名古屋のトリエンナーレの展示のこと。
9月後半のことはオンブズ全国大会の準備で少し疎かったので、確認してみた。
ちょうど、昨日から再開ということ、そこに名古屋市の河村市長が抗議の座り込みをした、というので一層話題に。
同氏のトランプに励まされたかのようなこの異様、異常な行動。政治家といえど表現、行動の自由はそれなりにあるから「許されない行為」とは言い切れないとはいえ、公人としての責任の観点で強い制約はある。しかも権力者となれば違法行為ともいうべき。
ともかく、あまりに無節操なことは確か。
なお、今朝の気温は13度。ウォーキングは寒いと感じつつも快適。昨日10月8日の私のブログへのアクセス情報は「閲覧数3,614 訪問者数1,428」。
● 2019年10月7日 お知らせ 10月8日(火)から、「あいちトリエンナーレ2019」展示作品が全面再開します。
● 2019年10月8日「表現の不自由展・その後」の再開に関するお知らせ
●不自由展、きょう再開 あいちトリエンナーレ 全作品公開、入場は抽選/東京 2019年10月8日
●不自由展再開 河村市長が座り込み「不自由展でなく不愉快展」/産経 2019.10.8 16:22
●展示再開求め仮処分申請=あいちトリエンナーレ-名古屋地裁/時事 2019年09月13日
●芸術祭側は却下求める 不自由展再開の仮処分申請/産経 2019.9.20
●不自由展側、10月1日再開を 仮処分審尋で和解提案/共同 2019/9/27
●『表現の不自由展 その後 再開ー仮処分事件和解成立の報告ー』/NPJ通信 2019年10月2日 弁護士 中谷雄二
●人気ブログランキング参加中 = 今、1位から3位 ↓1日1回クリックを↓ ★携帯でも クリック可にしました →→ 携帯でまずここをクリックし、次に出てくる「リンク先に移動」をクリックして頂くだけで「10点」 ←←
★パソコンはこちらをクリック→→人気ブログランキング←←ワン・クリックで10点
●不自由展、きょう再開 あいちトリエンナーレ 全作品公開、入場は抽選
東京 2019年10月8日
愛知県の大村秀章知事は七日夜、県庁で緊急記者会見し、同県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で中止している企画展「表現の不自由展・その後」を八日午後に再開すると正式表明した。公開は元慰安婦を象徴する「平和の少女像」などの展示に抗議が殺到し、八月一日の開幕から三日間で中止に追い込まれて以来。芸術祭最終日の今月十四日までの七日間となる。
少女像や昭和天皇を扱った映像作品などを含む不自由展の全作品が公開される。中止に抗議するために芸術祭で展示をやめたり変更したりした国内外の作家十三組と一機関の作品も元通りになる。大村知事は会見で「円満な形で日本最大級の国際芸術祭の完成を目指す」と強調。続いて記者会見したトリエンナーレ芸術監督の津田大介氏は「参加作家や展示を楽しみにしたお客さんに申し訳ない」と再開の遅れを陳謝した。
八日の公開時間は同日午前十時をめどに芸術祭のホームページで発表する。安全維持に万全を期すため(1)電話による抗議や警備への対策強化(2)入場は抽選方式とし一回当たり三十人で事前の教育プログラム、ガイドツアーを導入(3)手荷物の預かりと金属探知機を使った検査(4)動画撮影の禁止、会員制交流サイト(SNS)拡散の防止-の四点を実施。これらの対策を毎日点検し、翌日の対応を決める。
名古屋市の河村たかし市長は七日、再開に合わせ名古屋市内の会場を訪れ、抗議の座り込みを行うと記者団に明らかにした。
◆「不自由展」巡る経過
7月31日 国際芸術祭の内覧会。「表現の不自由展・その後」の展示内容が報道され、抗議電話が始まる
8月1日 開幕
2日 河村たかし名古屋市長が大村秀章愛知県知事に抗議文提出
3日 不自由展が中止に
7日 愛知県警が威力業務妨害の疑いで男を逮捕
9月13日 不自由展の実行委員会が再開を求める仮処分を名古屋地裁に申し立て
21日 表現の自由に関する国内フォーラム開催
25日 県が設置した検証委員会が中間報告
26日 文化庁が国際芸術祭への補助金不交付発表
27日 不自由展実行委が芸術祭実行委に展示を再開するよう和解を提案
30日 展示再開で合意。申し立ては取り下げ
10月5~6日 表現の自由関係の国際フォーラム開催
7日 8日再開で合意
●不自由展再開 河村市長が座り込み「不自由展でなく不愉快展」
産経 2019.10.8 16:22
国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が8日に再開されたことを受け、名古屋市の河村たかし市長は同日午後、同展の会場がある愛知芸術文化センター前の広場で抗議の座り込みを行った。河村氏は芸術祭の実行委員会の会長代行だが、再開についての協議はなかったといい、「(再開決定は)無効だ」と批判している。
河村氏はこの日、約30人の支持者らと抗議活動を実施。座り込みで約10分間、「県は公金の不正使用を認めるな」「知事は名古屋市民の声を聞け」などとシュプレヒコールを上げた。
マイクを握った河村氏は、とくに昭和天皇の肖像を燃やすような動画について問題視し、「愛知県や名古屋市が(事実上)主催しているところで展示すれば、(その内容を)県や市が認めたことになる」と指摘。「表現の自由の名を借り、世論をハイジャックする暴力だ」などと再開に強く抗議した。
●展示再開求め仮処分申請=あいちトリエンナーレ-名古屋地裁
時事 2019年09月13日
愛知県で開催されている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で、企画展「表現の不自由展・その後」が中止された問題で、不自由展の実行委員5人が13日、トリエンナーレの実行委員会(会長・大村秀章知事)を相手に、展示の再開を求める仮処分を名古屋地裁に申し立てた。
申立人の一人でジャーナリストの岩崎貞明さんは「対話の道を開くための一つの手段。再開のめどが立ったらいつでも取り下げる」と語った。
トリエンナーレは8月1日に始まり、従軍慰安婦を象徴する「平和の少女像」など不自由展の展示内容について、実行委などに抗議が集中。放火を示唆する脅迫ファクスが届いたことなどから、不自由展は3日間で中止になった。
●芸術祭側は却下求める 不自由展再開の仮処分申請
産経 2019.9.20
愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止となった問題で、不自由展の実行委員会が展示再開を求めた仮処分の審尋が20日、名古屋地裁(片田信宏裁判長)で開かれ、芸術祭の実行委員会側は申し立て却下を求めた。不自由展側の弁護士が明らかにした。
不自由展側の中谷雄二弁護士によると、芸術祭の実行委側は不自由展側との間に作品の出品契約はなく、業務委託契約があるだけで、実行委側の判断で展示を打ち切ることができると主張。また展示を再開できる状況ではないとの答弁書を提出した。
不自由展側が仮処分と並行して希望している和解協議について、芸術祭の実行委側は「その気持ちは一緒だが、越えるべきハードルはある」との姿勢を示したという。
●不自由展側、10月1日再開を 仮処分審尋で和解提案
共同 2019/9/27
愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で中止となった企画展「表現の不自由展・その後」を巡り、不自由展の実行委員会が展示再開を求めた仮処分の審尋が27日、名古屋地裁で開かれ、不自由展側は10月1日に中止前の状態で展示を再開するよう芸術祭の実行委に和解を提案した。
不自由展側の中谷雄二弁護士によると、県の検証委員会が今月25日の中間報告で再開条件として挙げた「展示方法や解説の改善」について、不自由展側は27日の審尋で、元慰安婦を象徴した少女像など全ての作品を中止前の状態に回復した上で、再開の前後で協議に応じると提案した。
●『表現の不自由展 その後 再開ー仮処分事件和解成立の報告ー』
【NPJ通信・連載記事】2019年10月2日 寄稿:弁護士 中谷雄二
「表現の不自由展・その後」について、9月30日、仮処分の第3回審尋期日で、あいちトリエンナーレ実行委員会と表現の不自由展実行委員会との間で、和解が成立しました。
9月27日(金)の第2回審尋期日で、当方から10月1日、従前の展示どおりの内容で再開するよう求めて和解を投げかけました。
これに対して、あいちトリエンナーレ実行委員会は、9月30日、午前中に10月6日~8日の再開を想定して和解協議をしようとの文書での申し入れがありました。
これを不自由展実行委員会が受け入れる形で和解が成立しました。
和解調書に付されたあいちトリエンナーレ実行委員会の申し入れ中には、「今回は中止した展示の再開であり、開会時のキュレーション と一貫性を保持すること」が含まれていたため、不自由展実行委員会の要求が基本的に容れられたものと判断して和解を成立させました。
この事件は、松井大阪市長や吉村大阪府知事の発言、河村名古屋市長発言、菅官房長官の補助金見直し発言によって煽動された人々からの抗議の電話やメールが寄せられ、脅迫まで含む激しいものでした。
しかし、抗議の電話やメールをした人々は、展示を見た人ではなく、全く展示を見ていないか、SNS等で部分的に流された情報を信じた人々が数多くいました。抗議の対象となったのが、「平和の少女像」と天皇の写真を燃やしたとして批判された大浦信行氏の作品が大半です。現在の日本において、戦時性暴力を隠蔽し歴史修正主義が横行している状況と未だ天皇制に対するタブーが存在することが明らかになりました。
あいちトリエンナーレ実行委員会が設けた検証委員会の中間報告は、問題のあるものでしたが、条件付の再開の方針を出しました。
検証委員会の示した再開条件の最大の問題は、展示方法を含む表現の内容の変更を求めるところにありました。今回の和解は、その点について上記のように表現の内容変更に踏み込まないことが約束されたものと理解して和解することにしました。
文化庁の補助金差止めというより大きな「検閲」問題が発生した時期に、まずは、脅迫によって中止させられた展示の再開を勝ち取ることで、表現の自由の回復の一歩を踏み出すことができたと考えます。
この和解は、全国の市民の運動、海外の作家の抗議行動、国内の作家の様々な抗議の意思表示や行動による圧力と裁判所の仮処分決定の圧力の中で、実現したものと思います。多くのご支援をおよせいただいたことに感謝します。ありがとうございました。
この仮処分の弁護団は、私と塚田聡子、伊藤勤也、裵明玉、青木有加、大辻美玲、中島万里、金銘愛、三重の小貫陽介、東京の李春煕の各弁護士で弁護団を構成していました。
今後もまだ問題は出てくると思いますが、今後ともご協力をお願いします。
2019年10月1日
【弁護団】
中谷雄二(団長)、塚田聡子、伊藤勤也、裵明玉、青木有加、大辻美玲、中島万里、金銘愛、小貫陽介、李春煕(計10名)
|
| Trackback ( )
|