空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

寧ろトランプのほうが中華帝国的というか

2019-04-13 18:27:46 | Weblog
 そのう、「不届きな朝貢国に対する懲罰的態度」というような意味合いで:

朝鮮日報 夫婦同伴で2時間韓米首脳会談、北の非核化をきちんと話し合えるのか 2019/04/11 08:38

文在寅(ムン・ジェイン)大統領の今回の訪米は10日から12日までの3日間にわたり行われるが、実際の首脳会談をはじめとする外交活動は11日の半日だけに限られている。10日午後(現地時間)、ワシントンD.C.に到着した文大統領はこの日は何も外部での日程がない。 11日午前から約4時間にジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)らとの面談やトランプ大統領との首脳会談が集中している。首脳会談結果の記者会見後はすぐに帰国の途に就く。訪米日程がこのように超短期間で外部での行事がないのは珍しいことだ

 …淡々と事実を伝えてしばく。静かな怒りを感じさせるといいたいレベル。
 いくら日本語版とはいえ、韓国メディアが最近、文大統領への批判的態度を比較的あらわにしつつある感がある。

朝鮮日報 韓米首脳会談:1対1会談は実質2分間、懸念通りの結果に 2019/04/13 09:00

11日(現地時間)、米ホワイトハウスで行われた韓米首脳会談は昼食会を兼ねて116分間行われたが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領とドナルド・トランプ大統領の1対1会談はわずか2分間に過ぎなかった

記者たちからの相次ぐ質問にトランプ大統領がすべて回答することに、ほとんどの時間が費やされた。懸念されていた通り、文大統領とトランプ大統領が深い話を交わすことができる1対1会談は事実上、行われなかったことになる」、はては「トランプ大統領は会談が25分ほど過ぎたところで「会見を終えたい」と言った。しかし、「ゴルフのマスターズ・トーナメントで誰が優勝すると思うか」という質問が出ると、「優勝する能力がある選手が15人いるので、選手層は非常に厚い。だが、フィル・ミケルソン、タイガー・ウッズ、ダスティン・ジョンソンが優勝候補だ」と答えた

 2ページ目当初15分間予定されていた1対1会談は29分間行われた。このうち、両首脳の冒頭発言とトランプ大統領の質疑応答が27分間だった。結局、両首脳が同席者を置かずに共に過ごした時間は2分間にしかならなかった

 惨状というべきか。

朝鮮日報 【社説】この韓米首脳会談は一体何だったのか 2019/04/13 09:01

11日にワシントンで行われた韓米首脳会談の結果を伝え聞いた国民は「一体何のための会談だったのか」という疑問を誰もが抱いている。北朝鮮の非核化をめぐる重要な争点について、「全てにおいて両首脳の考えは違う」という事実を改めて確認しただけで終わったからだ

トランプ大統領は「様々なスモールディール(部分的非核化)は考えられるし、その内容は見なければならないが、今はビッグディールについて話をしている」「ビッグディールは核兵器をなくすということだ」と述べた

 ゼロ回答、と。いやまあそうなるだろうけど。

 他方で

TV朝日 トランプ大統領来日時 大相撲で賞の授与検討 2019/04/12 10:31

トランプ大統領は来月26日から28日の日程で国賓として来日します。日米関係筋によりますと、来日初日の26日に安倍総理とともに両国国技館で5月場所の千秋楽を観戦する方向です。優勝力士に対してトランプ大統領の特別賞を土俵上で授与することなども検討しています

来日中に安倍総理とともにゴルフを行うことも検討していて、国技の観戦と合わせて両国の友好関係をアピールする狙いがあります

 …うん…。
 …従米的態度だとお腹立ちの向きもあろうが、まあ、一般的にいって関係はよいほうがよいですな。

 数ヶ月前の記事メモを発掘したので:

中央日報 約2カ月ぶりに支持率50%台を回復した文大統領…「経済・民生への取り組みが影響」 2019年01月10日 14時29分

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の国政遂行支持率が約2カ月ぶりに50%台を回復した。与党「共に民主党」も2週連続上昇して40%台となり、自由韓国党との差を16.5%ポイントまで広げた

10日、世論調査専門機関リアルメーターがtbsの依頼で実施した世論調査の結果、文大統領の支持率は前週比3.7%ポイント上昇した50.1%(非常にうまくやっている22.3%、うまくやっているほう27.8%)を記録した。
反面、否定的評価は4.0%ポイント下がった44.2%となった。これで肯定・否定評価の間の差は5.9%ポイントまで広がった


今回の世論調査は今月7~9日まで、全国の成人男女1510人を対象に実施された。回答率は6.5%、標本誤差は95%信頼水準で±2.5%ポイントだ。詳しい内容はリアルメーターや中央選挙世論調査審議委員会のホームページを参照のこと

 なんぼなんでも回答率6.5%はないべさ…。なんてひどい誤植だろう…。

 なお

細部階層別に、保守層、湖南(ホナム)、ソウル、大邱(テグ)・慶北(キョンブク)、無職と労働職で下落し、中道層と進歩層、釜山(プサン)・蔚山(ウルサン)・慶南(キョンナム)と京畿(キョンギ)・仁川(インチョン)、忠清(チュンチョン)圏では上昇した

「お賢い方々」の受けはいいようだが、下々からの支持が薄い傾向。給料は確保されている層は支持している、という言い方も可能で、うんまあ、辛い話だなあと。

 他方、日本のほうでは

朝日新聞 内閣支持率、40%に減 特に女性で下落 朝日世論調査 2018年12月18日05時00分

朝日新聞社の15、16日の世論調査で内閣支持率は40%にやや下がり、不支持率41%と拮抗(きっこう)した。特に女性の支持率が前回11月調査の39%から34%に下落。不支持率が34%→43%に増えて支持を上回った。無党派層では不支持率が44%→50%に増えた

 なるほど、こうした支持率低下を背景に対韓強硬姿勢を示したのだ―という論評もあったわけである。だが40%程度なら「まだまだやれる」という水準であるのはまあ疑いないところで、あわてて下落対策するほどのものでもなく、このあたりの数字の感覚は韓国大統領支持率とは異なる。

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