チームラボという言葉さえ知らぬまま御船山のそれへ行ってきた。
山のライトアップくらいかなと軽く考えていたらとんでもなかった。
午後5時40分頃。開園前の行列に驚く。紅葉の時季でもないのに…
「それにしても若い人が多いな…」
しばらくして後ろを見ると…。「何よこれ!」
このときおじさんは思った。「チームラボってすごいのかもしれない」と。
やっとの思いで入園
何々、「かみさまがすまう森のアート展」?
「忘却の岩群(いわむら)」
ゆっくりと呼吸をするかのように明滅していた岩が、人が近づくと神秘的な音響とともに強く輝く。
しかし、おじさんはこれくらいでは驚かない。
「岩割もみじと円相」
岩をスクリーンにして墨で書いたような文字が動いていく。何となくミステリアスのこの線は、パンフによると禅における書画のひとつ「円相」だそうだ。
おじさんは思った。
「だから?」
「かみさまの御前なる岩に憑依する滝」
「増殖する生命の巨石」
「夏桜と夏もみじの呼応する森」
「生命は連続する光 - ツツジ谷」
写真だけ見るとクリスマスのイルミネーションのようだが、クリスマスのそれとは違い、人に反応して木々が光り、その光にさらに周囲の木々が反応して森全体に光と音が伝播していくのだ。まるで森が生きているかのように。
よくできた電飾におじさんは軽いめまいを覚えた。
ここまでで十分満足していたのだが、次の池に浮かぶ小舟と鯉のペインティングでは完全に打ちのめされてしまった。
「何よこれ…」
「小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」
遠くより、青白く光る小舟が近づいてくる。
船に戯れはじめる鯉
何だ何だ?
鯉が急に走り出した。
その軌跡があれよあれよという間に湖面を塗り上げていく。
まったく予備知識がなかった分、この演出に度肝を抜かれた。
おじさんは心の中で叫んだ。「ブラボー!」と、何度も何度も。
チームラボを軽く考えていたおじさんの完敗だ。
カルチャーショックという段ではない。
しばらく動けなかった。
この後、その場に留まりこの演出をさらに2回も見た。
山のライトアップくらいかなと軽く考えていたらとんでもなかった。
午後5時40分頃。開園前の行列に驚く。紅葉の時季でもないのに…
「それにしても若い人が多いな…」
しばらくして後ろを見ると…。「何よこれ!」
このときおじさんは思った。「チームラボってすごいのかもしれない」と。
やっとの思いで入園
何々、「かみさまがすまう森のアート展」?
「忘却の岩群(いわむら)」
ゆっくりと呼吸をするかのように明滅していた岩が、人が近づくと神秘的な音響とともに強く輝く。
しかし、おじさんはこれくらいでは驚かない。
「岩割もみじと円相」
岩をスクリーンにして墨で書いたような文字が動いていく。何となくミステリアスのこの線は、パンフによると禅における書画のひとつ「円相」だそうだ。
おじさんは思った。
「だから?」
「かみさまの御前なる岩に憑依する滝」
「増殖する生命の巨石」
「夏桜と夏もみじの呼応する森」
「生命は連続する光 - ツツジ谷」
写真だけ見るとクリスマスのイルミネーションのようだが、クリスマスのそれとは違い、人に反応して木々が光り、その光にさらに周囲の木々が反応して森全体に光と音が伝播していくのだ。まるで森が生きているかのように。
よくできた電飾におじさんは軽いめまいを覚えた。
ここまでで十分満足していたのだが、次の池に浮かぶ小舟と鯉のペインティングでは完全に打ちのめされてしまった。
「何よこれ…」
「小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」
遠くより、青白く光る小舟が近づいてくる。
船に戯れはじめる鯉
何だ何だ?
鯉が急に走り出した。
その軌跡があれよあれよという間に湖面を塗り上げていく。
まったく予備知識がなかった分、この演出に度肝を抜かれた。
おじさんは心の中で叫んだ。「ブラボー!」と、何度も何度も。
チームラボを軽く考えていたおじさんの完敗だ。
カルチャーショックという段ではない。
しばらく動けなかった。
この後、その場に留まりこの演出をさらに2回も見た。
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