空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

支持率チェック:政権支持率回復(2018.06.24)

2018-06-25 12:36:39 | Weblog
日経新聞 内閣支持率、10ポイント増の52% 不支持率と逆転 2018/6/24 18:04

日本経済新聞社とテレビ東京による22~24日の世論調査で、安倍内閣の支持率は52%となり、前回の5月下旬の42%から10ポイント上昇した。不支持率は5月の53%から42%に下がった。支持率が不支持率を上回るのは2月以来、4カ月ぶり

支持率を男女別に見ると、男性56%(前回48%)、女性45%(同33%)だった

 2ページ目、支持・不支持の理由提示が興味深い:
Q1SQ1.(「支持する」と回答した方に)支持する理由は何ですか。
自民党中心の内閣だから 21

Q1SQ2.(「支持しない」と回答した方に)支持しない理由は何ですか。
自民党中心の内閣だから 34

 現行内閣支持層は「自派出身首相だから支持する」率がさほどでない。利害得失を計算して、自分に不利となったら支持政党をも捨てる傾向がより出やすいだろう。なんというか、解放されてますな。

 他方、現行内閣不支持層は「自民党だから反対」がより高率ででている(34%)。支持層とくらべて、属性をもってカテゴリカルに受容・拒否を決定する傾向がつよいといえそうだ。さらには「首相の人格が信頼できない」が不支持層の50%に達しており、「アベだからダメ」が相当分厚いことが推測できる。

 …で、こうした傾向が進むと、アレなひとたちが発生するんだろうなーと…。
 正直、私だって安倍首相は好きじゃない。が、だからといって彼をバカだのなんだの言い立てることでなにがなされるのか、と思うと、その非生産性に非常な疑念を持たざるを得ない。

 だって、その「バカ」は、バカなりに富を増やそうと試みてはいるのだ。だからこのように:

Q4.次の自民党総裁にどのような政策を期待しますか。次の7個からいくつでもお答え下さい。
景気回復 39


 こういう将来への期待があるなか、そりゃ安倍内閣に対する一定の支持は底堅くはなろうし、その率いる勢力は厚い支持を受けるだろう:

Q2.あなたは今、どの政党を支持していますか。ひとつだけお答え下さい。
自民党 44(42)


 ということで、40%を占める自民支持勢力の70%(全体の28%)をとりまとめ、無党派層(30%)の約半数(全体の15%)をひきつけつつ、公明党の4%の8-9割(全体の3%とする)を固めれば―現与党勢力はこの時点で占有率46%になる。

関連:「支持率・投票行動をパーセンテージで見てみると(2018-06-22)」

 まあ、選挙をすればまず「負けはしない」水準ではないか。

 他方、「反アベ」は、不支持率42%の相当部分を占める(複数回答ながら50%というのは大きい)。ということで、「反アベ」を唱えると、全体の21%ほどの心にヒットすることになり―相当いい確率で選挙戦を勝ち残れる、これはすばらしいカードとしか思えない。さしあたり自分の生存を確保してくれそうな素晴らしい情報である。

 ところが、安倍首相の任期は限りがあるもので、この「反アベ」カードの有効期限は彼の首相としての政治生命に制限される。いわゆる「未来」へむけてのビジョンを欠くものであり、ここに「立憲民主党9%」「国民民主党0%」「自由党0%」「希望の党0%」という数字がでてくる根本的な理由があるだろう。
 といって、「反アベ」カードほど低コストで高い効果を示すカードもなかなかなく、他のカードを開発するには大変なコストを要するのであり―。

 そのコストを担う覚悟を、行動を、誰が担うのかなあと思う昨今。

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