空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「ソマリア解放連盟」の形成―アスマラ派の動き

2007-09-14 19:37:41 | ソマリア関連
 アスマラで開催中の,反暫定政府・エチオピア勢力は「ソマリア解放連盟The Alliance for the Liberation of Somalia(ALS)」を結成,エチオピア勢力をソマリアから排除する事を目指す:

BBC news, Africa New Somali alliance threatens war 12 September 2007

 あまり表に出て来ていませんでしたアウェイス氏も姿を現した模様。

 同連盟は交渉ないし戦争をもってエチオピアに支持された政府を排除することを目的とする。「我々は二つのオプションを持っている―一つ目は,軍事的闘争を通じてソマリアを解放するもの。二つ目は外交的努力によるものだ」と会議のスポークスマン,Zakariya Mahamud Abdiは語る。

 ソマリア解放連盟は,議会の機能を持つ191名の中央委員会と,10名からなる最高委員会を選出,持つ予定。

 スポークスマンはソマリアに駐留するエチオピア軍に強力な警告を与える:「我々はエチオピアに,すぐさま撤退するよう警告する。数週間以内には,彼らは撤退の道を持たないだろう」とAbdi氏はいう。

 エリトリアメディアのインタビューに,アウェイス氏はアメリカが彼をテロリストと呼ぶのを却下した。「私はソマリのナショナリストであって,自由と統一ソマリアのために戦っているのだ。そしてこれを,アメリカ当局はテロリズムと考えるわけだ」。

 彼の勢力は昨年12月,エチオピアの優勢な軍事力により打破され,以降イスラム主義者らはゲリラ戦略を取ってきた。主にモガディシュで,日々ヒットエンドラン式の攻撃を行ってきた。

 イスラム主義者らは,他の反政府派―Hussain Aideedのように,暫定政権主宰の国民和解会議をボイコットした。それどころか彼らはエチオピアの宿敵,エリトリ
ア主宰の会議を組織し,「エチオピアからのソマリアの解放」を目的とするという。

 エチオピアのメレス・ゼナウィ首相は,アフリカ連合の兵が展開すれば彼の兵を引き揚げると言明した。ところがAU軍の展開は進まない。7000の平和維持軍の展開が約束されたが,1600のウガンダ軍が展開するのみだ。

 以上,抄訳。長文になってきたので,以下中断,要点のみ報告。

 さらにアメリカがエリトリアに更に警告を与えた点も注意すべきかもしれない。アウェイス氏を保護し,ソマリアの打ち続くテロ行為の背後にあることは公然の秘密であり,下手を打てば制裁措置が取られる可能性がある。

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