アスマラで動き，モガディシュで戦闘再開―ソマリア

　Ethiopian troopsとinsurgentsとの間に戦闘再開。15名（以上）の市民が死亡。木曜朝に，エチオピア軍輸送隊の一台が地雷に引っかかり，砲撃がはじまった…というので，これは十分用意した上での攻勢ですわね。

BBC news, Africa Heavy shelling in Somali capital　19 April 2007

　エチオピア軍基地に猛攻，目撃者によれば瓦礫破片が飛び散るその様子は飛ぶ山のようであったと。反エチオピア勢力はclan fightersとIslamistsの混成だと思われる…って数日前にはHawiyeの人が，停戦はまだ生きていると言明したばかりでは（ソマリア首都で衝突再び―政府，議会は反対派排除へ　空野雑報4月18日）。…まあこうしたことでは，二枚舌は普通の事だし，氏族全体を統制する氏族中央なんてものもありますまい。あってもヤですけどね。そんな中央集権制氏族なんて。

　又聞き情報ではあるものの，爆発以後エチオピア兵が通りすがりの人をも銃撃した，という話も。…同情的なことを言えば，民兵か市民かなんて見分けつかないでしょうし。超過剰防衛行動という説明は可能ではありましょう。

　なおアイディード氏もエリトリア首都アスマラにいらっしゃる由。で，政府の方針に対する対抗勢力を旗揚げ，のご様子。彼はHawiyeの出身。同じくアスマラに滞在中のAdan氏，元UICのシャリフ・シェイク・アフメド氏とも共同歩調をとることになりますか。

　ソマリア南部はこれらの問題に悩まされる上にコレラ禍にも襲われ，さんざんです。ですが北部のプントランド方面やソマリランド方面の話は全く聞きません。相対的にせよ，一定の落ち着きを維持しているものでしょう。