アケボノツツジを見ることは、退職したらやりたいことの一つでした。
ところが、退職をした昨年はコロナ自粛のために行けませんでした。
そして今年、あちらこちらから届くアケボノツツジ便りに触発されて、無性に登りたくなり行動に移しました。
私にとって初めてのアケボノツツジです。どの山にするかいろいろと情報を集めました。その手段は以前はガイドブックでしたが、今はヤマップです。これを使うと旬の山情報を手軽に入手できます。
検討に検討を重ねた結果、祖母山を選びました。
コースは神原から神掛岩(かんかけいわ)、メンノツラ越から尾根を登り山頂を目指し、下山は国観峠を経て神原に下りるというものでした。
私が持っているガイドブックや地図には、神掛岩もその後の尾根道も載っていないのですが、ヤマップの地図にはついています。ただ破線での表示だったのでさぞかし難コースと思っていたら、道標が丁寧につけてあり、迷うことなく歩きやすい道でした。その上、ヤマシャクヤク、シャクナゲ、アケボノツツジ、ミツバツツジ、ヒカゲツツジが咲き誇っていて、その美しさはさながら桃源郷を彷徨っているかのようでした。
今回は第1弾で、神掛岩までを紹介します。
神原の登山口から新緑の中を歩き出しました。朝の6時です。
すぐの所にある「御社の滝」 「おんしゃ」ではなく「おやしろ」と読むそうです。
五合目の小屋に到着
中はとてもきれいでした。
この小屋を直進すれば国観峠を経て祖母山頂ですが、今回は先に神掛岩に行くので小屋から左に進みました。
すぐに木の橋がありました。
岩伝いに行くのですが、行く手に横たわる木に滑り止めの溝が刻んであり感激しましたました。
「なんと親切な…」
アップ
神掛岩までの地図 (看板を加工しました)
神仙滝
ヤブツバキ
このあと谷を登っていくのですが、看板の地図には書いてありませんでしたが、ここからヤマシャクヤクゾーンに突入します。
朝露を浴びた純白の花
少しずつ増えてきました。
看板有り
そのうち、谷の斜面にヤマシャクヤクが広がりました。
谷を登りきったところが「ブナの水源」ですが、そこいらはヒメシャラの群生地でした。
その中で、他の木に抱きついているヒメシャラを発見!
アップ
「ほっといてくれ」という木の声が聞こえてきそうです。
メンノツラ越に到着
ここから神掛岩を目指して下りていきますが、すぐにシャクナゲの歓迎を受けました。
「ありがとう、シャクナゲ君」
色鮮やかなミツバツツジ君も
そして、そして夢にまで見た本物のアケボノツツジ君
これが人生で初めて見るアケボノツツジです。遂に長年の夢が叶いました。
花に見とれながら歩いて行くと目的地の神掛岩が見えました。
神様が腰掛けたという岩の前にもきれいなシャクナゲが彩りを添えてくれていました。
私も神様のまねをして岩の先端に腰掛けようと思いましたが…
足がすくみ残念。私は高所恐怖症…
初めてのアケボノツツジ
私にマジマジと見つめられ、ほんのりとピンク色に顔を赤らめていました。
今回はここまで。
この先山頂を目指すのですが、そこはアケボノツツジとシャクナゲが咲き乱れる桃源郷でした。(続く)