空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

KAKENの認知が高まるというのは情報公開的に良いことだろうが

2017-12-15 11:57:19 | ノート
産経新聞 「徴用工」に注がれる科研費 前文部科学事務次官の前川喜平氏は韓国と同調 2017.12.13 07:16

「KAKEN」という題字が書かれたデータベースがある。文部科学省および同省所管の独立行政法人・日本学術振興会が交付する科学研究費助成事業(科研費)により行われた研究の記録を収録したものだ

 まあ、一般常識になってもそれなりに悪くない情報公開ページを紹介してくれるのはありがたい(公的見解)。

 だが「【歴史戦・第19部 結託する反日(中)】」と表題左肩にあり、プロパガンダ記事の一環である。

外村、水野、庵逧の3人に共通しているのは、3月25日に長野県松本市で開かれた「第10回強制動員真相究明全国研究集会」で「強制連行・強制労働問題」について基調講演などを行ったということだ

 と、2ページ目に書くように「文科省関係者によると」「「自然科学分野と違い、歴史学はどうしても思想的な偏りがある」とこの関係者はもらす」と、あたかも思想の云々によって予算配分を支配しているかのごとくイメージ戦略をしようというものなのだろう。

 しかし、そのすぐ下に

「KAKEN」にあるデータのなかで、三輪の研究のようなケースは少数である。むしろ、韓国や同ネットワークに同調する人物が今年1月まで文科省の事務方トップだった」にもかかわらず「28年度には九州大教授、三輪宗弘の研究「第二次世界大戦期の労働力動員ー朝鮮人の炭鉱への徴用を中心にして」(377万円)が認められた。徴用問題について長年研究している三輪は「炭鉱現場などで制度上、日本人と朝鮮半島出身者の間に差別はなかった」と語るなど、外村らとは立場が異なる

 とあり、思想的立場 だ け がメルクマールでないことも明らかだ。

 まあその、査読論文が出たかどうか、紀要論文できっちり仕事しているかどうか…というあたりから問われるものであり、そこらでプロパガンダだけで勝負している水準のひととかだと通らない、ということは認識してほしい。(ネトウヨ的には大敵であろう)あの山口二郎先生だって、それなりの仕事はしているのだ。




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