冬の奈良、二日目。
室生寺と長谷寺を訪ねた。
【室生寺 五重の塔】
冬の奈良はいい。
「花ももみじもなかりけり」で
色彩には乏しいけれど、一切の装飾を取り払った本物のよさが、そこに静かに佇んでいる。
人が少ないのがいい。
人が少ない分、いろいろな有り難い話を聞くことができる。
お寺の係の人も人恋しいのだろうか
それとも私がそのようなオーラーを発しているのだろうか
仏像の前でしげしげと眺めていると、向こうの方から寄ってきて説明をしてくださる。
専門的な詳しい話や
ガイドブックに載っていないこと
時には、秘話や裏話なども
今回も、諸仏が祀られている金堂で貴重なお話をしてもらった。
さらに、仏像の光背の色彩が見えるようにと双眼鏡まで借してもらった。
(いつもは単眼鏡を持参するのだが、今回は忘れてきていた)
本堂でも長いこと話をしてもらった。
こういうことは、参拝客が少ない冬ならではのことだろう。
前置きが長くなったが、JRまほろば線で桜井駅、そこで近鉄に乗り換え室生口大野駅で下車。
室生寺行きのバスの待ち時間を利用して大野寺の磨崖仏を見に行く。
大野寺磨崖仏
宇陀川の対岸から見た全景
ズームイン
御尊顔アップ
室生口大野の駅前からバスで室生寺へ
室生川沿いに建つ室生寺
遠目にも目立つ巨大な杉と桜。「花の頃はきれいだろうな…」(心の声)
(冒頭で、「一切の装飾を取り払った本物のよさ」などと気取ってはみたものの、この寺の至るところにある桜やモミジ、何といっても無数のシャクナゲの樹を見たとき、それらが彩ったときの光景を思わずにはいられなかった。)
お手洗いでさえ木々に囲まれている。
トイレの前からの眺め
シャクナゲの植え込みと桜並木
こうなったら前言撤回。花の頃にまた来たい!(この変わり身の早さ、いいね!)
仁王門
バン字池
この池は梵字の「バン」の形をしており「バン字池」と呼ばれている。確かに、看板の梵字と見比べれば納得できる。
鎧坂のシャクナゲの花の蕾
シャクナゲと言えば地元の山多良岳を思い出すが、こんなに花の芯は付いていない。
「シャクナゲの頃はきれいだろうな…」
杉の巨木の下に静かに佇むお堂
そして石仏
金堂
ここには美しい釈迦如来立像や十一面観音菩薩像などに加えて十二神将像が一列に並べてあった。
十二神将像が12体も!
十二神将像だから、子・丑・寅・卯…で12体はあたりまえのことなのだが、そうではなかった。
とても希有なことだという。
いつもなら常時何体かを、奈良の国立博物館の仏像館の方に展示をしているそうだ。
ところが国立博物館の方が耐震工事中で、仏像を元のお寺に返しているそうだ。
(このうんちくは、ここの係の人から教えてもらったことの受け売り)
そして双眼鏡で、仏像の頭の上の十二支をそれぞれに確認することができた。
仏像の写真撮影は禁止されているので、紹介できないのが残念である。
同じく金堂 別の角度から(この建物自体が国宝)
同じく金堂 外から
この金堂は平安時代初期の建物だが、この角度から見ると垂木が継ぎ足してあるのがわかる。後世になって(江戸時代だったかな?)お堂を広くするためにリフォームしたそうだ。(これも係の人から教えてもらったこと)
何?「よくわからない」って。それなら次の写真でどうでしょう。
垂木の継ぎ足しに注目。そして、右下のお堂が弥勒堂。
灌頂堂(国宝)
仏像(如意輪観音菩薩)の前に三つ葉葵の幕が張ってあったので係の人に尋ねたところ、詳しく説明をしてくださった。仏像のこと、花のこと、暖冬でシャクナゲの芯を悪戯しに来る鹿のこと等々。
そしてこれまた国宝「五重塔」
奥の院に続く階段から見た五重塔
門前にあった橋本屋で昼食 名物の「とろろ汁」
バスの時刻にぎりぎりで間に合う(始発なのでバスは既に来ていた)
近鉄室生寺口駅 電車で次の目的地長谷寺に向かう
長谷寺駅
予定通り、午後からは長谷寺へ(続く)
室生寺と長谷寺を訪ねた。
【室生寺 五重の塔】
冬の奈良はいい。
「花ももみじもなかりけり」で
色彩には乏しいけれど、一切の装飾を取り払った本物のよさが、そこに静かに佇んでいる。
人が少ないのがいい。
人が少ない分、いろいろな有り難い話を聞くことができる。
お寺の係の人も人恋しいのだろうか
それとも私がそのようなオーラーを発しているのだろうか
仏像の前でしげしげと眺めていると、向こうの方から寄ってきて説明をしてくださる。
専門的な詳しい話や
ガイドブックに載っていないこと
時には、秘話や裏話なども
今回も、諸仏が祀られている金堂で貴重なお話をしてもらった。
さらに、仏像の光背の色彩が見えるようにと双眼鏡まで借してもらった。
(いつもは単眼鏡を持参するのだが、今回は忘れてきていた)
本堂でも長いこと話をしてもらった。
こういうことは、参拝客が少ない冬ならではのことだろう。
前置きが長くなったが、JRまほろば線で桜井駅、そこで近鉄に乗り換え室生口大野駅で下車。
室生寺行きのバスの待ち時間を利用して大野寺の磨崖仏を見に行く。
大野寺磨崖仏
宇陀川の対岸から見た全景
ズームイン
御尊顔アップ
室生口大野の駅前からバスで室生寺へ
室生川沿いに建つ室生寺
遠目にも目立つ巨大な杉と桜。「花の頃はきれいだろうな…」(心の声)
(冒頭で、「一切の装飾を取り払った本物のよさ」などと気取ってはみたものの、この寺の至るところにある桜やモミジ、何といっても無数のシャクナゲの樹を見たとき、それらが彩ったときの光景を思わずにはいられなかった。)
お手洗いでさえ木々に囲まれている。
トイレの前からの眺め
シャクナゲの植え込みと桜並木
こうなったら前言撤回。花の頃にまた来たい!(この変わり身の早さ、いいね!)
仁王門
バン字池
この池は梵字の「バン」の形をしており「バン字池」と呼ばれている。確かに、看板の梵字と見比べれば納得できる。
鎧坂のシャクナゲの花の蕾
シャクナゲと言えば地元の山多良岳を思い出すが、こんなに花の芯は付いていない。
「シャクナゲの頃はきれいだろうな…」
杉の巨木の下に静かに佇むお堂
そして石仏
金堂
ここには美しい釈迦如来立像や十一面観音菩薩像などに加えて十二神将像が一列に並べてあった。
十二神将像が12体も!
十二神将像だから、子・丑・寅・卯…で12体はあたりまえのことなのだが、そうではなかった。
とても希有なことだという。
いつもなら常時何体かを、奈良の国立博物館の仏像館の方に展示をしているそうだ。
ところが国立博物館の方が耐震工事中で、仏像を元のお寺に返しているそうだ。
(このうんちくは、ここの係の人から教えてもらったことの受け売り)
そして双眼鏡で、仏像の頭の上の十二支をそれぞれに確認することができた。
仏像の写真撮影は禁止されているので、紹介できないのが残念である。
同じく金堂 別の角度から(この建物自体が国宝)
同じく金堂 外から
この金堂は平安時代初期の建物だが、この角度から見ると垂木が継ぎ足してあるのがわかる。後世になって(江戸時代だったかな?)お堂を広くするためにリフォームしたそうだ。(これも係の人から教えてもらったこと)
何?「よくわからない」って。それなら次の写真でどうでしょう。
垂木の継ぎ足しに注目。そして、右下のお堂が弥勒堂。
灌頂堂(国宝)
仏像(如意輪観音菩薩)の前に三つ葉葵の幕が張ってあったので係の人に尋ねたところ、詳しく説明をしてくださった。仏像のこと、花のこと、暖冬でシャクナゲの芯を悪戯しに来る鹿のこと等々。
そしてこれまた国宝「五重塔」
奥の院に続く階段から見た五重塔
門前にあった橋本屋で昼食 名物の「とろろ汁」
バスの時刻にぎりぎりで間に合う(始発なのでバスは既に来ていた)
近鉄室生寺口駅 電車で次の目的地長谷寺に向かう
長谷寺駅
予定通り、午後からは長谷寺へ(続く)