Madobeはケニアとの境界線確定問題に難色を示す

Garowe Online Somalia: Parliament Speaker rejects Kenya maritime agreement 28 Apr 2009

　4月にソマリア（暫定政府）とケニアが海洋上の境界線について合意をした―というニュースがあったのをご記憶か。これについて議会議長Aden "Madobe" Mohamedは，当該合意は非合法であると声明。大統領は協定を結ぶのかもしれないが，なにしろ議会は同意していない！というわけ。

　じきに会合を開き，この件についての決定をするとのこと。　

　また，治安回復の諸努力は歓迎するものの，国連にソマリア国内問題に関与するのを許しているわけではないとする。

　国境線に関係するものであれば，隣の国とのお話し合いにならざるを得ないところのはずで，これを「国内問題Somali internal affairs」と言い張るのは無茶でしょう。

　とはいえ，ソマリア的にはどうしても拙速にことを進めたように思われましょうし，急ぎすぎて本来自己に属するはずの権利をみすみすケニアに（安値で）売り払ったと思われましょう。一定の反対論はでてこざるをえない。反政府派のいい宣伝材料になったのも疑いないことでしょう。不人気（であることは傍目からも明らか）な施策に，公けに異論を唱えるのも当然必要となるところかと思われます。