空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

モガディシュ市長,モガディシュ市内を視察:ソマリア

2008-01-16 22:52:17 | ソマリア関連
 ソマリア市長,Mayor Mohamed “Dheere” Omarは火曜,モガディシュ市内の幾つかの地区を視察。市長が自らの市内の道路の幾つかを通過することが特にニュースになるのはどうかと思うが。

Garowe Online Mogadishu mayor tours Somalia capital, landmine kills 2 Jan 15, 2008 - 8:58:15 AM

 つまり反乱組織の跳梁著しい道路,Industry Roadや30th Avenueをも通って政権の威令を誇示―という方向なんでしょうが,「しかし目撃者が言うには,これらの道路には市民がおらず,ただ数百のソマリア及びエチオピア兵が警護に立っているだけ」であった。

 市長はさらに,車から降り,道路を歩きさえした由。報道陣に言うには,「モガディシュに封鎖された道路などない」―政府軍兵士が道路を封鎖してる,という地域住民の不満に応じる発言。

 他方,モガディシュのYaaqshiid地区で民間バスが地雷を受け,2名死亡4名負傷。これは警察車両を狙ったものが誤爆したものと見られる。

 ―普通,「誤爆して民間人を殺傷!」というと,攻撃主体は米軍やNATOなのだが,ここでは反政府組織が主体です。わりと珍しい。

 この事実からは以下のことが言えるでしょう。
○ソマリアの反政府組織の攻撃対象は(彼らの主張するとおり)ソマリア暫定政府及びエチオピア軍である。今回の件では,彼らは民間人を殺そうとして殺したわけではない。
○同様に,米軍やNATOやの攻撃対象はアルカイダそのほかの勢力であって,民間人を殺傷するのは本意ではない。
 まさしくそれらは「誤」って「爆」撃してしまったのであって,不幸な事故と(一応)いうべきである。いわば業務上過失致死なわけで。

 いえまあ。イラクで民間人が殺されまくってますけど,それ誤爆って言われたことはないような気がするなーって話。民族浄化ならぬ宗派浄化って,それホロコーストとか言わないか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ラス・アノドで軍事衝突,ソ... | トップ | プントランド副大統領はスー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ソマリア関連」カテゴリの最新記事