空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ハウィエ氏族長老はエリトリア派会議に参加しない:ソマリア

2007-08-28 18:25:24 | ソマリア関連
 ハウィエ氏族長老会議はエリトリアで開催予定の反政府派和解会議に参加しないことを表明。

Garowe Online Somalia clan elders refuse participation at Eritrea conference 27 Aug 27, 2007 - 7:22:44 PM

 ソマリア首都モガディシュに勢力のあるハウィエ氏族は暫定政府およびエチオピアに対する反感が根強く,4月には市街戦を戦い,以後うちつづく市中のテロ行為に責任あるものと目されてきました。
 モガディシュで開催中の,暫定政府が主催の国民和解会議は,国連の支持を受けていますが,ハウィエ氏族としては不参加の方針です。支族レベルでは参加の動きがあり,先日,支族長が暗殺されるという痛ましい事件も起こりました。

 そうしたハウィエ氏族の長老会議が,果たして如何なる道を選択するのか? 反政府の立場を取る,という点では共通の,エリトリア会議に参加するのか? 今回の発表はこの疑問に答えるものです。

 イスラム法廷および「自由議会Free Parliament」主導の和解会議は,エリトリアで9月1日開催予定。このタイミングでハウィエ―有力な反政府勢力と考えられている―が不参加の表明とは。のこりわずか数日で,どんでん返しはなかなか難しそうです。

 長老たちのスポークスマンAhmed Dirie氏は,長老達とエリトリアにある反対勢力の間に「関係はない」と明言。但し,エチオピア軍の撤退を要求する点では,エリトリア・アスマラ派と見解を共有することも認めます。

 今回の件に接しての感想ですが―やっぱり,支族長暗殺は失策だったんじゃないでしょうか。また,モガディシュ会議は,成果は華々しくなくとも地道に努力を重ね,国連やアメリカやイタリアの祝福を受けています。単なる不平家(であるばかりでなくテロの主導者と疑われ,かつそれがまず間違いない事実である)集団と比べては―何れに付くべきか,或いは,どこに付いてはいけないかは,自ずと明らかなことかと思います。

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