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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Ugandaの同性愛禁止法案関連

2011-02-04 22:53:15 | Newsメモ
BBC Obituary: Uganda gay activist David Kato 27 January 2011

 そんなこんなでUgandaのhomosexualistが殴り殺された件で:

BBC Uganda: Police arrest over gay activist Kato killing 2 February 2011

 逮捕者。物取りだと供述する。殴り殺すのは,その場合,不合理ではないかと疑いをかける余地はなきにしもあらずか。しかしいくら同性愛が違法な国でも,ホモのひと(だと新聞が断定した人物)の名前から住所から写真から公開して”ヤツらを吊っちまえhung them”って煽るのはどうか。

BBC Uganda fear over gay death-penalty plans 22 December 2009 By Joshua Mmali

 同性愛行為に,場合によっては死刑を!という法律案も,説明書きを見る限り出発点からアレというわけでもない―という程度のことは書いてある。つまり条件はそこそこ厳しく設定してますよーというアピールを:「To that end, it proposes the death penalty for offences such as engaging in homosexual acts with a disabled person or anyone under 18 years old. The death penalty is also proposed when the "offender" is HIV-positive.」。つまり強姦の場合とエイズポジティブのひとがやっちまった場合。
 …いややっぱり無理が…。エイズ患者が強姦しでかした場合,殺意があってのことだ,と断じるのは…”よほど悪質な場合”だとかでないと,殺人相当(以上)の刑を科するわけには…。

 しかもエイズ検査は事後(同性愛疑惑をかけられた後)に義務的。
 理論的には同意の同性愛セックス後に摘発され,検査でエイズポジティブだとわかれば死刑対象。いややっぱそれ厳しすぎはしないか。ていうか法律の構成としてまずくないか,それ。

 いや確かに,自分がものごっつくエイズキャリアであると自覚した上で抵抗力の弱い相手を狙って強姦行脚するよーな人はものごっつく罰をくれて構わない(やってることが卑劣な上に未必の故意な殺意ありまくり)気がするが,上のプランだと下手したら何かの輸血で感染しただけの純愛男x男カップルも纏めて吊るって可能性さえ。

 推進派議員さんの説明:

BBC Uganda MP Bahati defends gay-sex 'death penalty' bill 10 December 2009

 未成年者への強姦者を処罰するだけだ!とアピール。
 でも検査が事後的であれば,やっぱり筋は悪いと思うんだけど。
 こうやって数件見て見れば,我々の社会におけるマンガ規制論/法とそれに対する動きがパラレルにしか見えなくなってくる。ケーススタディとしてみておくのは,何れの立場をとるにせよ,有用な教養であるかと。

BBC Uganda MP urges death for gay sex 15 October 2009

BBC 'Gay' Ugandan Brenda Namiggade wins temporary reprieve 29 January 2011

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