空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

大統領,議会に語る―首相と仲たがいはしてない,意見の相違はあるが

2010-09-18 22:00:07 | ソマリア関連
 木曜,暫定政府軍と反政府側とで迫撃砲による砲撃戦。バカラ・マーケットや政府側諸庁舎が目標となって15名が死亡,50名ほどが負傷とのこと:

Garowe Online Somalia: 15 killed, 50 injured in Mogadishu fighting Sep 16, 2010 - 10:05:00 PM

 いつものこと。とはいえ,最近数週間で230名ほど巻き添え死亡者が出ている様子でありまして,…末期症状という感がなきにしもあらずな。だって暫定政府が独力で押し返せるはずがないし,とはいえアルシャバブ側がAMISOMを押せるはずがないし,延々ぐだぐだすり潰し合うだけのことという感がー。

Garowe Online Somalia pres denies dispute with PM, Al-shabaab expels 3 aid agencies Sep 16, 2010 - 3:57:24 AM

 他方暫定大統領Sheikh Sharif Ahmedはモガディシュ議場で300名以上の議員らと会合を開いたとのこと。諸事に説明をした様子です。
 さしあたり,Sharmake首相とSharif Hassan議長が支持する憲法草案に否定的見解を述べてみたり。「憲法独立委員会は大統領令によって任命されてもいないし,議会の賛同を得てもいない。ということは委員会は不法だということだ」。

 しかし彼とSharmake首相との間の不和については否定する。「現在我々は政府内部で誤解等々を経験してはいるが,しかし個人的不和が私と首相,ないし議長との間にあるわけではない」,「私は皆に求めるが,ひとはその仕事をよき注意をもって行うべきだ」。

 …仕事上の意見相違はあるが,個人的に嫌ったりしてるわけではない,相互にその職務に忠実であるだけのことだ。つぅかあいつも僕がそうであるように職務に忠実であるだけさあっはっは。そぉでねぇとしたらいやいやいやいやそこはまあ,言わなくてもね? というところですかね,この発言は。

 なんか憲法草案を巡って,5月以来の双方の「誤解」が拡大しているとか。

 さてアルシャバブですが,モガディシュでMercy Corps, Med-AirさらにHorn Reliefなる三援助団体に閉鎖命令を出したとのこと。もちろん「西欧のイデオロギーをプロパガンダしている」ことがその罪として挙げられます(Ali Dhereによる)。国内での彼らの活動は禁止される。

 また他の,米国と関係を持っているNGOにも言っておくが,それを止めよ,でなければそうした者たちに対する行動を起こすであろう!

 …というんですが,「米国とcontractしてる」ってえのがどんな意味なのかは不明。まあその,アルシャバブが「そうだ!」と思えばそれで十分証明済みの真実ということになるんでしょうけど。
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