空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

銃撃・斬首―ジャーナリストの受難続く

2012-09-29 22:43:35 | ソマリア関係人名録

 一応5人目までは真面目に数えたし,カフェでまとめて吹き飛ばされた3名の件もチェックし,そののち銃撃されて殺害された1人のことも記録はした。

 が。

Garowe Online Somalia: Journalist beheaded, the other shot dead in Mogadishu as targeting continues Sep 28, 2012 - 4:40:36 PM

 いくらなんでも,斬首はないだろう(泣)。

 モガディシュ,9月29日の報道。24時間のうちに,二名のジャーナリストの殺害が確認された(WPは36時間とする―1人目の死亡時間が確定できないためもあるか)。targeted killingsというわけで,暗殺である。さしあたりal Shabaabは犯行声明を出していない。

 金曜(28日),Dharkenley地区の自宅近くでAhmed Abdullahi Farah(32歳)が二名(以上)の銃で武装した男たちに襲撃され,死亡。彼はイェメンのメディアのために働いていたという―SomalilandpressによればSABAのために記事を書いていた模様…ああああああsaba.netかああああ。

 なお,Somalilandpressによれば,下手人は軍の制服を着ていたとのこと。

 警察が駆けつけ,下手人を捜索しつつある―とはいうのだが,ジャーナリストたちにとっては,警察がこうした殺害事件で下手人を逮捕することのあまりの少なさに不満足がある。「この9か月に沢山の暗殺事件があったが,一人として逮捕されてはいないではないか」,GaroweでフリーランスをしているMohamed Dahirは言う。

 犠牲になったもうひとりはAbdirahman Mohamed Ali(26歳)という。彼の死体は木曜,Huriwa地区のSuuqa Holaha(モガディシュの最大のマーケット,とある―Somalilandpressによればlivestock market)で見つかった―首は切断されていた。その首は胸の上においてあり,また虐待拷問の跡があり,後ろ手に縛られてもいた。

 彼はモガディシュのスポーツメディアエージェンシーに勤めていた,というので,まあ我々向きにいえばスポーツ新聞ってわけか。

 というか,WPに言及があるが,そういえばジャーナリストが斬首されるって,聞かない例ですね。はっきりとal Qaeda風のものだと文中にあります。まあこれまでも,こう言う死体はあったそうですが。

 ここ一週間で,5名のジャーナリストが犠牲になった。Garowe Onlineの集計では,今年はすでに13名が犠牲になった(下記WPを参照―本件をもって15名であるわけ)。その多くはモガディシュで,であり,先週には3名が自爆テロによって死亡した。

Washington Post 2 more Somali journalists murdered, including 1 beheaded; 15 journalists killed in 2012 Sep 28, 2012

Somalilandpress Somalia:Two Somali journalists killed in Mogadishu Sep 28, 2012

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