)がベレトウェイン方面で交通の十字路,Kala-Beyrを掌握したそうですが何か。南北ソマリア及びオガデン地方を繋ぐ重要拠点で検問を実施中とのこと。
尤も,こちらの方面ではal Shababは勢力を伸ばしきれて居ませんね。
3. Garowe Online Somalia: Baidoa protestors oppose new President Sheikh Sharif 2 Feb 2009
バイドアでは反Sheikh Sharifデモが組織されたそうです。最近al Shababに占拠された地ですから,当然の処置ですね。
Aweysの同僚Sheikh Muse AbdiはSheikh Sharifは正しい道から外れた,敵と結合したのであって,彼の政府を認めないと声明。
注意すべき点ですが,ソマリランドがジブチ合意を認めないのは当然として,プントランドのFarole新大統領もSheikh Sharif政府に不同意です。議会にプントランドの意志が正しく反映されないことを懸念しての事。
注目に値する言及が最後にあります―Sheikh Abdulkadir Ali Omarが,"イスラム法のもとソマリアを統治するであろう"Sheikh Sharifを支持するよう述べているというのです。彼は旧イスラム法廷の副議長,ソマリア現地に留まり武装闘争を指導した古強者です。彼の意見は無視できない権威をもつものと思われます。
4. Garowe Online Ex-Somali leader advises Sh. Sharif to confront Al Shabaab Feb 1, 2009
イェメン,サナア発。Yusuf前大統領が,Sheikh Sharifが直面せねばならぬ問題としてal-Shababを挙げる。もしal Shababがプントランドを攻撃するなら,自分は母国に戻って彼らを根絶するであろうと述べる一方,FaroleがSheikh Sharifを認めない件についてはコメントしない。
おまけ:
5. Garowe Online Somalia: Government minister resigns in Somaliland Feb 1, 2009
ソマリランドの閣僚Aden Rush氏が辞表を提出,受理。私はSomaliland事情は暗いのですが,大統領選後の事情に絡むかとかちょっと思ったのでメモ。
1. Garowe Online BBC Al Shabaab declare war on Somalia's new president Feb 2, 2009
Kismayo発。al Shabaab報道担当Sheikh Hassan Yakubは,Sheikh Sharifは2006年にはエチオピアに対する聖戦を発布したではないか,なのに今はコーランより暫定政府の憲法を選ぶのだ,と非難の言葉を発する。
なおYakubは"but we removed them [Ethiopian army] by force and war"と誇りますが当然君の勘違いだ。疑いなく,エチオピア軍の撤退自体は暫定政府に対するSheikh Sharif一派の妥協による産物だ。
これらKismayoのIslamistたちは,global council of Islamic scholarsなる組織のSheikh Yusuf Al Qardawi氏がソマリアにSheikh Sharifの支持を説き,イスラム指導者の派遣の意志を伝えるのを無視する格好。尤も,諸種Islam聖職者(団体)が和平を説いてきたわけですが,それらの動きは無視されるのが常ではある。
ところでYakubさん,
2. Garowe Online Ethiopian troops occupy strategic crossroad in central Somalia Feb 1, 2009
再進入したエチオピア軍(+目撃証言によればソマリア政府関係者とソマリア政府軍の一部)がベレトウェイン方面で交通の十字路,Kala-Beyrを掌握したそうですが何か。南北ソマリア及びオガデン地方を繋ぐ重要拠点で検問を実施中とのこと。
尤も,こちらの方面ではal Shababは勢力を伸ばしきれて居ませんね。
3. Garowe Online Somalia: Baidoa protestors oppose new President Sheikh Sharif 2 Feb 2009
バイドアでは反Sheikh Sharifデモが組織されたそうです。最近al Shababに占拠された地ですから,当然の処置ですね。
Aweysの同僚Sheikh Muse AbdiはSheikh Sharifは正しい道から外れた,敵と結合したのであって,彼の政府を認めないと声明。
注意すべき点ですが,ソマリランドがジブチ合意を認めないのは当然として,プントランドのFarole新大統領もSheikh Sharif政府に不同意です。議会にプントランドの意志が正しく反映されないことを懸念しての事。
注目に値する言及が最後にあります―Sheikh Abdulkadir Ali Omarが,"イスラム法のもとソマリアを統治するであろう"Sheikh Sharifを支持するよう述べているというのです。彼は旧イスラム法廷の副議長,ソマリア現地に留まり武装闘争を指導した古強者です。彼の意見は無視できない権威をもつものと思われます。
4. Garowe Online Ex-Somali leader advises Sh. Sharif to confront Al Shabaab Feb 1, 2009
イェメン,サナア発。Yusuf前大統領が,Sheikh Sharifが直面せねばならぬ問題としてal-Shababを挙げる。もしal Shababがプントランドを攻撃するなら,自分は母国に戻って彼らを根絶するであろうと述べる一方,FaroleがSheikh Sharifを認めない件についてはコメントしない。
おまけ:
5. Garowe Online Somalia: Government minister resigns in Somaliland Feb 1, 2009
ソマリランドの閣僚Aden Rush氏が辞表を提出,受理。私はSomaliland事情は暗いのですが,大統領選後の事情に絡むかとかちょっと思ったのでメモ。
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