昨日、フェロシルトの撤去の見込みのことに触れました。
フェロシルトは東海3県のほか、京都府のゴルフ場にも投棄されています。
東海地区同様に、撤去が遅れています。
どこも遅れているのは事実。
市民運動的発想からは、「行政の命令」が履行されないときは、不安な住民は命じらているのに約束を果たさない業者を告発するのが当然、というもの。
・・・・
●フェロシルト問題:撤去計画決まらず 石原産業説明の搬出ルート、住民ら反発 /京都
リサイクル製品と称して「石原産業」(本社・大阪市)が製造・販売した土壌埋め戻し材「フェロシルト」が加茂町のゴルフ場に埋められ、環境基準を上回る有害重金属の六価クロムが検出された問題で、同社は22日、地元住民や自治体に対し、撤去計画案を同町役場で説明した。同社は、撤去開始時期を2月、完了時期は「夏以降になる」としたが、住民らからは、搬出トラックの台数やルートなどについて反発の声が相次ぎ、撤去計画決定は次回以降の協議を待つことになった。【新宮達】
この日は当尾北部地区への説明会で、今後、他地区でも実施される予定。
同社は、昨年末のボーリング調査の結果、撤去総量の見込みは、埋め立てたフェロシルト約5万6000トンに周辺の汚染土も合わせ、計約6万7000トンに上ることを明らかにした。このうち約1万トンを同社の四日市工場(三重県)に仮置きするが、最終処分場は確保できていない。
地元側は搬出ルートが生活道路に当たるため、大型車両の大量走行に伴う騒音や事故などを不安視する声が相次ぎ、10トントラックの運行を1日50台以内とし、農繁期(4月10日~5月末)は搬出禁止とする案を示した。
これに対し同社は、搬出ルート案は複数あることや、四日市工場の地元住民との協定で搬入量や時間に制限があることを理由に、1日10台前後しか運行できない現状を示し、撤去の完了が夏以降になることを説明した。
説明会後、地元住民代表の前田義之さん(58)は「ルートも決まっていないままでは、話にならないし、納得もできない」と語気を強めていた。同社の渡辺登夫執行役員は「2月からの搬出が実現できるよう、地元の理解を引き続き求めていきたい」と話した。
また、府が命じた撤去期限の5月下旬を大幅にずれ込むことについて、同席した今泉英一郎・府環境政策監は「住民の意向など合理的な範囲内ならば、撤去期限が延びることはやむを得ない」と話した。(毎日新聞 2006年1月23日・リンクが切れてます)
| Trackback ( )
|