こどもたちの死－ソマリア，止まない暴力

　ソマリア，モガディシュ。子供たちが2人，爆発物によって殺害され，さらに少なくとも5名が負傷した。首都モガディシュ北部Gupta地区，学童たちが学校へ歩いていく最中のこと。

　また別件のgrenadeによる政府軍・警察への攻撃で7名が負傷。国民和解会議は連続する暴力を鎮めることができない―って和解する気がない人たちがいるから仕方ありませんけど。

BBC news, Africa Bomb kills two Somali children 26 August 2007

　警察広報官，Abdi Wahid大佐は，反政府勢力は「民間人の間に爆弾を埋め込みそれを放置している」とし，「それは野蛮な決意だ」と非難する。

　犠牲者のクラスメートは言う，「今朝，そのかたっぽと電話で話したんだ。…こんな目にあわなきゃいけないこと，あいつらしたっての？」


　タイミング的には最悪ですね。26日というと，イスラム法廷連合指導者Sheikh Sharif Sheikh Ahmed師が武力闘争を宣言した，その翌日です（関連記事：イスラム法廷指導者は実力闘争を呼びかける：ソマリア）―安全なエリトリア首都，アスマラで。

　植民地主義者に対する抵抗を高らかに宣言した翌日に子供殺しは，流石にまずいでしょう。先日のジャーナリスト殺しは，BBCでは見なかったかと思いますが（ラジオ・ジャーナリスト殺害事件：ソマリア，南西部）―いいかげん件数が重なって，ニュースバリューもあんまりないというか―，学童殺しとあっては大問題です。
　BBCに載ったというのは，全世界に流れたということで。
　通例子供殺しは大罪でして。
　イスラム法廷側は，ますます国際的に肩身が狭くなるんじゃないかと思われます。