空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

燃え! スペイン国王陛下!

2007-11-12 01:33:38 | Newsメモ・こぼればなし
 気楽なニュースにございます。

 チリ,サンティアゴで開催中の国際会議Ibero-American summitでございますが,ベネズエラ大統領チャベス閣下が大いに暴言を吐き,これにご不興のスペイン国王ファン・カルロス陛下が一言あった由にございます。

BBC news Americas Shut up, Spain's king tells Chavez 10 November 2007

 チャベス大統領が前スペイン首相アスナール氏をファシスト呼ばわり。ファシストどもに比べりゃ,蛇のほうが人間らしい!と大いに反米の立場を明らかになさったそうにございます。

 これには流石に現首相ザパテロ氏も座視できず,いや彼はスペインの正当な選挙で選ばれた正統なスペイン人民の代表者なんですが,と横槍を入れた。もちょっと穏便に,という旨,ご助言もされた由。

 納得しかねるチャベス殿は,マイクの電源が落ちてるにも関わらず,繰り返しひとの演説に邪魔を入れようとしたとのこと。

 見かねたファン・カルロス1世陛下は,斜め前に着座のチャベス氏のほうへ体を乗り出し,「なんで黙らんのかね(Why don't you shut up?)」と親しく尊いお言葉をおかけになった由にございます。

 BBCの報じるところでは,報告によれば,陛下のお言葉はごく親しい知り合いへ掛けるかのような調子であったとのこと―或いは子供に話しかけるような。

 後ほどチャベス閣下は陛下の非難にこたえられ,APによれば「真実を言ったんであって攻撃してたわけじゃない。ベネズエラ政府は如何なる攻撃にも,如何なる場所如何なる空間如何なる方法でも応答する権利を保持しておる」と語られた由。

 つか同じように,ザパテロさんとしちゃ,自国民の代表者・尊敬すべき前任者への攻撃に応じる権利があろうし,ファン・カルロス陛下としても,自分の前首相に対する侮辱的発言・自分の首相の諫言を無視されたことへの怒り,ひとことで言って自分の臣民の正統なる代表者への攻撃に一言くらい,いう権利もあろうというもの。

 まったくもって大波乱の国際会議。いろいろ難しい問題があるようですが,私としては生暖かく見守りたいと思います。

 しかし,まぁ,なんです。ファン・カルロス王って,すっごくキャラが立った人みたいですねぇ。チャベスさんは,まぁいいや。余計な発言してないで,カストロ議長のお見舞いでも行ってればいーんですよ,あの人は。

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