空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

耳学問:米国キリスト教事情とイスラミストを思い出す件

2008-06-09 21:26:02 | Weblog
 はい日記風メモ。
 なんでも聞いた話ですが,メリケンのリベラル・キリスト教会でえらいことが起こりつつあるのだとか。

 ファンダメンタリストが突如来訪,論争を仕掛け,その教会を混乱させ,終いにはその教会を乗っ取ってしまうのだという。
 論争的テーマを持ち込んで煽り,最終的には『しっかりした真のキリスト教的意見を提出し教区民の圧倒的支持を勝ち得』という格好をとるんでしょう。でその財産も獲得してうはうはですよ。

 いちおー『正義と自由の国・アメリカ』を護るため,不必要に異端に妥協的なリベラルを打破するとゆーところなんでしょう。そして概ね世界を無秩序混沌暴力の巷と化せしめようとする悪魔イスラミストどもに国を挙げて対抗しようではないかという愛国的振舞いなんだろうとは解釈してあげることは可能なんですけどそれって80年代あたりにイスラミスト連中がやってたことと同じ手口だよね?

 つまーり,迫り来るヨーロッパ文明に対抗してってか要はanti-Americaな思想に(無駄に)凝り固まったIslamist連中に対抗するanti-anti-Americaな連中ってわけで,すいません悪魔と同じ手法を採る点については如何お考えでしょうか現代の聖騎士様
 でまあ,そんなanti-anti-Americaなキリスト教ファンダメンタリストの跋扈に耐えかね,リベラル側も適宜応対の準備を整えようというのだそうですが,こんどはなんだ,anti-anti-anti-Americaってわけですか,とはいえanti-Americaと同じ価値になるかというとそうではないあたり言葉ってむずかしい☆ でもたぶん,anti-anti-Americaの人にとってみれば,anti-が一個減ろうが一個増えようがたぶんおんなじ価値なんだろう。二進法世界で生きてるよーな人が多そうだものな(こっそり)。

 まあそんなわけで耳学問してきた最近のことでしたり。思ったんだけど,上の話だと,今のアメリカは30年ばかしまえのイスラム諸国みたいな道を辿り加減な感じってわけで,30年後のUSAの姿がちょーっと心配になったのでありました。

 いやまー過激派Islamistsのことが腸が捩れるほどキライだとかゆーのはわかるとして,それに対抗するに連中と同じ手法を用いたら,君らの愛するアメリカは30年後,君らが砲弾で擂り潰し切るほど嫌ったアレな連中とおんなじよーなもんに成り果てるんじゃあるまいか。

 私といたしましては,今この未来世紀21世紀にもなって,いまさら折伏大行進だなんて,ちょっとリューコーに遅れてなーい?って感じ? 感じ?
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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とはいえ (Hi-Low-Mix)
2008-06-11 22:44:54
たしかにアメリカって無茶な部分も多いですが、その多様性は他国の比ではないかと思われます。
少なくとも「空気読め」で黙る人たちばかりじゃないですよね、あの国は。
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Unknown (teiresias)
2008-06-12 02:29:09
>たしかにアメリカって無茶な部分も多いですが、その多様性は他国の比ではないかと思われます。

まったくもってその通りで,あの国は大いに尊敬に値します。
ただ戦争真っ只中の際,反戦Tシャツだか着た子に停学だかの処分をしたこともあったわけで,それなりに非寛容も厳然とあるのも一面ではあろうと。
…イスラミストのあのざまに比べたら天国ですが。

さて振り返ってわが国を見ますに,極左派によればセンソー真っ只中であるにもかかわらず,反戦を全身で表現してもそれ自体は停学処分の対象にはならなかったりするわけで(知ってる例では,使用不許可処分の降りた寮に住み続けたせいで停学だか退学だかされたとか)。
…ヲヲヲ。今や日本は師匠をも遙かに超える自由主義国家ですか? カーステレオバリバリ鳴らしても射殺されないなんてすごーいっ。
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