空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ケニア人が誘拐され,のち,解放される;警察の長へのテロ;兵員訓練の件

2009-11-11 20:43:01 | ソマリア関連
 事件は8日,日曜に起きた:

Garowe Online Somali gunmen kidnap two Kenyans in Mogadishu Nov 9, 2009 - 10:05:48 PM

 モガディシュ,バカラ・マーケットにある印刷会社Hamar Ade/Addeにピストルで武装した10人の男たちが乱入,ケニア人2名が勤務している部屋に直行するやこれら2名を誘拐,さらにソマリ人2名をも誘拐していった。なおソマリ人2名は後ほど解放された。

 続報は以下:

Garowe Online Somali abductors free two Kenyans Nov 10, 2009 - 1:21:00 PM

 火曜(10日)昼ごろ,2名のケニア人は解放され,そののち,ナイロビに移送された。
 通例,誘拐者は外国人を誘拐し身代金を取る―それゆえ,ソマリア,特にモガディシュは外国人に危険な地域である―が,今回は身代金の支払いの有無は言及なし。

 犯行声明も無かった模様。記事中にバカラ・マーケットはアルシャバブの牙城である―と書かれてあり,つまり『そんな地域でこのような活動ができる人たちといえば…ねぇ?』的示唆がなされているのみ。

 ところで上掲記事中,「センター」がcentreとつづられてます。この間,authorisationだったか?,-zation/-ziedでなく-sation/-siedの綴りを使っていた例があり,Garowe Onlineの中の人に英国英語使用者が加わったかと思われます。
 全面的に,ではないであろうところで:

Garowe Online Hand grenade blasts target Somali police chief Nov 10, 2009 - 4:05:00 AM

 この記事中には"a decentralized state called Galmudug"とあります。

 ガルカヨ市南部を通過中のソマリア警察長官Abdi Hassan Awale “Qeybdid”将軍の車列に複数の手榴弾攻撃,護衛の6名が負傷した由。攻撃後,護衛は無差別発砲,民間人10名ほどが負傷。

 同市南部はGalmudugを称して分離主義傾向にあり,その意味でも多少不安定要因の多い土地柄。

 Qeybdid氏は日曜,Armoなる町で「600のソマリ兵が4か月の訓練を終えた」儀式に参列したばかりであり,また彼はプントランドの公人と会談したのだという。

 ちょっと曜日が合わなかったり,訓練日数が違ったり,言及される地名に違いがありますが―もしやこれはAhlu Sunnahのところの600名を指すのかもしれない,と思ったり:

Shabelle Media Network Ahlu Sunna clerics say they will fully assure the security of areas under their control 11/9/2009 11:37:00 AM
Garowe Online Somalia's Ahlul-Sunnah displays trained army in central town Nov 9, 2009 - 12:13:02 AM

 Ahlu Sunnahは兵員600名の訓練を終え,制服を与えたと誇らしい報告。アルシャバブの,Ahlu Sunnah支配地域への動きが警戒される中,一定の抑止力になればということか。
 …制服ってのは,ポイント高いかなと。

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