地球温暖化がどう影響するか、いろいろといわれている。
農業や暮らしについても情報が出てくる。
今週のいきいきセカンドステージは、全体的な報告を拾い、来週は、農業などについての情報を見たい。
農業や植物関係は 色塗り しておく。
報告のリンク先はもっと詳しい説明があるから、興味ある人はそちらをどうぞ。
今の最近のうちの畑の様子も併せて紹介。
私の今年の秋冬野菜の作付けは、体感と畑の実感の温暖化を反映させて、1週間から10日遅らせる決心をしている。
なぜ、「決心」か。
ついつい心配で、いつものパターンに戻るのが、人の習性だから ここはやはり「決心」しないと。
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ここのところ6位、7位あたり
8月11日 種まき
とうもろこし ささげ きゅうり レタス など
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)
8月15日
この苗たちは、一昨日18日に定植した
ここよりもう少し奥の美山地域特産の
桑の木豆 も蒔いた
7月20日頃に蒔いて8月に定植した
ササゲ、きゅうり、とうもろこし の畝
温暖になれば「抑制栽培」の時期も後ろにズレると目論む
トマトのうち一番端の ミニトマト 1本 が
枯れたので 抜いてみた。
斜め誘引しているので、 茎の長さは 2.7メートル
珍しい 高級イチジク “バナーネ”
世界最大級 高級 イチジク 秋果は小果ながら激甘!
大きい実の夏果を全部盗られてしまった
サルの仕業と思うしかない
そこで、100個程度ついている秋果を守るため
初めての 害獣対策のネット張り
他のイチジクも、このネット・トンネルの中に集めよう
イチジクの生ハム巻きは絶品
宮崎県の温暖化に関するページ 地球温暖化の影響
●地球温暖化が日本に与える影響について 平成17年1月27日 独立行政法人国立環境研究所 から一部を抜粋
1.日本において検出された地球温暖化と考えられる影響の現状
(1) 気候の変化
[1] 気温の変化
20世紀の100年間(1901~2000年)で、日本の平均気温は約1 ℃上昇した。特に都市部ではヒートアイランドの影響も追加され、東京では約2.9 ℃上昇した。また、真夏日、熱帯夜の日数も都市部を中心に増加、真冬日の日数は減少した。(※1)
[2] 降水量の変化
地域によってばらつきがあるが、時間降水量50 mmを超える大雨の発現回数はやや増加傾向にある(※1)。降雪量は一部の地域において減少している(※2)。
[3] 海水位の変化
1970~2003年において、日本沿岸では年間2 mm程度海面水位が上昇している(※3)。
(2)身近な自然への影響
[1] 高山植物
北海道アポイ岳では、キタゴヨウの生育高度の上昇に伴い、ヒダカソウなどの高山植物が減少し、ハイマツ等が拡大した。(※4)
中部山岳ではハイマツの枝先が枯れる現象が確認され、温暖化による積雪深の減少で、雪の保護効果が小さくなっていることが要因の一つと考えられている。(※5)
[2] 植物の開花時期
ソメイヨシノ(サクラ)の1989~2000年の平均開花日は平年(1971~2000年)より3.2日早くなった(全国89地点)。(※1)
イロハカエデの紅葉日が1953~2000年に約2週間遅くなった。(※1)
[3] 昆虫の生息域
1940年代には九州や四国何部が北限であったナガサキアゲハが1980年代から和歌山県、兵庫県など、2000年以降は関東地方でも確認された。(※6、7)
亜熱帯から熱帯に生息する南方系のクマゼミが、2001年には東日本でも確認された。(※8)
熱帯性のスズミグモは1970年代までは西日本のみで確認されていたが、1980年代には関東地方でも確認されるようになった。(※9)
[4] 動物の生息域
近年、マガンの飛来時期が遅くなり、旅立ち時期が早くなった。越冬地が本州のみならず北海道にも拡大した。個体数も増加傾向にある。(※10)
キツネ、テンなどが白山の標高2000 m以上での生息が確認された。(※11)
[5] 海洋動植物への影響
ウミガメの産卵・ふ化場が北上し、屋久島が北限の種であるアオウミガメは、宮崎県、鹿児島県で産卵・ふ化が確認された。(※11)
南方系のタコ、カニ、魚類などが北上した。(※11)
沖縄県本部町の近海などでサンゴの白化現象が発生した。また、エンタクミドリイシ(テーブルサンゴの一種、熱帯)は生息域を北方へ拡大し、天草で確認された。(※12)
(3)市民生活への影響
[1] 水害被害
局所的に、記録的な豪雨による浸水被害が最近多発している。水害による浸水面積(水害面積)は減少傾向だが、水害密度(浸水面積あたりの一般資産被害額)は増加する傾向にある。(※13)
[2] 都市環境、水環境
熱帯夜が増加した。(※1)
琵琶湖の湖底水温の上昇、溶存酸素濃度が低下傾向にある(※14)。
[3] 産業
気温の上昇により民生・業務部門における冷暖房需要の変化、季節型産業の盛衰に伴う産業部門におけるエネルギー需要に影響を与える。(※15)
[4] 健康
東京の場合、日最高気温が30℃を超すと、熱中症患者が増加しはじめ、35℃を超えると急激に増加する傾向にある。(※16)
気温1℃の上昇により、病原性大腸菌出血性腸炎発症(EHEC,食中毒を引き起こす)の発症リスクが4.6%上昇することが推定された。(※16)
2.日本における地球温暖化影響の予測結果
国レベル、地方レベルにおける地球温暖化影響将来予測については、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)においても知見が不足しているが、現在、関連の調査研究が精力的に進められている。今回は、最近明らかとなった日本独自の地球温暖化影響の予測結果について、以下のとおり紹介する。
(1) 気候の予測
地球シミュレータによる最新の地球温暖化予測計算の結果によれば、経済重視で国際化が進むと仮定したシナリオ(2100年の二酸化炭素濃度が720 ppm)の下、1971~2000年と比較した場合の2071年~2100年の平均的な日本の気候について、以下のとおり予測される(沖縄等の南西諸島は計算の対象外)。(※17)
地球の平均気温は4.0 ℃上昇。
日本の夏(6~8月)の日平均気温は4.2 ℃、日最高気温は4.4 ℃上昇、降水量は19 %増加。
真夏日の日数は平均で約70日程度増加。また、100 mm以上の豪雨日数も平均的に増加。
(2) 生態系(動植物)の影響予測
今後の地球温暖化の進行により、動植物等の生態系の影響の範囲、程度がともに大きくなると予測されている。
北海道アポイ岳のヒダカソウは、ハイマツやキタゴヨウの生息高度の上昇により、早ければ30年後に消滅すると予測。(※4)
3.6 ℃の気温上昇によって、ブナ林の生息域が大幅に減少すると予測。(※3)
(3) 市民生活への影響予測
今後の地球温暖化の進行により(一部は都市化の影響も加わり)、熱中症患者の増加、大気汚染や水質汚染等他の環境問題への影響、スキー産業等への影響の拡大、深刻化が予測されている。具体例は以下のとおり。
1 ℃の気温上昇によって、霞ヶ浦ではCOD(化学的酸素要求量)が0.8~2.0 mg/l上昇すると予測されている。(※18)
3 ℃の気温上昇によって、スキー客が30%減少すると予測されている。(※19)
気温上昇により、民生・業務部門における冷暖房需要の変化、季節型産業の盛衰に伴う産業部門におけるエネルギー需要への影響が予測されている。(※11)
・・・・・
●温暖化への不安、科学的に裏づけ IPCC報告書 朝日新聞 2007年02月04日
温暖化する地球
地球温暖化は確実に進み、その原因は人間活動とみてまず間違いない。今後も気温上昇は続き、実害に直結する――。6年ぶりにまとまった「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第1作業部会」の第4次評価報告書は、多くの人が抱く不安を科学的に裏付ける内容だった。08~12年に温室効果ガス削減を約束している京都議定書だけでは不十分なことが、はっきりした。だが、温室効果ガスの大排出国である米国や中国を含む削減シナリオはない。さらなる対策は待ったなしだ。
■米中、なお鈍い反応
「気候の変動はすでに始まっている。一刻も早く行動を起こすべきだ」
国連気候変動枠組み条約事務局(UNFCCC)のデブア事務局長は2日、作業部会が開かれたパリで記者会見し、各国に警告。「科学をベースにした結論なので、米国への働きかけに役立つだろう」とも語った。
京都議定書から離脱したブッシュ政権は、温暖化について「人為的原因か自然現象が原因なのか議論がある」と一貫して主張してきた。報告書は、そうした懐疑論に終止符を打つことになる。
ブッシュ大統領は1月の一般教書演説で、ガソリン消費の大幅削減を目指す新政策を提案した。ただ、目新しい施策とはいえず、米紙ニューヨーク・タイムズは「これまでと同じゲーム」と社説で一蹴(いっしゅう)。今回の報告書で、ブッシュ政権の環境政策が大きく転換するとの見方もほとんどない。
議定書は、世界一の温室効果ガス排出国である米国が離脱したのに加え、2位の中国を含めた途上国にも削減義務を課していない。義務のある先進国は世界の排出量の3割程度にしかならず、「30%クラブ」とも呼ばれる。これをいかに広げるかが、13年以降の「ポスト議定書」に向けた最大の課題だ。
一方の中国。これまでの温暖化交渉では「温暖化は先進国が工業化に伴って排出してきたのが主原因で、先進国の削減が先」として、途上国に削減義務を課す動きに反対してきた。
今回の報告書とりまとめでも、中国の警戒感を示すこんな一幕があったという。草稿では、温暖化が人為起源であることを示す数値が、太陽放射量の変化による自然由来の影響の数値よりも「少なくとも5倍の大きさ」とする表現があった。しかし、中国などは数値の記載に抵抗、結果的に削除されることになった。
報告書づくりに参加した日本の科学者ら15人は2日、二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に削減した「低炭素社会」の実現に向けて緊急メッセージを発表した。
呼びかけ人の一人、鈴木基之東大名誉教授は語った。「今が次世代に生きた地球を残せるかどうかの瀬戸際だ」
■増える「極端現象」 災害に直結も
IPCCの報告書によると、もともと雨の多い赤道周辺と高緯度で雨量がますます増える。一方、乾燥している亜熱帯では、夏に乾燥する可能性がある。熱波は世界中で増加する。
しかも、温暖化の影響は長期間に及ぶ。海水温の上昇に伴う海水の膨張で起こる海面上昇は、千年以上も続くことになる。
03年の欧州熱波や、05年に米国で1700人以上の犠牲者を出したハリケーン「カトリーナ」のような異常気象は、「予測してきた気候変動の傾向によく合う」と、海洋研究開発機構の松野太郎・特任研究員は話す。
同機構などの日本チームは、災害に直結する「極端現象」を増やすと予測してきた。
たとえばインドや中国南部、日本の梅雨で雨量が増える。1日に50ミリ以上の強雨日が現在の2~3倍になる。台風やハリケーンの発生数は約3割減るが、毎秒45メートル以上の風速が強いものが増えるとの結果だ。
■農作物・高潮…国内にも影響
温暖化は、国内でも影響を及ぼすとみられる。
農林水産省によると、コメは高温による生育障害や害虫被害の懸念があり、トマトやピーマン、キャベツは夏秋に気温が高いと育ちにくく腐りやすくなる。リンゴやミカンは、今の主産地が軒並み栽培に適さなくなる。「果樹は栽培時期をずらしたり、産地を移動させたりするのは難しい。高温に耐えられる品種や栽培技術の開発が必要」と果樹研究所の杉浦俊彦・企画チーム長。
気温が上がるとブタやニワトリも「夏バテ」を起こして食欲が減退、生産性が低下する。畜産草地研究所の高田良三上席研究員は「温暖化で肉の値段が上がるかもしれない」と指摘する。
東京都江戸川区の荒川右岸。堤防の幅を100メートルに広げ、洪水時に決壊しない「スーパー堤防」の建設が進む。
国土交通省は、東京、伊勢、大阪の3大湾内の6河川の総延長約400キロで改修を進めている。だが、進捗(しんちょく)率はまだ5%だ。
3大湾の標高ゼロメートル地帯には約400万人が暮らす。同省は今年度から、予想を超える高潮や津波に備え、老朽化した海岸の堤防の点検や補修にも力を入れ始めた。
【地球温暖化の日本への影響】
・1度上昇で、病原性大腸菌出血性腸炎の発症リスクが4・6%上昇
・秋冬で2度上がると、一番茶の生育・収量・品質が悪化
・3度上昇で、上水道の需要が1・2~3・2%程度増加
・3度上昇で、スキー客が30%減少する
・3・6度の上昇で、ブナ林は生息域が大幅減少
〈このほか気温上昇で心配されること〉
・コメの苗の移植を、4~10日早めなければならない
・リンゴやウンシュウミカンの主産地が、栽培に適さなくなる
・養殖トラフグが、今の産地で適さなくなる
・サンマやマイワシ、マサバ、マアジなどの漁場が北上
・火力・原子力発電所の冷却水温が上昇し、効率が落ちる
(環境省や国立環境研究所などの資料による)
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