空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

エチオピア・エリトリアの緊張は高まりつつあり―ソマリア情勢の行方は

2007-09-14 20:04:44 | ソマリア関連
 雑感。
 エチオピア・エリトリア間の緊張が高まっている。国連の緩衝地帯確保部隊の存在にも関わらず,場所によっては両国軍事部隊の距離は100mを切っている,などとも言われる。
 国境紛争―バドメの帰属を巡る争いが戦争に至り,以後,停戦監視の国連軍が展開・国境決定のための裁定委員会が活動してきたわけだが,これがいよいよ暗礁にのり上げつつある。国境裁定委員会は,場合によっては両国の同意なく国境を宣言,手を引くつもりでさえある。

 つまり口語的に言って,「もぅ知らん。僕はこれで手打ちにしろって言ったからね? あと勝手にしたら?」という―ことになりかねない(→エチオピア・エリトリア国境紛争再燃の恐れ)。その「勝手」の現実的な現れは,戦争に他ならないわけで―。一触即発の状態ですね今は。

 この問題とソマリア問題の関わりは,既に「ソマリア,エチオピア,エリトリアそれぞれの思惑」で考え,メモしたところでありまして,私としては,これで情勢判断にあまり間違いはないと思ってます。

 いざエチオピア・エリトリア戦争が始まれば,ソマリア問題は一気に背景に転落。両国の主戦場の位置を失うわけです。いや事態はあまり変わらないと思いますが―寧ろ悪化しそう。

 ちょっとここで,意地悪な想像をするんですが,もしエチオピア・エリトリア戦争が始まったら,例えばいままで私が眺めてきた幾つかの,ある種のblogの人たちはどう考えるのかなー。いやつまり,日本の報道をつまみ食いしアメリカを絡めて「アフリカの角」情勢を考えていた人たちが,ということで。

 エチオピアはアメリカの手先であり,その意図に従ってソマリアを侵略した―とするらしいのですな,その手の人たちは。まぁ決して完全に欠片の正当性もなく疑いなく誤りである,とまでは言いませんが。
 とするとやはり,テロ支援国家認定寸前のエリトリアへも,エチオピアがアメリカの指示で侵略する―ことになるんだろうか,彼らの脳の中では。

 通例,アメリカはこうした国境争いには関知しない態度をとる模様で,この場合にもそうであれば,『エチオピアはアメリカの黙契を得て云々』という論調の文を見ることになるのかもしれない。 

 いや。いやいや。
 世間様では,各個にそれなりに自主性,自律性を持って活動しているものだと思いますよ。世界を米国・米国の手先,属国・反米の三つに大別するが如き単純な世界観は如何なものか。いやそれ,楽でいいけど。
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