昨夕出張から帰ってきた。
それで、今朝は都知事選に関するネットのニュースなどを概観。
とりあえず、興味深いものの幾つかをブログに記録しておいた。
細川陣営の支持の広がり傾向とか、自公の舛添支援にかかわらず池田大作がもともとの「脱原発」の立場で「脱舛添」の指令を出したとか。
★日刊ゲンダイ東京都の公明党の基礎票は80万票。舛添から細川に票が流れれば、大逆転も可能となる。
他にも、自民党幹事長石破が国会議員から都の有権者名簿が出てこないのでカンカン、だとか・・・
記録しておいた報道の見出しは以下。
●都知事選:つぶやき「原発」最多 主な4候補関連づけで / 毎日 01月30日
●【東京都知事選】瀬戸内寂聴氏が細川護熙候補を応援 「本当に情熱がある 」/ IWJ 01/29
●細川/街頭演説のお知らせ 1/30(木)31(金)
●日本中に「核廃絶」広告 池田名誉会長“脱舛添”指令の波紋 / 日刊ゲンダイ 1月29日
●石破氏カンカン…名簿提出わずか4割、145議員 督促文送付 / 産経 1.28
●創価学会婦人部 女性遍歴が激しい舛添氏に反感と学会関係者 / 週刊ポスト 1月31日
●【都知事選】山本太郎議員「脱原発」訴え、ついに参戦 / 田中龍作 01月28日
●東京都知事選:表舞台に戻ってきた大物 / 日本ビジネスプレス 01.30
●細川陣営 都知事選の大逆転に向けた秘策は「東京電力解体」 / 01.28 週刊ポスト
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●都知事選:つぶやき「原発」最多 主な4候補関連づけで
毎日新聞 2014年01月30日
毎日新聞と立命館大(西田亮介特別招聘<しょうへい>准教授)は東京都知事選(2月9日投開票)でのネット選挙の共同研究で、ツイッター(短文投稿サイト)利用者のツイート(つぶやき)を調べた。
政党や党首の支援を受ける主な4候補で、名前に関連づけてつぶやかれているテーマを分析したところ、どの候補についても政策テーマでは「原発・エネルギー」が最も多かった。ネット上での都知事選をめぐる原発問題への関心の高さが浮かび上がった。
昨年の参院選でもネット上では原発に関するつぶやきが多かった。その傾向は都知事選でも続いている。つぶやきの集計には「ジー・サーチ」社の分析ソフト「ガーネット」を使用。20~26日の1週間、一般のツイッター利用者のつぶやきを調べた。
脱原発を主張する前日弁連会長の宇都宮健児氏(67)については原発が4万3133回と多く、原発以外では「ブラック」「雇用」が目立った。短文のツイッターでは略語が使われるため、「ブラック」は若年労働者を過酷な労働環境で使いつぶす「ブラック企業」の意味とみられる。宇都宮氏を推薦する共産党が力を入れていることが反映している。
元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)や元厚生労働相の舛添要一氏(65)に関連したつぶやきでも政策テーマでは原発が多かった。
原発以外では、田母神氏については出身の自衛隊や、集団的自衛権の行使容認などに関連するとみられる「自衛」が多い。田母神氏は防災対策を中心に掲げており「地震・防災」も多かった。舛添氏では「福祉」が目立つ。舛添氏は厚労相の経歴や介護経験を背景に社会保障について選挙戦で訴えており、主張がネット上でも浸透している様子がみてとれる。
「即原発ゼロ」を掲げる元首相、細川護熙氏(76)については、「原発」が9万1212回と突出して多かった。原発以外で細川氏で目立ったテーマは「首相」。元首相である自身の経歴に加え、細川氏と連日街頭に立つ小泉純一郎元首相への関心が集まっていることがうかがえる。【高本耕太】
●【東京都知事選】瀬戸内寂聴氏が細川護熙候補を応援 「本当に情熱がある」
IWJ Independent Web Journal 2014/01/29 特集 2014東京都知事選
東京都知事選に立候補している細川護熙候補が、1月29日、吉祥寺駅北口前で街頭演説を行った。この日は、「応援団長」の小泉純一郎元総理の他、作家で尼僧の瀬戸内寂聴氏が応援に駆けつけた。
瀬戸内寂聴氏は、ルポライターの鎌田慧氏やピースボート共同代表の吉岡達也氏らとともに、「脱原発都知事を実現する会」のメンバーに名を連ねている。同会は、細川候補と宇都宮健児候補による一本化を呼びかけてきたが、両候補が応じなかったためにこれを断念。1月21日に会見を開き、細川候補への支持を表明していた。
この日、マイクを握った瀬戸内寂聴氏は、細川護熙候補と小泉純一郎氏について、「お二人とも、本当に情熱がある」と絶賛。吉祥寺駅前を埋め尽くした聴衆に「必ず細川さんに入れてください!」と呼びかけ、細川候補への支持を訴えた。(IWJ・平山茂樹)
●2014.01.29 街頭演説のお知らせ 1/30(木)31(金)
【1月30日(木)】
弁士:細川護煕氏、小泉純一郎氏
14:00~ 府中駅 伊勢丹前
16:00~ 調布駅北口
【1月31日(金)】
弁士:細川護煕氏、小泉純一郎氏
15:00~ 有楽町 イトシア前
17:15~ 新橋SL広場
【1月30日(木)】確認団体車 街頭演説日程
弁士:瀬戸内寂聴氏、細川佳代子氏 ※候補者本人は登壇しません
11:00~ JR中野駅北口
13:00~ JR中野駅北口 引き続き北口で行います!!
14:00~ 阿佐ヶ谷駅南口
14:50~ JR荻窪駅北口 タウンセブン前
街頭演説にお越しいただける皆様へお願い
街頭演説にお越し頂いた際には、是非皆さん、
緑色の上着、マフラー、ネクタイ、ブローチ、チーフ、バッグなどを身に着けて
お越し頂ければ幸いです。
みどりは候補者のイメージカラーです。
是非、皆さんで一緒に街頭演説を盛り上げて頂ければと思います。
皆さん、宜しくお願い致します!!
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●日本中に「核廃絶」広告 池田名誉会長“脱舛添”指令の波紋
日刊ゲンダイ 2014年1月29日
全国津々浦々の新聞に「檄文」
「人間を信じる。平和と核廃絶を信じる」――。28日の朝刊を広げると、飛び込んできた深紅の文字のメッセージ。創価学会が一般紙に掲載した全面広告だ。
池田大作名誉会長(86)は26日、毎年恒例の「平和提言」を発表。広告は提言を受け、〈これまでの取り組みを一歩進め、青年部を中心にグローバルアクションキャンペーンをスタートさせ〉る旨を伝えたが、広告掲載の規模は半端じゃない。
いわゆる朝・毎・読・日経の主要全国紙をはじめ、北は北海道新聞から南は沖縄タイムスまで、全国津々浦々の地方紙にメッセージを載せた。
「核廃絶」は「脱原発」にも結びつく。実は2年前の平和提言でも、池田名誉会長は「原発に依存しないエネルギー政策への転換を早急に検討すべき」と、脱原発に踏み込んでいた。都知事選で細川―小泉コンビが脱原発を掲げる中、莫大な広告費を払った全国への「檄文」は首都決戦と無関係とは思えない。
学会関係者は「細川支援にカジを切った。すぐさま舛添支援を撤回するわけではないが、そう捉えて構わない」と、絶対匿名を条件に明かす。
「実は舛添支援は公明党が決めたこと。学会の関与は薄かった。通常なら大きな選挙の前に公明党と『連絡協議会』を開き、候補の公認・推薦を決め、組織をフル動員させます。ところが、今度の都知事選は猪瀬前知事の辞任で急に日程が決まり、公明党が公認候補を立てないこともあって、協議会を開催してこなかったのです」
そのため、組織選挙が徹底せず、婦人部は「女性問題」の多い舛添の支援に反発していた。
「細川支援に転じたのは何といっても、池田名誉会長の意向が大きい。長く健康不安が伝えられていましたが、最近は体調が回復。『反戦平和』への原点回帰を目指し、安倍政権のタカ派路線にブレーキをかけようと意気込んでいるようです」(前出の学会関係者)
池田名誉会長は平和提言でも「日中韓の首脳会談開催」を呼び掛けた。反中韓の安倍外交へのアンチテーゼだろう。
東京都の公明党の基礎票は80万票。舛添から細川に票が流れれば、大逆転も可能となる。
●石破氏カンカン…名簿提出わずか4割、145議員 督促文送付
産経 2014.1.28 23:34 [東京都知事選]
自民党の石破茂幹事長ら党幹部が、東京都知事選に出馬した舛添要一元厚生労働相を支援するため全所属議員(都連所属除く)に求めた「都内在住者名簿」の回収率が約4割(計145人、衆院108、参院37)にとどまったことが28日、分かった。
石破氏は今月中旬、27日を提出期限に議員1人当たり100人の名簿を集めるよう要請。ところが、マスコミによる世論調査で「舛添氏優勢」の報道が相次いだこともあり、名簿提出を見送った議員が多かったとみられる。
こうした状況に石破氏は憤慨。党は28日、未提出者に対し「自らの選挙との自覚のもと、全党を挙げて戦い抜く」とする名簿の督促文を送付した。
●創価学会婦人部 女性遍歴が激しい舛添氏に反感と学会関係者
ニュース ポストセブン 2014.01.25 ※週刊ポスト2014年1月31日号
細川護熙元首相が都知事選に立候補し、旋風を巻き起こしている。都知事選では自民党、そして連立与党を組む公明党が舛添要一元厚労相を支援しているが、公明党は支持母体である創価学会の思惑次第では、自民と袂を分かつ可能性もゼロではないという。
「公表は控えていますが、学会の首脳部が首相経験者を通して、内々に細川支持を打診している。学会はもともと脱原発方針でやってきた。加えて、婦人部が女性遍歴の激しい舛添氏に強い反感を抱いている。それに安倍自民党の右傾化へのアレルギーもある。
学会だけでなく、公明党内にも執行部の方針に納得していない反主流派がいて、自民との関係は決して強固なものではない」(学会関係者)
●【都知事選】 山本太郎議員「脱原発」訴え、ついに参戦
田中龍作 2014年01月28日
山本太郎参院議員が都知事選挙に打って出た。といっても立候補したわけではない。特定の候補に肩入れするのでもない。「投票率をあげるために選挙に行こう」と呼びかけるキャンペーンをきょうから始めたのだ。
山本議員は夕方5時、新宿アルタ前で“ 第一声 ”をあげた―
「今度の都知事選挙は安倍政権の暴走を止める選挙なんです。強固な地盤を持つ自公に勝つには投票率を上げるしかないんです」。
原発の危険性、進まない事故処理を説きながら、山本氏は都知事の権限について話した。「都知事にはやれることは山ほどある。原発だって止められる。東京都は東電の大株主なんです…」。
特定の候補の応援にならないよう、選挙妨害にならないよう、山本氏は慎重に言葉を選んだ。それでいてキワキワのところを攻めた。
「脱原発ナリスマシは、見極めて頂きたい。お前『もんじゅ推進』って言ってたじゃないか。●●大臣の時、弱者を切り捨てたじゃないか」。
ある候補は原発推進の自公と連合の支援を受け優位に選挙戦を進めている。マスコミの世論調査でもリードが伝えられる。
山本氏は筆者のインタビューに「(脱原発陣営を)一本化できなかったことは残念だが、嘆いていてもどうにもならない。とにかく投票率を上げること」と答えた。
これから選挙戦最終日まで、山本議員は国会の合間を縫って街頭に出、「投票に行きましょう」と呼びかけてゆく。
●東京都知事選:表舞台に戻ってきた大物
JBpress(日本ビジネスプレス) 2014.01.30 (英エコノミスト誌 2014年1月25日号)
懐かしい顔ぶれの1人は、ライオンハートその人だ。
東京都知事選が告示、2月9日投開票
東京の最大の政治ニュースが合計年齢148歳の2人の年金受給者が下した隠居生活から復帰するという決断だというのは、奇妙に思えるかもしれない。しかし、そのうちの1人は小泉純一郎氏なのだ。
2001~06年に首相を務めた小泉氏は実に稀有な存在だった。そう、支持率が高いうちに退任した、カリスマ性を備えた日本のリーダーだ。そして今、小泉氏が戻ってきて、世界最大にして最も裕福なメガロポリスを運営しようと競うレースに影響を与えようとしている。
首相在任中に「ライオンハート」としてよく知られていた小泉氏は、その才能を全く失っていない。表舞台を離れて何年も経った後、昨年秋、自身が率いた与党・自民党の原発推進政策に対抗するために再びその姿を現した。
脱原発でタッグを組んだ2人の元首相
小泉氏は今月、2月9日の東京都知事選に、自民党の支援候補に対抗し、同じくかつて首相を務めた細川護煕氏への支持を表明することで、一段と関与を深めた。細川氏は1月22日、都知事選への立候補を宣言した。
細川氏の支持表明は驚きをもって受け止められた。かつて細川氏は、40年ぶりとなる非自民党政権を率いたが、収賄疑惑が浮上した後、辞任に追い込まれた。同氏は姿を消し、陶芸に対する情熱にふけった。細川氏は大名の血筋をひいている。そんな同氏の立候補表明は、自身も武家の出身である甘利明経済産業相から「殿、ご乱心を」という嘲笑的な反応を引き出した。
原発政策を巡り、2度目の政権を担う安倍晋三首相に公然と挑むことにした小泉氏の決断には、歌舞伎のドラマのような要素がある。2006年当時、小泉氏は安倍氏を後継者に選んだ。しかし、安倍氏は首相に就任すると、日本の巨大な郵政事業を民営化する重大な戦いで小泉氏が追放した造反者の多くを復党させ、その好意に報いた。
小泉氏は今、かつての弟子に教訓を与えるために戻ってきたのかもしれない。都知事選の候補者である宇都宮健児氏は、小泉氏は「軽視されることを嫌うタイプの人間」だと話している。
だが、福島原発事故後の原発に関する小泉氏の転向は本物に見える。昨年のフィンランド訪問で、小泉氏は地中に埋められた放射性廃棄物が10万年経っても有害だということを知り、愕然とした。地震が多発する日本で安全な核廃棄物処理場を建設することは「不可能」だろう。
また稀代の経済自由主義者の小泉氏は、日本の電力地域独占体制の聖域に大鉈を振るうチャンスを楽しむかもしれない。電力会社は郵政事業のように、政治家と官僚の馴れ合い関係のおかげで生き残っている。
リタイア組の復帰は間違いなく、安倍首相にとって頭痛の種だ。小泉氏は自民党の草の根の支持者に人気があり、安倍氏の原発推進姿勢に懸念を抱く多くの人を集結させられるかもしれない。
選挙に勝った場合、細川氏は、被災した福島第一原発の保有者である東京電力の都の持ち株を生かし、やはり東電が保有する世界最大の原子力発電所、柏崎刈羽原発を再稼働させる政府の計画を妨げることができるだろう。「安倍政権は東京都知事選に負けられない」と東京にあるテンプル大学のジェフ・キングストン氏は語る。
自民党はこれまで小泉氏との対決を避けてきたが、細川氏の年齢と過去の実績を攻撃している。細川氏は先日、健康不安を一蹴し、東京の原発依存を段階的に減らすだけでなく、氏いわく過大な2020年東京五輪計画を縮小することも約束した。
脱原発を争点にすることの是非
倒さないといけないのは舛添要一氏だ。元厚生労働相の舛添氏は、2010年に自民党を離党した。しかし、候補者不足により、自民党は舛添氏を支持せざるを得なくなった。人気のある舛添氏は16人の候補者の中で最も知られた顔だ。同氏は原発労働者も代表する日本の巨大労組、連合の支援を受けている。
自民党は、東京都知事選が停止中の日本の原発に関する国民投票になることを望んでいない。意外にも社会主義者の宇都宮氏もそれに同意する。宇都宮氏が原発推進派であるということではない。実際、彼は日本の原発廃止を望んでいる。
しかし宇都宮氏は、東京都はあまりに多くの問題を抱えており、単一争点で選挙を戦うことはできないとし、貧富の格差が拡大していること、手頃な住宅が不足していること、次の大地震への備えが不十分なことなどを引き合いに出す。これらの問題を曖昧にするという点で、細川氏や小泉氏、他の対立候補は皆同じだと宇都宮氏は述べている。
●細川陣営 都知事選の大逆転に向けた秘策は「東京電力解体」
「NEWS ポストセブン」2014.01.28 ※週刊ポスト2014年2月7日号
2月9日の東京都知事選投開票に向けて首都決戦が盛り上がっている。知事選の選挙期間は17日間と長い。細川護熙元首相を担ぐ小泉純一郎元首相の狙いは無党派層を大きく動かすことに向けられており、2月3日からの選挙最終週に、大逆転に向けた秘策を繰り出す戦略を練っている。そのひとつが、「原発即時ゼロ」に対する「抵抗勢力」東京電力の解体である。
「千葉にメガソーラー発電所、東京臨海部に画期的に低コストのガス火力発電所建設を打ち出す。もともと東京都には自前の発電所建設構想があったが、日本のメーカーは東電の支配下にあるから、高い見積もりになっている。
そこで、海外メーカーからの機材調達でコストを大幅に引き下げ、東電支配を打破すれば、原発ゼロでも電力コストを下げることができることを、具体的な数字を交えて示す。そのうえで都民に高い電気代を払わせている元凶の東電は分割・解体すべきだと掲げる」(細川選対関係者)
細川陣営は、告示前後から、すでにブレーンを欧米に派遣し、海外メーカーとの交渉に当たらせている。
東電=原子力ムラに「抵抗勢力」とレッテル張りをするのは、小泉氏が郵政民営化で反対派を抵抗勢力と呼んだのと同じ手法だ。
細川氏の対抗馬の舛添要一元厚労相は、東京電力労組出身の大野博・連合東京会長と政策協定を交わし、電力総連などの支援を受けて戦っている。細川氏の東電解体論は、舛添氏への強烈なカウンターパンチになる。
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昨日のブログでは、原発推進の大手メディアなど、読売、産経、日経などが露骨に「原発は争点ではない」と宣伝していること、当然に反細川姿勢で報道していることに触れた。他の大手のいくつかも微妙さがある。
今回の都知事選はそれほど、デリケートかつ激しい選挙。
そこで、今日は、「原発政策」について少し見ておいた。
まず、田中秀征氏の「早くも潮目が変わったか!?」(ブロゴス)を見ておく。
それから、細川氏のツイッターの写真にある街頭演説の聴衆などの様子、「私たち、応援します」の写真。
さらに、先の衆議院選東京選挙区で劇的な当選を果たした山本太郎氏についての
《「元祖脱原発」の山本太郎氏ついに“都知事選参戦”》(東京スポーツ)
《都知事選世論調査 原発公約重視6割》(東京)
そして、市民団体による候補者アンケートの報告があったのでそれにもリンク。
《 eシフト 【都知事選】候補者に原発・エネルギー政策を聞きました》
《原発ゼロ》と明確にうたう細川氏の公式Webページには、原発についての資料、即ち、細川氏の主張の基本であろうペーパーがあるので、一部を記録しておく。
また、小泉純一郎氏が選挙前にツイッターを始めたと話題になったが、どうも「ニセモノ」とも言われた。
それが、正式に始めた、もしくは再開した、らしい。
そのツイッターには、下記でリンク。
なお、今日・明日は、ある大きな原稿の打ち合わせと、来週の市民派議員塾の講座の打ち合わせで出かける。
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●早くも潮目が変わったか!? /田中秀征
田中秀征 2014年01月27日 00:30 ブロゴス
都知事選の潮目が変わるのは次の土日(2月1日、2日)あたりかと思っていたが、この土日の選挙戦の様相は早くも潮目が変わりつつあるような印象だ。
土曜の立川演説についての小泉さん自身の感想は「スゴイ、ハンパじゃない、イケル」だったが、日曜の巣鴨、池袋東口はその上を行っていて、まるで最終日のような熱気だった。
神奈川県相模原市からわざわざ来た中年男性は演説後私を見つけると「どうなっちゃったんですか。7、8千人はいましたね」と声を掛けてきた。
ところがある大新聞記者は私に「300人ぐらいですか」と言ったのである。これは子供でも間違いだと判ること。なぜそうなるのか、強い不信感を持った。
私は公正に見て3000人ぐらいかなと思っていたところ、四方を見渡せる遊説カーの上からの「小泉調べ」は私と同じ3000人。正確に言えば「少なくとも3000人」。もちろん動員なしの数字だから...驚く。駅前を通行する人たちに迷惑をかけて申し訳なかったと細川候補も小泉さんも心配していた。
若い人、特に若い女性が多くなったのがこの週末の大きな変化だ。片手の携帯をもう一方の手で叩いて拍手するのだから音を出すのも難しい。
今日は二人の話にも一段と力が入ってきた。もともと大声の小泉節はさらに大きくなり、穏やかな細川節が日増しに迫力あるものになっている。
私の近くで若い女の子たちが「二人とも本気なんだネ」と小声で話していたのがうれしかった。ぜひ一人でも多くの人に肉声の演説を聞いてほしい。
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● 細川護熙 【街頭演説のお知らせ】
★細川護熙 ツイッターから
【街頭演説のお知らせ】
1月28日(火)17:00三軒茶屋駅キャロットタワー前、18:00自由が丘駅前ロータリー
1月29日(水)14:00三鷹駅南口、15:00吉祥寺駅北口サンロード
★細川護煕(ほそかわもりひろ)オフィシャルWEBサイトから
● 2014.01.25 小泉純一郎元内閣総理大臣 来援日程(1/27,1/29)
【1月29日(水)】
14:00 三鷹駅南口(三鷹市)
15:00 吉祥寺駅北口 サンロード(武蔵野市)
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細川 政策資料
●「元祖脱原発」の山本太郎氏ついに“都知事選参戦”
東京スポーツ 2014年01月26日
66万票の“太郎票”をバックに動きだす山本氏
東京都知事選(2月9日投開票)で自民、公明党が推す舛添要一元厚労相(65)を追う細川護熙元首相(76)の“当落を握る男”が動きだした。昨年の参院選東京選挙区で当選した“ご当地選出”の山本太郎参院議員(39)が、いまだどの候補者を支持するかを明らかにしていない。本紙の直撃に山本氏は、都知事選への“参戦”を表明。大都市東京で最大の票田となる浮動票の行方を左右するキーマンになりそうだ。
今回の都知事選は煮え湯を飲まされ続けてきた脱原発勢には、またとない勝機となっている。昨年末の段階で、日弁連前会長の宇都宮健児氏(67)が手を挙げたが、脱原発勢はあくまで勝てる候補を模索。そこに細川氏と小泉純一郎元首相(72)という絶大な知名度を誇る2人が手を組み、細川氏への一本化の声が湧き上がったのは当然の流れだった。
ところが、すでに共産党、社民党の推薦を受けていた宇都宮氏は「なんで私が降りなくてはいけないのか。私の方が(細川氏より)実行力がある。(一本化は)失礼な話だ」と折れないどころか、細川氏の佐川献金問題や小泉氏のワンイシュー選挙を批判。宇都宮氏の支援者も細川陣営のネガティブキャンペーンを展開し、互いの票を食い合うどころか、内ゲバとも言える醜態をさらす事態に陥っている。
そんな中、沈黙しているのは山本氏だ。昨年の参院選東京選挙区で脱原発を掲げ、主に浮動票となる若者や女性、ネット層をターゲットに支持を広げ、66万票を獲得して当選した実績がある。前回の都知事選で宇都宮氏を支援していたが、今回は自身の周囲も細川氏と宇都宮氏に支持が二分し、板挟み状態になっている。
永田町関係者は「山本氏は議員当選後、離婚の過去や天皇陛下への手紙騒動などがあり、冷ややかな目で見られているが、いまだに根強い支持があるのも事実。また騒動で新たに顔を売った部分もある。元祖脱原発の象徴とも言える山本氏がどちらにつくかで“太郎票”が大きく流れる」と指摘する。
国会開会日の24日、本紙の直撃に山本氏は重い口を開いた。
「最終的にどうするかは、自分の中で答えが出ていない。自公勢力の大きな組織票に対抗するには一本化しかなかったが、至らなかった。今回の都知事選は低投票率が予想され、浮動票が動かない場合はなおさら勝ちが厳しい。選挙に興味がない人にいかに今回の選挙が重要なのかを訴えたい」
週明けから都内で都知事選の投票を呼び掛けるキャラバンを1人で展開していくという。
現時点では細川氏にも宇都宮氏にも肩入れせずに双方の陣営との接触も絶つという。不毛な脱原発勢同士の足の引っ張り合いに加担するつもりはさらさらない。
「今は決勝戦の前に(脱原発勢同士の)準決勝をやっているようなもの。細川さんは放射性廃棄物の東京での受け入れを表明していて、本気だなと思ったが、どこまでいけるかは未知。一有権者として、2人の街頭演説も聴きたい。勝負にならない選挙にはしたくない。そのためにはまず投票率を上げないとミラクルは起きない」(山本氏)
投票率を上げることで浮動票を多くし、それを脱原発勢にかき集めたうえで、最終的には動向を見極め、勝てる候補への投票を呼びかけることで、事実上の“一本化”にもつなげる狙いが見えてくる。
「なんだかんだ言っても勝算があるのは細川氏。最後は山本氏と小泉氏が“変人合体”を果たせば大きなインパクトになる」(脱原発関係者)。サプライズとなるタイミングで行動に出る“66万票を握る爆弾男”の動向が注目される。
●都知事選世論調査 原発公約重視6割
東京 2014年1月25日
二十三日に告示された東京都知事選(二月九日投開票)で、本紙は二十三、二十四両日、都内有権者を対象に電話による世論調査を実施した。投票先を決める際に原発についての公約を重視するかとの問いに16・4%が「大いに重視する」、43・3%が「ある程度重視する」と答え、六割が原発について候補者の発言に注目していることが分かった。都知事選に「大いに関心がある」「ある程度関心がある」と答えた人は合わせて86・9%となり関心の高さを示した。
原発を「重要な電源」と位置づける政府方針に対し「ある程度時間をかけて原発ゼロにする」(54・0%)と「すぐゼロにする」(9・3%)を合わせた脱原発派は63・3%。「政府方針で良い」の8・9%、「原発は極力減らしていくが、ゼロにはしない」の25・8%を合わせた原発維持派の34・7%を上回った。
新知事に力を入れてほしい政策としては「医療・福祉」が最も多く26・4%。これに「教育・子育て」が18・2%で続き、「原発・エネルギー政策」と「防災」(ともに14・3%)の順となった。
「『政治とカネ』の問題を重視するか」の問いには72・7%が「ある程度重視する」もしくは「大いに重視する」と回答。猪瀬直樹前知事辞任のきっかけとなった医療法人グループ「徳洲会」グループからの五千万円受領問題を受け、新知事にクリーンなイメージを求めていることも鮮明となった。
●eシフト 【都知事選】候補者に原発・エネルギー政策を聞きました
eシフト 【都知事選】候補者に原発・エネルギー政策を聞きました
『eシフト』(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)とは: 2011年3月11日の福島第一原発事故を契機に、脱原発と自然エネルギーを中心とした持続可能なエネルギー政策を実現させることを決意した、団体・個人の集まりです。
【都知事選】候補者に原発・エネルギー政策を聞きました今回の都知事選挙では、脱原発についての姿勢が大きな争点のひとつとなっています。
東京都は東京電力の大株主であり、東京都のために発電していた福島第一原発事故を起こしました。東京都には、一定の事故の責任、損害賠償、事故収束などの責任があると考えます。
また、東京都は大株主として、東京電力株主総会などで経営に対する意見を述べたり、役員の派遣など、東京電力やエネルギー政策への積極的な関与が可能だと考えます。
eシフトは1月20日時点にて、立候補予定者の4氏あてに、原発・エネルギー政策について聞くアンケートを送付し、回答をいただきました。各氏のウェブサイトとあわせ、参考にしていただければ幸いです。
送付対象者(回答順):
●宇都宮健児氏:回答あり(下記)
http://utsunomiyakenji.com/
●細川護煕氏:回答あり(下記)
http://tokyo-tonosama.com/
●舛添要一氏:多忙のため回答が難しいとのFAXあり
http://www.masuzoe.gr.jp/
●田母神俊雄氏:回答なし
【調査の方法】コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかける方法で実施。実際に有権者がいる1781世帯にかかり、1051人から有効回答を得た。回答率は59%。各設問の回答の比率は小数点第2位で四捨五入しており、総計が100%にならない場合がある。
・・・(略)・・・ |
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都知事選の告示日の各候補の演説の画像をそれぞれの候補ごとに載せているページ(「東京都知事選2014 街頭演説第一声」)があったのでブログでリンクを付けておく。
そのネットの世界では、田母神がリード、らしい。その理由は、後日。
あと、選挙情勢についてのアンケートや世論調査などのいくつかを記録。
基本は、舛添先行、細川、宇都宮が追う、という構図。
ただ、「1位舛添、僅差で細川、大差で宇都宮・田母神と続く」という調査も出ている。
(毎日新聞の世論調査)
《最大の争点については「少子高齢化や福祉」を挙げた有権者が全体の26.8%でトップ、
「景気と雇用」が23.0%と続き、
主要候補の主張が対立している「原発・エネルギー問題」は3番目の18.5%だった。
少子高齢化や福祉が争点とする有権者の4割以上は舛添氏に投票すると回答。
約2割の宇都宮氏、約1割の細川氏と大きな差が付いた。
景気と雇用を選んだ層も舛添氏の人気が高い。
最大の争点に原発を挙げた人は5割近くが細川氏に投票するとし、1割台の舛添氏、宇都宮氏を引き離した。
災害対策を重視する人は舛添氏と田母神氏、五輪を重視する人は舛添氏に支持が集まった。
無党派層は投票先を決めていない有権者が多いが、候補者の名前を挙げた中では舛添、宇都宮、細川氏に支持が割れた。》
ところで、このブログへのアクセスが増えている。もちろん都知事選のことで。
「細川 街頭演説」などの検索キーワードも多い。
それは、都民=有権者で細川・小泉の演説を聞きに行ってみようという人がいかに多いかの証拠。
ともかく、知事選、特に東京都知事選は期間が長い。あと2週間ある。
マスコミや有権者の注目度も高い。
細川氏が逆転できるかは、ブームを作れるか次第。
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細川護煕(ほそかわもりひろ)オフィシャルWEBサイトから
● 街頭演説のお知らせ 1/25(土)26(日)
週末は小泉純一郎元内閣総理大臣とともに、次の場所で街頭演説をおこないます。
【1月25日(土)】
15:00~ 立川駅南口
16:00~ 立川駅北口
【1月26日(日)】
15:00~ 巣鴨 とげぬき地蔵(白山通り)
16:30~ 池袋駅東口
※天候等により変更の場合もございます。
● 動画をアップしました
★ 動画
・1月22日 細川護熙 出馬記者会見
・1月23日 街頭演説 告示日第一声(応援演説/小泉純一郎元内閣総理大臣)
の動画をアップしました。
動画は当ホームページ、またはYouTubeでご覧になれます。
YouTube 細川護熙
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●都知事選:舛添氏先行 追う細川、宇都宮氏 毎日新聞調査
毎日新聞 2014年01月24日
知事選の最大の争点は?
2月9日投開票の東京都知事選について、毎日新聞は23、24の両日、都内の有権者を対象に電話による世論調査を実施し、取材結果も加えて序盤情勢を分析した。元厚生労働相の舛添要一氏(65)が先行し、元首相の細川護熙(もりひろ)氏(76)、前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(67)が追う展開。元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)も支持拡大を図っている。ただ4割以上が投票先を決めておらず、今後情勢が変わる可能性がある。
舛添氏は高い知名度で幅広い年代から支持を集めており、特に50代以上で強さを見せている。支援する自民、公明の支持層で人気が高く、維新支持層にも浸透している。
細川氏は23区の下町地域で支持が広がっており、投票しようと考えている有権者の支持政党は民主、みんな、結いの党など幅広い。
宇都宮氏は20代の支持が比較的高く、共産支持層を固めている。
田母神氏は自民支持層の一部で支持がある。
無党派層は投票先を決めていない有権者が多いが、候補者の名前を挙げた中では舛添、宇都宮、細川氏に支持が割れた。
最大の争点については「少子高齢化や福祉」を挙げた有権者が全体の26.8%でトップ、「景気と雇用」が23.0%と続き、主要候補の主張が対立している「原発・エネルギー問題」は3番目の18.5%だった。猪瀬直樹前知事(67)が辞職する原因になった「政治とカネ」を挙げた人は2.5%にとどまった。
また、少子高齢化や福祉が争点とする有権者の4割以上は舛添氏に投票すると回答。約2割の宇都宮氏、約1割の細川氏と大きな差が付いた。景気と雇用を選んだ層も舛添氏の人気が高い。
一方、最大の争点に原発を挙げた人は5割近くが細川氏に投票するとし、1割台の舛添氏、宇都宮氏を引き離した。災害対策を重視する人は舛添氏と田母神氏、五輪を重視する人は舛添氏に支持が集まった。
都知事選への関心は「大いにある」「ある程度ある」を合わせて92.9%。投票には期日前も含め96.2%が「行くつもり」と答えた。【清水健二】
= ◇ =
調査の方法 23、24日の2日間、コンピューターで無作為に数字を組み合わせて作った電話番号に、調査員が電話をかけるRDS法で調査した。毎日新聞、共同通信、産経新聞、フジテレビ4社の共同実施。東京都内の有権者がいる1523世帯から、1015人の回答を得た。回答率は67%。
●自民幹部が流す 都知事選世論調査「舛添圧勝」の眉ツバ
日刊ゲンダイ 2014年1月23日
リードはしているが…/(C)日刊ゲンダイ
都知事選が23日、告示されたが、自民党の幹部はこんなことを言っている。
「もう勝負あった。(舛添勝利で)大丈夫だ」
エライ自信じゃないか。なんでも、この幹部によると、自民党の世論調査は正確で、負けた名護市長選も「4000票差を読み切っていた」そうだ。で、その自慢の世論調査によると、舛添要一元厚労相が細川元首相を圧倒していて、ダブルスコア以上の差がついているという。ざっくり、舛添4割、細川2割弱で、「もうもらった」と豪語しているわけだが、「よく言うよ」ではないか。細川はぶら下がり会見で出馬を表明した14日以降、22日の会見まで一切、表に出てこなかった。数字が伸びないのは当たり前で、これからが勝負なのに、「勝負がついた」ような物言いは、ネガティブキャンペーン以外の何モノでもない。
そのうえ、ニコニコ動画が今月17~19日に11万人のアンケート調査をやったところ、舛添、細川は、ほぼ互角と出たのである。詳しい数字は公職選挙法に抵触するので公表されていないが、関係者の話を総合すると、「ともに4割前後で舛添氏がリードしているものの、その差は数%でした。ぬ~彼らの半分が宇都宮氏で、それより田母神氏は低かった」という。ニコニコは投票率が58%くらいになるだろうとはじいていて、そうなると、さらに細川有利になる。
選挙分析で定評がある政治評論家の野上忠興氏もこう言うのだ。
「自民党や新聞が行っている電話世論調査は、土日の昼間に固定電話に出られる人が対象ですから、うのみにはできません。それに先週の調査ですから、しばらく表に出てこなかった細川氏の数字が低いのは当然です。ま、前座みたいな調査で、もちろん、勝負はこれからになる。具体的な政策論争になり、感性の人気投票から理性の判断に移っていく。元首相連合が連日、街頭に立てば、露出度も一気に増える。空気がガラリと変わる可能性もあります」
実は公明党幹部も同じような見方で「そんな簡単な選挙ではない。投票率50%として200万票の争い」と言っている。前知事の猪瀬が獲得した400万票なんて望むべくもなく、大接戦になるということだ。細川は23日以降、新宿都庁前を皮切りに小泉とペアで東京の25小選挙区を全部回る。行く先々で話題になるだろうから大逆転劇が始まる。自民党の圧勝情報に惑わされてはいけない。
●世論調査は舛添リード 「細川-小泉連合」逆転の“秘策”
日刊ゲンダイ 2014年1月14日
細川元首相(76)は誕生日の14日正午から小泉元首相と会談した。協力を取り付け、週内にも都知事選出馬を正式表明する見込みだ。現職時代に無党派層の支持を集めた元首相2人によるOB連合。はたして、自公両党が推す舛添元厚労相(65)に勝てるのか。
■郵政選挙の再現
細川・小泉コンビへの期待は、出馬表明前ということもあってか、それほど高まっていないようだ。東京新聞が都内有権者を対象に実施した世論調査では、舛添支持がトップだったという。細川は2番手で、3位が宇都宮弁護士(67)。半数が態度未定という段階ながら、思ったほどの強さはない。
「細川さんと小泉さんは原発に対するスタンスは同じですが、都知事選の目標は少し違う。細川さんは、勝つために戦います。でも、小泉さんは細川さんを勝たせるために動くわけではありません。自分を無視している安倍政権を揺さぶり、脱原発のうねりを起こしたいのです。脱原発に世論が呼応し、大きな流れが生まれればOK。細川さんを都知事にすることが第一の目的ではないのです。やはり自分の選挙とは違う。元首相連合といっても、同床異夢の間柄です」(政治評論家・浅川博忠氏)
こうなると期待はどんどんしぼみそうだ。
細川陣営に秘策はないのか。
「鍵を握るのは、やはり小泉元首相です。やり過ぎると『小泉』と書かれた無効票が大量に出るなんて冗談もささやかれていますが、本気でエネルギー政策を転換させたいのなら、進んで街頭に立つしかない。郵政選挙では日本全国を飛び回りましたが、毎日のように都内各地で脱原発演説をやり、細川支持を訴えれば、さすがにテレビも取り上げるだろうし、流れは変わる。安倍政権には脅威でしょう」(政界関係者)
■「脱原発」ではなく「即ゼロ」
政策面ではキーワードが重要になる。
「単なる『脱原発』では舛添=自公政権との違いは出ません。何年後かに原発を止めるというのは、どの政党も主張していること。訴えるべきは『原発即ゼロ』です。当然、再稼働も認めない。そう訴えなければ、都民には響きませんよ。社会保障費の削減や公共事業のバラマキが国の政策なら、都では福祉を充実させてカネの掛からない防災を目指す。そんな姿勢も打ち出す必要があるでしょう」(都政事情通)
2020年の東京五輪をめぐっては、「東北でのマラソン開催」といった復興支援も検討する方針という。
20年前は非自民で首相になった細川。都知事選は「反安倍」で勝負である。
●都知事選 事務所、個性くっきり 託児スペースや自筆の書…
東京 2014年1月24日
リビングやキッチンの内装で、その家に住む人の好みが分かる。選挙事務所にも、候補者の個性や陣営の思惑が反映されているようだ。東京都知事選の主要候補者四人の事務所をのぞいてみると…。 (北爪三記、竹上順子)
一角に託児スペースがあるのは、宇都宮健児氏(67)の事務所(新宿区四谷)。ウレタン製の敷物を敷き、絵本やぬいぐるみ、積み木などのおもちゃを置いた。小さな子ども連れの母親も選挙を手伝えるように設けた。前回の知事選の際にはなかったアイデアだ。
シフトを組んで乳幼児を見守るのは、育児経験者や、保育士ら六人の保育ボランティア。母親は、ちらしのシール貼りなどの作業に専念できる。生後四カ月の長女を託した母親(31)は「選挙を手伝いたいが、足手まといになると心配していた。ありがたい」と喜ぶ。あるスタッフ(40)は、「根を詰める作業が多いので、赤ちゃんの姿に癒やされる」。子どもは、事務所の活力源にもなっている。
田母神(たもがみ)俊雄氏(65)の事務所(新宿区市谷本村町)は、足を踏み入れると、田母神氏の大きな写真が目に飛び込んでくる。隣には石原慎太郎元知事と、田母神氏の写真を組み合わせたのぼりも。壁には、だるまの絵、必勝祈願の大漁旗を掲げた。「旗は千葉県の支持者が贈ってくれた。ありがたい」と、選挙区の外からの支援に、広報担当者は感謝しきりだ。
「東京世界一。」のキャッチフレーズを記したポスターが壁にびっしりと貼られた舛添要一氏(65)の事務所(新宿区西新宿)は、「オープンな感じ」(陣営幹部)を意識しているという。事務作業用の机や、来客用の長机などをゆとりを持って配置。奥の窓際にある仕切りで区切った打ち合わせスペースを除き、受付から事務所全体が見渡せる。「訪れた人たちに、開かれた事務所でありたい」と、陣営は千客万来を期待する。
細川護熙(もりひろ)氏(76)の事務所(千代田区平河町)は、いたってシンプルだ。「祈必勝」の張り紙や、推薦状が壁に貼られていない。細川氏本人の意向という。陶芸家だけに、独特の美意識があるのかもしれない。
目を引くのは、正面に掲げられた「桶狭間」の大きな文字。細川氏が筆をとった書のコピーだ。「自民、公明と連合の支援を受ける舛添氏を念頭に、三万人の今川軍を十分の一の軍勢で破った織田信長に、今の自分を重ねている」と陣営幹部。壁には「節電中」の紙があり、脱原発支持のボランティアが支える細川陣営らしさを表していた。
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都知事選は昨日からスタート。
何年か前、元宮城県知事の浅野史郎さんの都知事選を手伝って、初日は事務所で第一声、次に都庁前で演説・・・そんなことに付いたことがある。
昨日のニュースには、そんな馴染んだ風景がいくつもあった。
今回の選挙、注目は、何といっても、スタートが遅かった細川氏が舛添氏に追いつき、一気に追い越せるかどうか。
ところで、選挙の演説で動員がある共産などはともかく、ある程度自然に集まった印象の人の数は知りたい指標の一つ。
いずれ、どちらも数千人の聴衆になるのだろうけど、出だしで少し差がついた印象。
★《舛添要一氏、第一声には約100人の聴衆が集まった。》(産経)
★《安倍晋三首相が「政治の師」と語る自民党の小泉純一郎元首相。小泉氏は「原発ゼロ」で共鳴する細川護熙元首相と連れ添い、久々に街頭演説に立った。数百人に膨らんだ聴衆は寒空の下、小泉節に耳を傾けた。》(毎日)
ずっと以前、岐阜県知事選で市民運動から市民派の候補者を出して、その責任者をやったことがある。
報道機関からのアンケートがたくさんあってびっくりした。
とはいえ、それらに、丁寧に一つずつ回答するのも大事な仕事。
今回の都知事選、少し調べてみると、細川氏はアンケートにきちっと答えていない印象を受けた。
あとで足を引っ張ることになるのでは、特に、ネット情報が大事になる今の選挙・・・と心配している。
例えば「PAGE(ザ・ページ)」というメディアの「政治」カテゴリで最も読まれた記事の今朝のリストは
細川、田母神、舛添、宇都宮の順なっていた(ブログに記録)。
知りたい人がいるという事実と、ネットに情報が少ないことと両方ありそうな気がする・・・
なお、同紙には、各候補者の第一声の全文が出ていたので、ブログ末でリンクし、一部を抜粋しておく。
ともかく、今日の細川氏は大島へ行くらしい。
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●都知事選:脱原発軸に論戦…告示、2月9日投開票
毎日新聞 2014年01月23日
猪瀬直樹氏(67)の辞職に伴う東京都知事選が23日告示され、午後1時までに15人が立候補を届け出た。国の原発政策の是非が最大の争点になるとみられ、選挙結果は原発の再稼働や輸出に前向きな安倍政権の政策にも影響を与えそうだ。22日現在の有権者数は1082万567人で、都知事選史上最多。2月9日に投開票される。
都知事選の実施は2011年4月、12年12月に続き3年度連続。原発のほか20年東京五輪に向けた街づくり、首都直下地震対策などを巡る論戦も期待される。
主な立候補者のうち、前回次点だった前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(67)はこれまでの都政の転換を訴え、少子高齢化対策や格差是正を重視。原発は再稼働や輸出を認めないとし、共産、社民が推薦する。
元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏(65)は自衛隊も活用した危機管理体制の強化を主張。原発は再稼働容認の立場を取る。維新共同代表の石原慎太郎元知事(81)が個人的に支援する。
元厚生労働相の舛添(ますぞえ)要一氏(65)は1999年に次ぐ2度目の立候補で、自民都連、公明都本部の推薦を受けた。20年東京五輪や防災、福祉などの都政課題を中心に据え「東京を世界一の都市に」と訴える。
首相経験者として史上初めて首長選に挑む細川護熙(もりひろ)氏(76)は「即時原発ゼロ」が公約の柱で、省エネ都市の実現を掲げる。小泉純一郎元首相(72)と連携するほか、民主や結いの党、生活の党も支援を表明している。【清水健二】
◇東京都知事選立候補者(届け出順)◇
姫治けんじ61 会社社長 無新
宇都宮健児67 弁護士 無新=[共][社]
ドクター・中松85 発明家 無新
田母神俊雄65 [元]航空幕僚長 無新
鈴木 達夫73 弁護士 無新
中川 智晴55 1級建築士 無新
舛添 要一65 [元]厚生労働相 無新
細川 護熙76 [元]首相 無新
マック赤坂65 政治団体代表 諸新
家入 一真35 IT会社役員 無新
内藤 久遠57 [元]会社員 無新
金子 博84 [元]会社社長 無新
五十嵐政一82 団体役員 無新
酒向 英一64 [元]瀬戸市職員 無新
松山 親憲72 警備員 無新
◇名鑑の見方◇
左から氏名(原則実名だが一部通称)▽年齢(投票日現在)▽職業・肩書▽公認政党▽現職・新人の別▽囲み文字は推薦・支持政党。[共]=共産、[社]=社民
●都知事選:注目の小泉劇場 自民ピリピリ警戒感
毎日新聞 2014年01月23日
東京都知事選が告示された23日、東京・永田町の政党関係者の話題は立候補者ではなく一人の応援弁士の動向で持ちきりとなった。安倍晋三首相が「政治の師」と語る自民党の小泉純一郎元首相だ。この日、小泉氏は「原発ゼロ」で共鳴する細川護熙元首相と連れ添い、久々に街頭演説に立った。
「原発ゼロで東京は発展できる、日本は経済成長できる。この夢はやろうと思えばできる夢だ」。午後3時過ぎ、東京・渋谷のハチ公前広場。指揮者のような手ぶり、冒頭から声をからして絶叫する独特のスタイルに「あっ、小泉」と通行人らが足を止めた。「やらなければならないと思った時、年を取っても老人じゃない。若返る」「本読んだり、歌舞伎を見たり、音楽会に行くより、今燃えている」。数百人に膨らんだ聴衆は寒空の下、小泉節に耳を傾けた。
新宿駅前で小泉節はさらにエスカレート。「世界に『原発ゼロでも五輪はやれる』と宣伝した人たちが、今になって『小泉がばかげたことを』と批判する。どっちがおかしいんですか」。傍らで聞いていた民主党幹部は「この人と2005年の郵政選挙(衆院選)を戦ったんだよな。そりゃ、負けるよ」としみじみ語った。
舛添要一元厚生労働相の支援に回った政府・与党の批判も細川氏ではなく小泉氏に向かった。自民党の石破茂幹事長、公明党の山口那津男代表は記者団に「都政がワンイシューで語られるべきものとは考えない」と口をそろえ、菅義偉官房長官は記者会見で「スローガンだけの選挙には、さすがに都民もうんざりしている」と批判した。組織力で圧倒的に優位な与党幹部らの執拗(しつよう)な批判には余裕ではなく「小泉劇場」再演への警戒感がにじんだ。この日演説会場に偵察隊を送り込んだ自民党幹部が漏らした。「(小泉さんは)湿った火薬と思うが、爆発すれば吹き飛ばされることもある」
与党は告示前に「小泉劇場」を封じようと「脱原発」の争点はずしなどを狙ってきたが、「細川もりひろ」「小泉純一郎」の2枚の垂れ幕を下げた選挙カーは選挙期間中、「原発ゼロ」を都内随所で訴える予定だ。
「ひまをもてあました小泉がばかなことを言い出した。原発が怖いと言うのはセンチメント(感傷)だ」
原発容認の田母神俊雄氏を支援する日本維新の会の石原慎太郎共同代表は、新橋での演説で、かつて蜜月だった小泉氏を酷評した。【影山哲也、高橋恵子】
●舛添要一氏「史上最高の五輪へ、負けられない」
産経 2014.1.23 14:37
自民、公明の両党が支援を表明している元厚生労働相の舛添要一氏(65)は午前10時半、JR新宿駅西口で第一声。「世界一の都市と2020年に史上最高の五輪を実現するために、何としても負けるわけにはいかない」と声を張り上げた。
この日は朝から、東京都新宿区西新宿の選挙事務所で出陣式を行い、第一声には約100人の聴衆が集まった。
舛添氏は「都知事の仕事は都民の命と財産を守ること。全力で皆さんが安心して暮らせる街をつくれるように仕事をしていきたい」と支持を訴えた。
●都知事選での選挙違反警告、22日現在で54件
(2014年1月23日14時19分 読売新聞)
東京都知事選に伴う選挙違反の警告は22日現在で、54件に上ったことが警視庁のまとめでわかった。
2012年の前回選挙の告示日前日に比べて48件多い。
54件のうち 52件は、立候補予定者名を記したのぼり旗を掲げるなどの文書掲示違反で、2件は立候補予定者の人気投票の結果をインターネットに載せた違反だった。
●告示前日までの公選法違反警告54件、前回の9倍 都知事選
日経 2014/1/23
警視庁の東京都知事選挙違反取締本部は23日、告示前日までの取り締まり状況を発表した。
公職選挙法違反容疑での警告は54件で、前回都知事選の同時期の6件と比べ9倍に増えた。
警視庁によると、告示前の街頭演説で立候補予定者の名前が入ったのぼり旗を立てるなどの違反が52件。ほかに、都内のメディア関連会社2社がインターネット上で立候補予定者の人気投票を実施したとして警告した。
●都知事選候補者第一声 自公「舛添支援」に露骨な不協和音
日刊ゲンダイ 2014年1月23日
都知事選が告示された23日、細川護煕候補は、午前11時20分、西新宿の都庁舎をバックに第一声を上げた。選挙カーの上には、細川とともに小泉純一郎元首相が並んだ。これから連日、この「元首相連合」のタッグで有権者に支持を呼びかける。
細川は演説で、「東京の行方だけでなく、私たちの生き方にも関わる大事な選択です」と訴え、小泉は、「もっとも重要なことは原発どうするかじゃないですか」と絶叫した。
通りがかる人の多くが足を止め、数百人が2人の話に耳を傾けていた。
■自民は石破幹事長が舛添応援取りやめ
一方、自民党と公明党が支援する舛添要一候補は、午前10時半に新宿駅西口で第一声。「最高のおもてなしで、史上最高の東京五輪・パラリンピックを成功させたい」と訴えた。
自民党は東京都連レベルで舛添を推薦したが、小泉が細川支持に回ったことで党本部も舛添の全面支援に乗り出し、第一声には石破幹事長が駆け付けるはずだった。しかし急きょ、取りやめ。都連会長の石原伸晃環境相に“格下げ”となった。
そのうえ、石原は舛添と距離をとって応援演説。両者の“微妙”な関係がよくわかった。石破幹事長の応援が取りやめになったのは、同じく井上幹事長の参加が予定されていた公明党側が、無所属の舛添の第一声に党幹部が出ることに難色を示したためという。今後の舛添の支援体制に不協和音か。公明党は高木陽介都本部代表が応援弁士だった。
●舛添元厚労相に2億5000万円「政治とカネ」疑惑が浮上
日刊ゲンダイ 2014年1月22日
都知事選に出馬する舛添要一元厚労相(65)に「政治とカネ」の問題が浮上した。
21日の「赤旗」によると、舛添が結成し、代表を務めた「新党改革」が、法律で禁じられている政党助成金や立法事務費による借金返済を行った疑いがあることが分かったのだ。
新党改革の政治資金収支報告書(10~12年分)によると、党は10年に銀行から2億5000万円を借りる一方、10~12年に毎年4800万~1億5000万円を分割返済し、完済している。
党の平均収入は毎年約1億5000万円で、このうち約1億2000万円が税金が原資の政党助成金。ほかに国会議員の数に応じて支給される「立法事務費」が毎年1560万円支給されていた。
政党助成金や立法事務費での借金返済は「目的外使用」の法律違反だ。政党助成金や立法事務費を除くと、“純粋”な党収入は1500万~2570万円(11~12年)に過ぎず、3年間で2億5000万円の借金を返済するのは到底ムリ。そこで、政党助成金をいったん、舛添や荒井広幸参院議員(現党代表)の資金管理団体に入れた後で党本部に一部を“迂回”させ、借金返済に充てていたとみられているのだ。
政治資金オンブズマン共同代表の上脇博之・神戸学院大大学院教授はこう言う。
「立法事務費と政党助成金で返済していることになるわけで、違法な支出となります。本来、使い残した助成金は国庫への返納が義務付けられています。結果的に返納逃れでもあり、巧妙、悪質な手口です」
舛添とカネの“怪しさ”はこれだけではない。舛添が代表を務めた「新党改革比例区第4支部」の12年の収支報告書を見ると、支部が毎月約28万円を家賃として支出していた相手方は「株式会社舛添政治経済研究所」。ナント、自分の会社だった。第4支部の収入は大部分が党本部から。つまり、政党交付金=税金をちゃっかり自分の会社の収入にしていたわけだ。
舛添は参院議員時代、民主党の政治資金問題について「国民監視の場で政治と金の問題を堂々と説明し、取るべき責任はしっかり取るよう強く求めます」(10年3月の参院本会議)と厳しく追及していた。自身の疑惑についても堂々と説明し、責任を取ってもらいたい。
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2014.1.23 18:46議論 東京知事選挙
●2014年東京都知事選挙 細川護煕候補 第一声 <演説全文>
細川護煕候補 第一声 <演説全文>
午前11時20分 都庁前で第一声
皆さんおはようございます。いよいよ今日から、これからの国のゆくえ、あるいは東京のゆくえ、あるいは私たちの生き方にも関わる、大事な選択の機会がやってまいりました。私はたくさんことを訴えたいんですが、1つは絞って言いますと、1つはちょっと抽象的になりますが、価値観の問題とでも言ってもいいのかと思います。2つ目は、平和に関わる問題。これもちょっと抽象的な言い方かもしれません。オリンピックとかいろいろなことがあると思いますが。それから3つ目は原発の問題。主にこの3点のことについて、私は今回の都知事選で都民の皆さま方にお訴えをしていきたいと思います。
最初の価値観の問題というのは、私は政治の世界を引いてから15年余り、田舎に引っ込んで、焼きものをしたり、絵を描いたり、庭いじりをしたりして過ごしてきました。しかし何か、国の進めているさまざまな施策というものをときどき新聞を見て、テレビを見たりして感じておりましたのは、どうも少し私の考え方とずれているのではないか。例えば、日本の人口は今、1億3,000万人ですが、あと50年すると9,000万人になる。100年たったら4,000万人になる。4,000万人と言えば江戸時代の人口です。江戸時代の人口とほぼ近い。そういうことになると、これは今までのような大量生産・大量消費、そういう経済成長至上主義というもので、果たして日本という国はやっていけるのかどうか。私は難しいと思います。
これからは原発をあちこちの国に売り込んだりするような、そういう欲張りな資本主義ではなくて、もう少し、自然エネルギーとか、脱成長とか、そうした心豊かな生き方というもので満足できるような、そうした国づくりというものを進めていかなければならないのではないか。それが価値観の転換と申し上げた、1つの大きなテーマです。心豊かな幸せの成熟社会へのパラダイムの転換をしていかなければならないじゃないか。私はそう思っております。
・・・・・(略)・・・
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●2014年東京都知事選挙 宇都宮健児候補 第一声 <演説全文>
宇都宮健児候補 第一声 <演説全文>
午前10時 新宿駅アルタ前で第一声
東京都知事候補の宇都宮健児です。1年前の選挙に続いて、2度目の挑戦になります。今度こそは勝利を収めて、東京都を変えていきたいと、そういうふうに考えております。私は40年以上にわたって弁護士としてさまざまな社会問題に取り組んできた弁護士です。サラ金、クレジット、総合ローン、闇金業者と戦いまして、借金を抱えている多重債務者の救済活動を行ってまいりました。そして2006年には、サラ金の高利を大幅に引き下げる、グレーゾーン金利を撤廃される貸金業法を成立させました。
今から19年前、地下鉄にサリンがまかれました。地下鉄サリン事件です。この事件で13人の方が尊い命を亡くされ、6,000人を超える方が負傷しております。私は地下鉄サリン事件の被害者の救済のために、地下鉄サリン事件被害対策弁護団を立ち上げ、私が団長に就任しました。そして、オウム真理教と戦い、オウム真理教の破産申し立てを行って、被害者を救済するとともに、オウム被害救済法を2008年に成立させて、被害者の救済を行いました。
さらに、2008年にはリーマンショックのあと、多くの派遣労働者が派遣切りにあって会社を解雇されました。派遣労働者の中には職を失うだけではなくて、住まい、寮や社宅を追い出されて、住まいを失ってしまい、野宿を余儀なくされる方が大量に発生しました。私は労働組合の皆さん方と一緒になって、この野宿を余儀なくされた派遣労働者を支援するために、年越し派遣村の取り組みを行いました。名誉村長としてこの活動に参加したわけです。
そして、2010年4月から2012年の5月までは日本弁護士連合会の会長として全国の弁護士、弁護士会の皆さんと一緒になって2011年3月11日発生した東日本大震災、これに伴う原発事故の被災者、被害者の支援活動に取り組むとともに、多くの法律、制度を発足させました。私は、このような40年以上にわたる弁護士の経験を生かして、東京都を若者も、お年寄りも、男性も、女性も、障害のある方も、障害のない人も、みんなが暮らしやすい、そして世界一働きやすい、暮らしやすい、希望の街、東京を作るために、そのために東京都知事選挙に2度目の挑戦をすることを決意した次第であります。
・・・・・・・・・(略)・・・
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●2014年東京都知事選挙 舛添要一候補 第一声 <演説全文>
舛添要一候補 第一声 <演説全文>
午前10時30分 新宿駅西口で第一声
皆さんおはようございます。無所属で立候補いたしました、舛添要一でございます。東京都知事の仕事は東京都民、皆さま方の命と財産を守る、このことでございます。もし、直下型の地震がこの東京を襲ったらどうするのか。3.11のあと、何度も東北を訪れました。本当にあの惨状には私も声を失ってしまいました。今なら、30年以内に70%の確率でこの東京をそういう地震が襲う。
こういう予想もあるわけであります。全力を挙げて災害に打ち勝つ街、東京。そして、皆さんは安心して、そして、豊かに暮らせる町。そういう東京を作り上げるまでに全力を挙げて私は仕事をしていきたい。それが私の第1の皆さま方に対するお約束であります。首都高速を見る、コンクリートのかけらが落ちそうになっている。いろんなところを直していかないといけない。本当に安心して安全で暮らせる町、東京。これを目指したいと思っております。
そして、2020年、もうあと6年です。東京オリンピック・パラリンピック。みんなの力で招致することに成功しました。そして、やがて、ソチでは冬のオリンピックが始まります。日本の選手、頑張ってくれると思っていますが、私は防災対策をしっかりやって、世界の人をこの2020年、東京にお招きして、最高のおもてなしをみんなの力でやって、史上最高の東京オリンピック・パラリンピックを成功させたいと思います。どうでしょうか、皆さん。
そして、そのためにも治安対策もしっかりやらないといけません。皆さんが今お立ちになっているこの新宿駅。1日に330万人の乗客がお使いになっているわけです。これはギネスブックですよ。330万人の日本人がこの駅を使って、整然と事故もなく、本当に外国の皆さん方が来られたら、なんてすばらしい日本人だろう。330万人、新宿駅使って、これだけ整然と朝の通勤、通学、そしてまた夜もそうだと世界中がびっくりする。世界で一番治安がしっかりしている大都市が、われわれが誇る東京であります、皆さん。全力を挙げて世界一、治安がしっかりした大都会東京、この座を守りたいと思います。どうでしょう。
・・・・・・・(略)・・・
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●2014年東京都知事選挙 田母神俊雄候補 第一声 <演説全文>
田母神俊雄候補 第一声 <演説全文>
午前10時 渋谷駅ハチ公前で第一声
この度、東京都知事選挙に立候補しました田母神俊雄です。田母神俊雄は、東京を強く、たくましく、そして優しいふるさとのような町にしたいと思っています。私は自衛官であって、村山談話に反する論文を書いたということで、すごい、怖い、いかついやつではないかというふうに思っておられるかもしれませんけども、私、田母神俊雄は、本当にいい人なんです。
先ほど、この都知事選に立候補するにあたり、靖国神社に参拝をしてまいりました。
日本は、安倍総理が言われる戦後レジームからの脱却。これを果たし、強い、たくましい、優しい日本になっていくためには、靖国参拝は総理がやることが問題になるようではおかしいと思います。総理が日本を取り戻そうとして行動をしているときに、総理と違った行動を取る人が東京都知事になっては、私は困ってしまうんではないかと思います。安倍総理は、国家観、歴史観がしっかりした総理大臣です。田母神俊雄は安倍総理の国家観、歴史観、これがほぼ似通っています。総理が靖国参拝をするのに都知事が靖国参拝をしないということで、みなさん、日本を取り戻すことができるでしょうか。
石原元東京都知事は大変強い東京都知事だったと思います。私も石原都知事のあとを受け継いで、石原都政を受け継いで強い東京都知事になって、安倍総理の政府の行動方針と同じ方向を向いて、東京をリードして、その日本を、そして東京を強く、たくましく、優しい東京の街にしていきたいと思います。
今、東京にオリンピック、パラリンピックが来るということが決定をしまして、東京が世界から注目をされております。そういった中で、昨年の9月にスイスの再保険会社、今年に入ってからはドイツのミュンヘンの世界最大手の再保険会社が、東京の災害に対する脆弱性、これは世界で一番弱いというリスクを警告をしております。これは、東京に投資をしたときに、東京は災害、台風、地震、津波、こういったものに対してどれだけの脆弱性があるかということを、警告をしている会社であります。これが東京の脆弱性が大変高いと言っていますから、今のままでは東京に対する投資はある程度いったら頭打ちになってしまうと思います。
・・・・(略)・・・
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東京都選挙管理委員会のWebページを見たら、申し訳ないけど、やる気のなさそうな選挙用チラシが出ていた。
キャッチコピーは「わたしたちにできることがある。」 ポスターは・・・
そのチラシは、ブログには記録しておこう。
ところで、都知事選の候補者は、昨日は、主要な候補は記者クラブでの共同会見があったらしい。
細川氏は、初めての正式な表明の会見を別に行った。
細川氏については、一昨日のブログで「脱原発都知事を実現する会」が一本化、と整理したら、そのエントリーへのアクセスがとても多かった。。
( 1月21日ブログ⇒ ◆候補の一本化断念 「脱原発都知事を実現する会」/「細川氏一本化」表明 )
過去のことや小泉と一緒になんて、との旨で批判する人たちはいる。
でも、私は、大局として、今の状況を変えるために、当選する可能性のある候補として細川氏を応援したい。
宇都宮氏は知事には適任だ。でも、勝つためには・・・特に、今回は、結果として、政党が強く出ている雰囲気もあるし・・・
議員の選挙とトップの選挙は選ぶポイントが違うと思う。
トップは変えることのできる人。それは、政策や思想はもちろんだけど、タイミングとして勝てる候補であることが大事。
そう思っているから、「その視点で情報」を整理していく。
(関連)1月12日ブログ⇒ ◆細川-小泉連合なら知事選一変/自民党にとって悪夢/大事なのは流れを変えること
1月15日ブログ⇒ ◆小泉氏支援で“脱原発”細川氏が都知事候補最有力か/社民党首「一本化すべき」
告示日の今日、細川氏の公式な日程 ↓
その他、いくつか記録した。中には、次もある。
《●都知事選、台風の目は田母神氏 ネットで人気断トツ 応援団に著名人ズラリ》(zakzak)
ところで、今朝は、市役所のWebデータでは、5時半の気温は マイナス4.3度 。
今年の最低記録か。6時過ぎにノルディックウォークに出かける。
ともかく、今日は、8時に出て、午前中に2件の所用を済ませ、午後は、名古屋高裁で住民訴訟のラウンドテーブル。
年末に裁判所から、文書提出命令のための審尋の書類の写しがドサッと来ていた。
「これを各業者に送りました」という控えの写し。
高裁から「提出期限は1月17日」と指定して提出を求められた業者16社は、関係書類を裁判所に送ってきているだろうか。
・・・私は、「裁判所からの文書提出命令があれば出す」、そんな回答が多いと予想している。
いずれにしても、結果をそれなりに楽しみにして出かけよう。
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●<都知事選>細川氏公約「省エネ都市」を実現 行程表作成も
ヤフー/毎日新聞 1月22日(水)6時0分配信
◇23日告示後は小泉氏と2人が連日、支持訴え
東京都知事選(2月9日投開票)に立候補を表明している元首相の細川護熙(もりひろ)氏(76)の選挙公約の全容が分かった。「(2020年に開催される)オリンピックまでに東京を変える」として▽世界一の省エネルギー都市を目指す▽専門家による「東京エネルギー戦略会議」を設置し、都独自の政策の中長期的な行程表を作る--などとうたっている。22日の記者会見で発表する。
陣営によると、23日の告示後は細川氏と小泉純一郎元首相(72)の2人が連日、都内で支持を訴える予定という。
公約は▽原発ゼロ▽2020年五輪▽防災・景観▽都市基盤整備▽子供と高齢者にやさしい都市モデル--の5本柱。原発では「原子力は放射性廃棄物の処分ができない致命的な欠陥を抱えている」「再稼働を止める政治決断を行うなら今しかない」と指摘し、エネルギー政策の転換が新たな成長を生むとの考えを強調した。
また電力政策を国任せにしないとし、都が東京電力改革に株主として取り組む姿勢も示した。
五輪では、東北の各都市と共同で文化施策やイベントに取り組み、震災復興の姿を世界に示すとした。日本らしい簡素な五輪を目指し、日本のおもてなしを世界に広める「東京ボランティア隊」の創設も提案。過大な施設計画は見直す。防災は自然の力や住民とのリスクコミュニケーションを重視した対策を進め、景観保護も兼ねた「水と緑の回廊」をつくるとした。
一方、前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(67)も21日、新宿区の選挙事務所で詳細な政策集を発表。「世界一働きやすく、暮らしやすい街」を目指すとして▽ブラック企業や脱法ハウスを規制する条例の制定▽75歳以上の医療費の無料化を検討▽消費増税後も都営の交通機関は現行料金を維持--などを表明した。
原発については再稼働反対や福島第1原発事故被害者への支援などを挙げ「ほかの立候補予定者と政策論争できていない中で、あえて政策を提示し実りある選挙にしたい」と話した。【竹内良和、小泉大士、藤沢美由紀】
●都知事選 脱原発で一致団結「細川勝手連」の錚々たる面々
日刊ゲンダイ 2014年1月21日
細川氏を支援する瀬戸内寂聴、茂木健一郎、湯川れい子各氏/(C)日刊ゲンダイ
いよいよ23日に告示が迫った都知事選。細川護煕元首相は、22日夕、「原発ゼロ」と「再稼働反対」などの政策を記者会見で発表する。安倍自民は細川潰しにシャカリキだが、そうした動きをあざ笑うように、細川支持の勝手連の輪が急速に広がっている。
20日、細川支持を表明したのは文化人やさまざまな団体の代表など31人(別表はおもな著名人)。彼らはもともと、細川と宇都宮健児・前日弁連会長との一本化を呼びかけていたものの難航したため、結局、「原発ゼロ」を最優先政策にしている細川を支援することに決めたという。
瀬戸内寂聴氏をはじめ、錚々たるメンバーだが、この他にも、脳科学者の茂木健一郎氏が細川支持を明言。日本ユニセフ会長の赤松良子氏、作家の澤地久枝氏、ジャーナリストの下村満子氏、野中ともよ氏も支持するという。
細川と親しい女優の吉永小百合氏や歌手の加藤登紀子氏も支持に回る可能性が濃厚だ。
20年以上脱原発運動をし、危機を訴えてきている音楽評論家の湯川れい子氏は、細川支持の理由をこう話す。
「舛添さんは『脱原発』と言っていますが、支援する自民党は『2030年までの脱原発』ですら撤回しようとしています。東京電力は新潟県の柏崎刈羽原発を年内にも動かそうとしていますが、泉田県知事ひとりだけの抵抗では厳しい。何が何でも細川さんに勝ってもらって、脱原発知事をつくらないと、五輪だって安心して開けませんよ。宇都宮さんと一本化できないことは残念でなりませんが、脱原発に右も左もないのです」
■自民党内にも造反広がる
自民党内でも、小泉進次郎復興政務官が「舛添ノー」を明確にしただけでなく、党内きっての脱原発議員である河野太郎副幹事長が「細川を応援する」と言い、これに追随する若手も少なくない。こうなると、自民党がいくらネガティブキャンペーンを張っても、地滑りで「脱原発」が広がる可能性がある。
「脱原発で細川支持の名乗りを上げる文化人は多岐にわたると思います。そうなれば、そうした人を核に有権者の支持が広がっていく。流動人口が多く、有権者の4割が4年で転居する東京では、地域のテーマより国政マターに関心が高い。文化人の支持を『面白い』と受け止める有権者が多く、それが投票行動につながりやすいからです」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏)
告示後は細川と小泉が揃って街宣カーに立つ。2人は本気で安倍を潰す気だ。このうねりを有権者も受け止めなければウソである。
【細川支持を決めたおもな著名人】
◇鎌田慧(ルポライター)
◇河合弘之(脱原発弁護団全国連絡会)
◇瀬戸内寂聴(作家)
◇広瀬隆(作家)
◇湯川れい子(音楽評論家)
◇宮台真司(社会学者)
◇柳田真(たんぽぽ舎)
◇村上達也(前茨城県東海村長)
◇村田光平(元駐スイス大使)
◇森詠(作家)
◇高野孟(評論家)
●クローズアップ2014:都知事選、細川氏を支援 政権に小泉ショック 「反安倍」結集は未知数
毎日新聞 2014年01月15日
東京都知事選(2月9日投開票)に出馬表明した細川護熙(もりひろ)元首相(76)に、自民党の小泉純一郎元首相(72)が最大の支援を約束した。世論の賛否が割れる原発再稼働は、順風満帆にみえる安倍政権のアキレスけんにもなりかねない問題だ。小泉氏が選挙戦の中核を担う考えを明言したことで、反安倍勢力の結集も視野に党派を超えて支援する動きも相次ぐ。舛添要一元厚生労働相(65)を支援する自民党は受けて立つ構えだが、党の功労者が政権に正面から挑戦する姿勢を示したことに衝撃を受けている。
「今回の都知事選ほど国政に影響を与える選挙はない。『原発ゼロでも日本は発展できる』というグループと、『原発なくして日本は発展できない』というグループの争いだ」。小泉氏は現職当時をほうふつとさせる強気の表情で、言葉を区切りながら記者団に語った。
敵と味方に二分して構図を単純化し、ワンフレーズで局面を転換させる小泉氏の力は2005年の郵政選挙で証明済みだ。政府・自民党は当初、「若者への知名度が課題の細川氏ならくみしやすい」(党幹部)と楽観していたが、小泉氏は選挙戦で前面に出ることを明確にしたうえで、原発ゼロで一点突破すると宣言した。自民党の相手は「細川・小泉連合」になった。
小泉氏の攻撃に対し、政府・自民党には強気と弱気が交錯する。菅義偉(よしひで)官房長官は記者会見で「(選挙戦への影響は)ないと言えばうそになるが、そんなに大きなことはない」と強調。14日の党会合では「(小泉氏の次男の)進次郎氏を応援でぶつけろ」と声が飛んだ。公明党の山口那津男代表は京都市内で「(脱原発は)都民の関心とずれている」と記者団に述べ、自民党と足並みをそろえた。
だが、小泉氏の手法のインパクトをよく知るだけに自民党内には脅威論も根強い。かつて小泉氏に仕えた別の自民党幹部は「小泉さんが街頭応援に立ったら終わりだ。安倍晋三首相は頭が痛いだろう」と懸念する。森喜朗元首相は小泉氏の表明前の講演で、「弟のように育てた安倍君に大きなダメージを与えかねず、小泉さんは逡巡(しゅんじゅん)していると思う」と述べたが、小泉氏は「そこまでしないはず」という周囲の予想を、またも覆した。
小泉氏の「脱原発」攻勢に、原発を巡る政府・自民党の足並みにも乱れが見え始めた。茂木敏充経済産業相は原発維持を図る政府のエネルギー基本計画案について、小泉氏が主張している再生可能エネルギー導入を強調するよう修正すると会見で説明した。原発推進に慎重な党エネルギー政策議連は勢いづき、14日の会合では将来の脱原発や核燃サイクル廃止などを求める提言を来週まとめることを確認した。
与党との対立軸を探しあぐねていた野党は、小泉氏の人気にすがる。民主党は14日、「組織的勝手連」として細川氏を支援する方針を決めた。推薦や支持は出さないが、実質的に全面支援する。日本維新の会は、脱原発志向が強い大阪維新の会系の国会議員が細川氏を支援する構え。生活の党も支援を検討している。脱原発を掲げる宇都宮健児氏(67)を推薦する社民党の吉田忠智党首も「脱原発候補の一本化が望ましい」と指摘した。
ただ、脱原発で一致できても仕切り役は不在だ。政権との距離や政界再編など思惑は入り乱れており、「反安倍」勢力の結集には未知数も多い。【飼手勇介、阿部亮介】
◇他陣営、「単純化」警戒 五輪、防災…争点を提示
細川氏の支援を表明した小泉氏は14日、原発ゼロを目指すグループと、原発推進グループとの争いと述べたが、都知事選は小泉流「ワンフレーズ」に集約できるほど単純な構図になりそうにない。舛添氏や宇都宮氏も「脱原発」を表明しているうえ、五輪や防災、少子化などさまざまな都政課題を挙げ、争点の単純化を避けようとしている。
「東京を世界一の都市に」。舛添氏は14日の出馬会見でそう述べたが、このフレーズは都議会自民党の政策集のタイトルだ。公約の柱に五輪や防災といった自民、公明が力を入れる政策を並べ「都議会の協力がないと都政は前に進まない」と述べた。
舛添氏は昨年末に自民党が実施した情勢調査でトップの支持を集めたが、細川氏に無党派層の票をさらわれる恐れも出てきた。政党票も固めたい舛添氏と、新知事とタッグを組みたい自公の思惑は一致する。自民党関係者は「徹底的な組織選挙で勝つしかない。『小泉劇場』で投票率がぐんと上がったら負けだ」と語る。
脱原発を公約に掲げる宇都宮氏も細川氏の出馬で票の分散が懸念されるが、14日の記者会見で「(細川氏は)原発以外の多くの課題にどう対応するのか」とけん制した。
宇都宮氏は共産と社民の推薦を受け、主張には特定秘密保護法への反対や認可保育所の増設など政党色が濃い内容もある。細川氏との一本化は宇都宮氏も「考えられない」と否定する。陣営は今後、政策論争を求め、差別化を図る構えだ。
一方、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)陣営の水島総(さとる)選対本部長は「イメージ選挙になるのを危惧しているが、(細川氏、小泉氏という)歴代の首相経験者が争点に挙げるなら原発問題は避けられない。『安全を期して再稼働』という立場を打ち出したい」と話している。【川口裕之、藤沢美由紀、黒田阿紗子】
●都知事選、台風の目は田母神氏 ネットで人気断トツ 応援団に著名人ズラリ
zakzak 2014.01.22
東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)に出馬する元航空幕僚長、田母神俊雄氏(65)が選挙戦を左右しかねない存在として、他陣営から注目されている。政党の世論調査ではやや苦戦しているが、各種ネット調査では断トツの人気を誇っているためだ。大躍進もあるのか。
某政党が先週末に行った調査では、田母神氏の支持率は、舛添要一元厚労相(65)、細川護煕元首相(76)、元日弁連会長の宇都宮健児氏(65)に次ぐ4位。だが、保守層を中心に人気は根強い。
「もし私が東京都民だったなら、田母神俊雄氏に投票する」
大ヒット映画「永遠の0」の原作者で、本紙でエッセー「大放言」(火曜)を連載する作家の百田尚樹氏は18日、自身のツイッターでこうつぶやいた。百田氏以外にも、田母神氏応援団には、日本維新の会の石原慎太郎共同代表や、同党の平沼赳夫国会議員団代表、評論家の西部邁氏、京都大学の中西輝政名誉教授、作曲家のすぎやまこういち氏、経済評論家の三橋貴明氏、ジャーナリストの大高未貴氏ら、著名人がズラリと並ぶ。
ネット空間での人気も強みだ。
ラジオNIKKEIのニュース番組「マーケットプレス」のホームページ(HP)アンケートで「都知事にふさわしいのは誰?」と聞いたところ、田母神氏が1位。日刊スポーツのHPでも1位は田母神氏、日経新聞のHPでは舛添氏に次ぐ2位…など、田母神氏が舛添氏の有力な対抗馬として浮上している。
田母神氏支持が広がっているのは、保守本流の姿勢に加え、航空自衛隊5万人を率いた経験をもとに首都直下大地震などへの防災対策が充実。さらに、「脱原発」の風潮について「非科学的な意見、嘘、デマ、捏造が出回っている」として、「原発を安全に使うことは可能」などと訴えていることも大きそうだ。
舛添氏を推す自民党の都選出国会議員は「自民党のコアな支持層は田母神氏に流れる。これを食い止めないと、舛添氏は細川氏に追いつかれかねない」と危機感を募らせる。
一方、細川氏を支援する民主党関係者は「田母神氏が自民党票を奪い、相対的に舛添氏が減速すれば、接戦に持ち込める」と、田母神氏から目が離せないようだ。
正式な出馬表明の直前、田母神氏は「勝算がなければ出ない」と、夕刊フジの取材に語っていた。「著名人・ネット連合」の追い風を受けて猛追すれば、選挙戦のダークホースとなりそうだ。
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大手企業や労組の「賃上げ」との言葉などがマスコミの話題となる。
でも、巷(ちまた)で聞く声は、懐は厳しい、消費税が上がるから引き締めだ、そんな方向が主流。
日本の今年の予測について、ロイターに出ていたあるエコノミストの意見を見ておいた。
増税後のマイナス状況への安倍政権のあり得る対応にも触れてあって、興味深かったのでブログにとどめておいた。
それと、21日に国際通貨基金(IMF)が世界経済の見通し(2014年分)を1年ぶりに上方修正したと流れている。
最新のIMF世界経済見通し(2014年⇒2015年)(日経)からいくつかの国を抜き出してみると
世界平均 3.0% ⇒ 3.7%、
アメリカ 2.8% ⇒ 3.0%、
日本 1.7% ⇒ 1.0%
新興・途上国 5.1% ⇒ 5.4%、
中国 7.5% ⇒ 7.3%
インド 5.4% ⇒ 6.4%
世界から見ていかに日本がひどい状況かが分かる。
他の国の数字に比べて、日本は2014年が「1.7%」、来年はさらに下がって「1.0%」
・・ということで、今朝は世界経済のことを見てブログに記録しておいた。
ところで、ここのところふたりとも風邪気味などでウォーキングをしばらく休んでいたけれど、
今朝は9日ぶりにノルディックウォークに出た。
気温は、マイナス2.8度。
家に帰った7時過ぎはマイナス3.1度だった。
さむーい。
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●世界経済、14年3.7%成長に IMFが上方修正
日経 2014/1/21
国際通貨基金(IMF)が21日発表した最新の世界経済見通しによると、今年の世界の成長率は3.7%と、2013年の3.0%から加速する。昨年10月の前回予想から0.1ポイントと小幅に上方修正した。
米景気回復やユーロ圏の底打ちから、世界経済を取り巻く環境は足元で好転の兆しがやや強まっている。
(注)成長率、単位%。カッコ内は前回予想からの修正幅、ポイント、▲はマイナス
ブランシャールIMF調査局長は同日の声明で、世界経済の現状を「財政緊縮の影響の軽減や金融システムの修復が進むなど、不確実性が減りつつある」と説明した。
ただ「回復はなお弱々しく、まだら模様にすぎない」とも述べ、各国が緩和的な金融政策など成長底上げに向けた協調を続ける必要があるとした。
見通しによると、日米欧など先進国の今年の成長率は2.2%と、前回予想より0.2ポイント高まる。米国が昨年の1.9%から今年は2.8%まで回復するのが追い風だ。議会与野党の財政協議の進展などで景気の下押し圧力が弱まり、国内の消費が押し上げられる。
日本の今年の成長率は前回予想から0.4ポイント引き上げられ、前年並みの水準である1.7%となりそうだ。来年は1.0%程度にとどまる見通し。今年4月の消費増税後の落ち込みは一時的にとどまるとみている。
ユーロ圏は「景気後退から回復への転換点」(同)だ。ドイツを中心に成長率もやや引き上げた。ただイタリアは成長率見通しが少し下がるなど回復はまだら模様。債務危機の後遺症で需給ギャップが残り、物価も低迷しており不安が強い。
新興・途上国全体の今年の成長率は5.1%で前回予想と変わらなかった。中国が7.5%と前回から0.3ポイント上昇する。IMFは「財政刺激による投資加速によるもので効果は一時的」と分析しており、来年は減速を見込む。ブラジルや中東・北アフリカの一部も今年は伸びがやや縮まりそうだ。(ワシントン=矢沢俊樹)
最新のIMF世界経済見通し
2014年 2015年
世界全体 3.7( 0.1) 3.9( 0.0)
米 国 2.8( 0.2) 3.0(▲0.4)
日 本 1.7( 0.4) 1.0(▲0.2)
ユーロ圏 1.0( 0.1) 1.4( 0.1)
ド イ ツ 1.6( 0.2) 1.4( 0.1)
フランス 0.9( 0.0) 1.5( 0.0)
イタリア 0.6(▲0.1) 1.1( 0.1)
スペイン 0.6( 0.4) 0.8( 0.3)
新興・途上国 5.1( 0.0) 5.4( 0.1)
中 国 7.5( 0.3) 7.3( 0.2)
イ ン ド 5.4( 0.2) 6.4( 0.1)
ブラジル 2.3(▲0.2) 2.8(▲0.4)
●今年の世界成長加速、3.7%に=先進国の景気回復-IMF
時事(2014/01/21-23:48)
【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)は21日、最新の世界経済見通し(WEO)を発表し、2014年の世界全体の実質成長率が3.7%となり、前年(3.0%)に比べて加速すると予想した。日米欧など先進国の堅調な景気回復が要因で、13年10月時点の前回予想から0.1ポイント上方修正した。ただ米連邦準備制度理事会(FRB)による量的金融緩和の縮小が新興国市場に打撃を与える可能性などを挙げ、「下振れリスクは残る」としている。
日本に関しては、一時的な財政刺激策が4月の消費税増税による景気の冷え込みを補うと指摘し、14年の成長率を1.7%と前回予想から0.4ポイント上方修正した。ただ、財政出動に限界があることなどを背景に「成長は次第に減速する」と警告。他の先進国とともに成長につながる構造改革を実施するよう促した。
●IMFが世界成長率予想3.7%に上方修正、デフレリスク懸念
newsweekjapan 2014年01月22日(水)
1月21日、国際通貨基金(IMF)は、「世界経済見通し」の改定を公表し、今年の世界経済の成長率予想を10月時点の3.6%から3.7%に引き上げた。写真はハンブルクで2009年12月撮影(2014年 ロイター/Christian Charisius)
[ワシントン 21日 ロイター] -国際通貨基金(IMF)は21日、「世界経済見通し」の改定を公表し、今年の世界経済の成長率予想を10月時点の3.6%から3.7%に引き上げた。見通しの上方修正は約2年ぶり。15年は3.9%を見込む。
経済への向かい風が弱まっており、先進国が新興国から成長のバトンを引き継ぐとの見方を示した。
ただ、先進国は依然として潜在成長率を下回っているとし、景気回復の阻害要因として先進国のデフレリスクに言及した。
IMFの首席エコノミスト、オリビエ・ブランシャール氏は記者団との電話会見で「回復加速の基本要因は、回復へのブレーキが着実に弱まっていることだ」と指摘。緊縮財政の足かせ軽減や不透明性の低下、金融システムの健全性向上など、いずれも成長加速の追い風となると述べた。
IMFは今年の先進国の成長率は2.2%に引き上げたが、新興国は5.1%に据え置いた。
ブランシャール氏は声明で「2014─15年には、新興国から先進国への成長のローテーションがさらに進む」との見方を示した。
日本の2014年成長率予想は10月の1.2%から1.7%に上方修正した。一段の財政刺激が支援し、春の消費税増税による影響を和らげるとしている。一方で、日本は持続可能な成長に向け、政府の歳出や輸出に依存するのではなく、消費や投資に注力すべきだと釘を刺した。
2014年の米成長率予想は10月の2.6%から2.8%に引き上げた。議会の予算協議が決着し財政の足かせが一部軽減されるとして、内需が成長を押し上げる見通しとした。
英国についても、低水準の信用コストと信頼感改善を背景に、今年の成長率予想を1.9%から2.4%に引き上げた。引き上げ幅(端数処理を勘案)は主要先進国中で最大だった。
<日本型のデフレリスク>
IMFは、日本がデフレに戻る公算は小さいとしたが、物価上昇率の低迷という日本が経験した問題が、他の先進国にも脅威になっていると指摘。経済活動にマイナスの衝撃が及んだ場合、ディスインフレは経済を衰弱させるデフレへと転じる恐れがあると警告した。
物価の継続的な下落は、需要減退や消費控えを招くだけでなく、債務負担も膨らませるため、大規模債務を抱える米国やユーロ圏にとっては大きな問題だ。
ブランシャール氏は「インフレ率が低く、デフレ率が高いほど、ユーロ圏の景気回復にとってより危険だ」と指摘。IMFのモデルによると、10─20%の確率でユーロ圏の物価が下落に向かうとの見方を示した。
・・・・・・・(略)・・・
●コラム:消費増税後に予想される5つのシナリオ=熊野英生氏
ロイター 2014年 01月 7日
1月7日、第一生命経済研究所・首席エコノミストの熊野英生氏は、4月の消費増税後に日本経済と相場が辿るシナリオを考えるとき、実は政府の行動が隠れた変数として重要だと指摘。提供写真(2014年 ロイター)。
2014年が始まった。今、重要なのは、消費税率を8%に引き上げる今年4月以降、景気動向そしてマーケットがどう動くのかという具体的なシナリオである。
まず話を単純化して、消費増税によって景気が腰折れした場合と、反対に増税の悪影響が軽微だった場合に、それぞれ投資家たちのマインドはどう変化するかを考えてみた。
<シナリオ1:負の連鎖が起こる>
現在のアベノミクスは、財政再建と経済成長という二兎を追っている。もしも景気腰折れの可能性が高まったときには、2つの使命のうち、強く意識されるのは「財政再建が頓挫する」という印象である。
過去1年、アベノミクスがこれほどまで景気拡大に弾みをつけてきたのに、これで消費増税が成功しないのならば、15年10月のみならず、その先の消費増税も不可能に違いないと、多くの投資家が連想することだろう。
この場合、マーケットでは、国債が売られて長期金利が上昇するという悪影響と、株安・円安が同時に起こると予想される。日銀は追加緩和を迫られるが、長期金利上昇・株価下落を止められなくなる。景気もマーケットも、悪いスパイラルに陥る最悪の状況だ。
<シナリオ2:成長力が再評価される>
より蓋然性が高いのは、増税の悪影響が軽微に終わるシナリオだ。今のところ、この1年間の経済成長率は、アベノミクスの円安・株高・財政出動の合わせ技で平均3%成長が維持されている。増税によって反動減が起こっても、その悪影響は14年第2四半期に限られ、それ以降は1%程度の成長率を維持すると予想される。
このような想定通りになった場合、消費増税のハードルを容易に乗り越えたということで、多くの投資家の景気認識は、日本経済の成長ポテンシャルが予想以上に高いという見方に塗り替わるだろう。増税という不確実性を払しょくした企業は、一気に設備投資を積み増し始める。15年10月の消費増税に対する警戒感も薄らぎ、家計・企業の支出・投資行動は前向きになる。
マーケットの反応は、株価上昇になるだろう。日本の成長ポテンシャルが高まるという認識が広まれば、対日株式投資は増加する。為替に関しては、企業が価格転嫁に対する自信を深めることが、インフレ率を予想以上に上昇させるという見方につながり、「物価上昇=円安」という流れを生むだろう。長期金利は、いく分上昇するだろうが、日銀の国債買い入れによる抑制が働くと予想される。
上記の2つのシナリオをまとめると、景気腰折れの場合には財政再建が危ぶまれ、対照的に、影響軽微の場合は成長力の再評価が起こるという見方になる。
ただ筆者は、実際の変化は、想定を単純化した2つのシナリオよりも、もっと他の要因が重なり合うとみている。以下では、より詳細な3つのシナリオを検討したい。
<シナリオ3:アベノミクス以前に逆戻りする>
3つ目のシナリオは、景気腰折れでもなく、影響軽微でもなく、「腰折れではないが、それなりに景気に悪影響が及ぶ」という状況である。
たとえば、家計消費は低迷、企業は好調というパターンだ。家計消費は増税の反動減が根深く、耐久消費財の購買意欲が高まらずに低調な状況が続く。一方、企業部門は輸出拡大を軸に生産活動が好調を維持できる。この状況は景気腰折れではないが、政府は景気刺激策を打つような対応を迫られる。財政は悪化して、財政再建は遠のくという見方になる。
マーケットの変化を予想すると、この場合には円高・株安に向かうだろう。個人消費のダメージは、デフレ懸念につながって円高要因になる。15年10月の消費増税は延期される公算が高まり、財政リスクの高まりから対日株式投資は減少する経済環境は、アベノミクスが始まる以前の11年から12年のような低迷した状態に逆戻りすることになろう。
<シナリオ4:行き過ぎた景気刺激策がとられる>
経済政策動向を考えると、景気がある程度好調であるのに、安倍政権が景気腰折れを過度に警戒して、追加的財政出動を行う可能性はある。そこでは、日銀も追加緩和に踏み切る。
このケースは、財政再建の目処が立ちにくくなるが、景気は刺激策が「上げ潮」役を演じてより拡大に向かう。インフレ率はさらに高まって、円安は進み、株価も上昇するだろう。長期金利は日銀の金融緩和によって低位安定が保たれる。
もっとも、この場合、財政再建の目処は遠のくので、15年10月以降も消費税率を上げる必要に迫られる。増税継続の予想は、日本経済の成長期待を押し下げる。すぐに株価・為替を悪い方向に変えることにはならないが、前向きなマーケットの反応をより小さいものにする。
筆者は、2番目に挙げた「影響は軽微」というシナリオと比較して、こちらの可能性が高いとみている。財政再建が進むほどに、逆に財政規律は緩んで、結果的に経済成長と財政再建のバランスは望ましい状況にはならない。
<シナリオ5:投資家の情勢判断が揺れ動く>
ここまでのシナリオは時間の経過とともにひとつの流れに収束するケースだが、収束せずに投資家の予想が揺れ動くこともあり得る。
たとえば、今年4月に消費税率が上がると、即座にその後の景気情勢が見通せるわけではなく、最初は悲観論が支配的になる。今年5月から6月までは反動減が厳しく表れて、見極めに時間を要する。そのとき、景気悲観論に反応して、マーケットが一時的に株安・円高に向かう可能性は十分にある。
もっとも、7月以降、多くの投資家が景気情勢に自信を取り戻すようになると、株高・円安方向に戻ってくる。その場合も、4番目のシナリオと同じように景気刺激策が追加されるだろう。
上記の5つのシナリオを確認していくと、どのようになれば、適切なのかという「加減」がわかってくるだろう。最も好ましいのは、増税の影響が軽微に終わり、かつ財政刺激を抑制するケースである。消費増税後のシナリオを考えるときには、実は政府がどのように行動するかが、隠れた変数として重要である。
*熊野英生氏は、第一生命経済研究所の首席エコノミスト。1990年日本銀行入行。調査統計局、情報サービス局を経て、2000年7月退職。同年8月に第一生命経済研究所に入社。2011年4月より現職。
*本稿は、ロイター日本語ニュースサイトの外国為替フォーラムに掲載されたものです。(here)
*本稿は、筆者の個人的見解に基づいています。 |
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名護市長選は、米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対の現職市長が再選された。
今回の選挙の位置づけについての沖縄タイムスの表現は次。
《日米両政府が1996年に普天間返還を合意し、移設先が辺野古に決まって以降の5回の市長選で、「推進」と「反対」を明確に掲げた候補による一騎打ちは今回が初めて。移設の是非を問う「住民投票」の意味合いも帯びていた。》
だからこそ、政府や自民党は、昨年末までにいろいろな策を講じて勝つための状況づくりを進めてきた。
推進派の候補者一本化、多額の「沖縄振興策」、知事の埋め立て承認・・・。
しかし、結果は、反対の強い民意に変わりはなかった。
再選された現職・稲嶺氏の分析。
《勝因については、辺野古移設に対し「推進」か「反対」かの対立軸が明確化したことで「争点が分かりやすく、(有権者が)意思表示できた」と分析した。》 (沖縄タイムス)
結局は、自民の作戦が間違っていた、ということ。
自民党の石破幹事長はは、応援演説の中で、「500億円の名護振興基金」を国、県、市でつくると述べた。
しかし、翌日の新聞は、国も県も新たな予算措置はしない旨の答弁をしたことを伝えている。(ブログ後半記録)
自民の党略に先走りすぎたのか・・・
とはいえ、今回、中盤に現職が先行の報道がされた。
優勢が報道されるほどに、個人的には、意図的にしくまれていないかと気になった。
そんな中で、先の衆議院選でのネット選挙が注目された三宅洋平氏のブログに、知人からとして、次の解説があった。
分かりやすいし、「報道の時の表現の基本」はそういうことかと納得した。(ブログ後半に引用・抜粋)
《選挙の情勢分析を読み解くには、その記事の見出しに注目してください。
主に使われる用語は、「先行・優勢、互角・横並び、猛追」などです。
「先行・優勢」と書かれた候補は、10ポイント以上離して優位な場合です。
「互角・横並び」という表記は、5ポイント内で拮抗している状況です。
「猛追」は、先行されてた候補が、後半追い上げているパターンです》
ふむふむ、と一つ勉強した思い。「報道の原則」ということか。
ともかく、政権の突っ走りに一つブレーキがかかった。
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(関連)2014年1月19日 ⇒ ◆名護市長選/安倍政権の今後への影響は大きい/現職・稲嶺氏先行、末松氏追う
2014年1月19日 ⇒ ◆名護市長選/辺野古移設が争点/推進派は12月に候補を一本化
●名護市長選:稲嶺氏大勝 辺野古移設にノー
沖縄タイムス 2014年1月20日 06:00
【名護市長選取材班】任期満了に伴う名護市長選挙は19日投開票され、米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する現職の稲嶺進氏(68)=無所属、社民、共産、社大、生活推薦=が1万9839票を獲得し、移設推進を掲げた新人の末松文信氏(65)=無所属、自民推薦=に4155票の大差をつけ再選を果たした。仲井真弘多知事の辺野古埋め立て承認後、初めての市長選は辺野古移設問題が最大の争点となり、稲嶺氏が当選したことで、地元市民が辺野古移設に「反対」の明確な意思を突き付けた。
稲嶺氏は市長の権限で移設工事に必要な許認可を拒否すると明言している。安倍政権は選挙結果にかかわらず移設を推進する考えだが、市民の信任を大義に稲嶺氏が権限を行使すれば難航は必至で、日米両政府が進める移設計画の実現は極めて困難な状況となる。
日米両政府が1996年に普天間返還を合意し、移設先が辺野古に決まって以降の5回の市長選で、「推進」と「反対」を明確に掲げた候補による一騎打ちは今回が初めて。移設の是非を問う「住民投票」の意味合いも帯びていた。
仲井真知事は昨年末、辺野古埋め立てを承認。今回の市長選は知事の判断の是非を問う事実上の信任投票でもあった。
県議会では野党・中立会派によって知事への辞任要求決議がなされており、稲嶺氏の再選で知事の求心力低下は避けられず、11月の県知事選にも大きく影響するのは必至だ。
稲嶺氏は国内外から注目が集まった普天間問題で「海にも陸にも新しい基地は造らせない」と訴え、多数与党の市議団や市民からの支持を拡大。保守・革新や政党の枠にとらわれず、市民を中心とした草の根の運動が再選の大きな原動力となった。
辺野古推進を掲げた末松氏は移設に協力すれば得られる米軍再編交付金など政府による振興策をもとに地域経済、医療、教育の拡充を公約に掲げた。知事や自民党の県関係国会議員5人をはじめ、政府や自民党本部の全面的な支援を受けたが支持は広がらなかった。
当日有権者数は4万6582人。投票率は前回から0・25%減の76・71%だった。
稲嶺進(いなみね・すすむ) 1945年7月生まれ。名護市三原(旧久志村)出身、市大北在住。琉球大法文学部卒。72年に名護市役所入り。総務部長、収入役などを歴任。2004年から08年まで市教育長を務めた。10年1月の市長選に初当選。
埋め立て協議「断る」稲嶺氏
4155票差で再選した稲嶺進氏は「市民の良識を示してもらった」と有権者に感謝した。「選挙戦は日を追うごとに支援の高まりを全身で受け止め、きょうの日を迎えられた」と振り返った。
選挙結果にかかわらず、辺野古移設の姿勢を崩さない日米両政府には「名護市域の財産や環境、市民の安心安全をしっかり管理し守る責務がある」と強調。政府が移設に向けて名護市との協議を求めた場合には「埋め立てが前提である協議ならば、私はすべてお断りする」と断言した。
「辺野古に新しい基地は要らない」と強調し、米国に対しても「私たちは誰も望んでいない」と訴えた。
勝因については、辺野古移設に対し「推進」か「反対」かの対立軸が明確化したことで「争点が分かりやすく、(有権者が)意思表示できた」と分析した。
●沖縄・名護市長選 再選の稲嶺氏「埋め立て前提の手続き断る」
FNN 01/20 06:19 沖縄テレビ
19日に投開票が行われた沖縄・名護市長選挙で、現職の稲嶺 進氏が再選した。
稲嶺氏は「埋め立て前提の手続きは、全て断っていく」と述べ、移設反対をあらためて表明した。
名護市長選挙は、普天間基地の名護市辺野古への移設の是非を最大の争点に、新人で元県議会議員の末松文信氏(65)と現職の稲嶺 進氏(68)が、激しい選挙戦を展開していた。
開票の結果、移設計画に反対する現職の稲嶺氏が、1万9,839票を獲得し、2回目の当選を果たした。
稲嶺氏は「埋め立てが前提である協議ならば、私は、全てお断りをいたします」と述べた。
一方、仲井真県知事は、選挙結果を受けて「選挙でもって、名護の有権者の方のご意向ですから。わたしが何か、今までの承認するというのを変えるということは、もう承認しましたからね、今からどうこうというのは、できないんじゃないですか」と述べた。
●名護市長選:市長権限 効力に注目
沖縄タイムス 2014年1月20日
【名護】名護市長選挙で米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する稲嶺進市長が再選された。稲嶺市長は「市民の生命財産を守る責務から市長の管理権が及ぶところがある」と、建設阻止へ権限を行使する考えを示している。安倍政権が選挙結果にかかわらず建設強行の姿勢をみせる中、市の持つ権限に注目が集まる。
防衛省が辺野古への基地建設工事を進める上で前提としているのが、辺野古漁港周辺への埋め立て作業ヤード造成。そのためには、シュワブと同漁港の間の砂丘の使用を名護市に申請し、許可を得る必要がある。
また、辺野古漁港を資材置き場にするためには、市の使用許可が必要になる。
キャンプ・シュワブ内の市有地21万平方メートルのうち、一部が土砂の採取地にかかり、市は同意なくして、土砂を自由に採取し、一方的に形状を変更することはできない、との考えだ。一方、沖縄防衛局は市の同意は不要との考えを示しており、見解が分かれている。
河口付近が代替施設の建設区域に重なる美謝川では、水路の切り替え工事が計画されている。工事を進めるには沖縄防衛局と市の「法定外公共物管理条例」に基づく話し合いを行い、合意を得なければならない。
辺野古漁港と接する辺野古川の護岸かさ上げ工事も、市の合意なしでは実施できない。文化財保存も名護市教育委員会との協議が必要となる。
オスプレイなどの運用に不可欠な飛行場施設への燃料タンク設置許可も消防法により市長の許可を得る必要があるとみられており、市では各種権限や法的要件の有無を精査している。
●名護市長選:後押し及ばす…仲井真氏「辞職の考えない」
毎日新聞 2014年01月20日
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設が最大の争点となった名護市長選は19日投開票の結果、移設反対を訴えた無所属現職の稲嶺進氏(68)=共産、生活、社民、沖縄社大推薦=が、推進を掲げた無所属新人の前県議末松文信氏(65)=自民推薦=を破り、再選を果たした。
沖縄県の仲井真弘多知事は19日夜、名護市長選で支援した移設推進派候補は敗北したが、辞職する考えは「全くない」と否定した。那覇市で記者団の質問に答えた。(共同)
●社説[稲嶺氏が再選]敗れたのは国と知事だ
沖縄タイムス 2014年1月20日 05:00
米軍普天間飛行場の辺野古への移設に対し名護市民は「ノー」の民意を、圧倒的多数意思として示した。国の露骨な圧力をはね返して勝ち取った歴史的な大勝である。同時に仲井真弘多知事が、辺野古埋め立てを承認したことに対し、市民が明確に拒否したことも意味する。
名護市長選で辺野古移設に反対する現職の稲嶺進氏(68)が、移設を積極推進する新人の末松文信氏(65)を破り、再選を果たした。
普天間の辺野古移設の是非が文字通り最大の争点となった市長選は今回が初めてだ。過去4度の市長選では、移設容認派が推す候補は選挙への影響を考慮して、問題を争点化しなかった。
移設問題を明確に市民に問うたのは、1997年の市民投票以来である。市民投票では、条件付きを合わせた反対票が52・8%と過半を占めた。住民投票的な性格を帯びた今回の選挙で市民は再び移設反対の意思を明確にしたのだ。日米両政府は辺野古移設計画を撤回し、見直しに着手すべきだ。
今回の市長選で末松氏は、基地受け入れによる再編交付金を財源にした地域振興策を前面に掲げた。
これに対し、稲嶺氏は、再編交付金に頼らない4年間の実績を強調し、「再編交付金は一時的なもの。基地のリスクは100年以上も続く」と反論した。「すべては子どもたちの未来のために」をスローガンに、基地に頼らない街づくりを訴えた。
本紙などの世論調査では、最も重視する政策を「普天間移設問題」と答えた市民が56%に達し「地域振興策」の23%を大きく上回っていた。
市民の選択は、沖縄だけに負担を押し付け、その矛盾を振興策で覆い隠す「補償型」の基地行政がもはや通用しないことを証明した。
名護市民がそのことを国内外に発信したことは、沖縄の基地問題の歴史的な転換点となろう。日米政府が進めてきた普天間の県内移設策が、大きな変更を迫られることは間違いない。
市長選は、国による辺野古埋め立て申請を承認した仲井真知事の政治姿勢に対する信任投票の側面もあった。
埋め立て承認に至る経過はいまだに不透明なままである。知事は、当事者である名護市民への説明もなく、選挙応援では、振興策のみに言及した。
それにしても、安倍政権・自民党の策を弄(ろう)するやり方は目に余った。
仲井真知事から年内の埋め立て承認を得るため、県関係国会議員、県連に圧力をかけ県外移設の公約を転換させた。知事の翻意を促すため沖縄振興予算を大盤振る舞いし、実効性の担保が乏しい基地負担軽減策を「口約束」した。
名護市に対する「アメとムチ」もあからさまだった。
市の喜瀬、許田、幸喜の3区にまたがるキャンプ・ハンセンの一部の返還で、国は幸喜の分を先に返すことを決めた。返還予定地は利用価値が低く、幸喜区には軍用地料が入らなくなる。辺野古移設への協力姿勢を示さなかった同区へのいやがらせとしか受け取れない。
選挙期間中も、菅義偉官房長官が、選挙結果に左右されることなく辺野古移設を「粛々と進めていきたい」と発言。自民党の石破茂幹事長は「基地の場所は政府が決めるものだ」と述べた。
その石破氏は、選挙終盤の16日に名護入りし、同市の地域振興に500億円規模の基金を立ち上げる意向を表明した。基金は新たな財源措置ではなく、既存予算内の調整を念頭にしたものとみられるが、あからさまな選挙への介入であり、地方自治の精神にもとるものだ。
県外移設を求める「オール沖縄」の枠組みは崩れたが、その精神は息づいている。自民県連OBが稲嶺氏を支援し、那覇市議会が知事の埋め立て申請に抗議する意見書を可決したことは、象徴的だ。
今回は公明党が自主投票となったことも稲嶺氏の当選を後押しした。
再選を果たした稲嶺氏は、公約に掲げた政策実現に向けて選挙のしこりを解消し、市民一体となった態勢づくりに取り組まなければならない。
●三宅洋平 (仮)ALBATRUS オフィシャルブログ「三宅日記
2014年01月16日(木) 12時51分50秒 名護市長選、ミドリマンの見立て
今朝届いた、三宅選対本部長を務めたミドリマンのメルマガから一部引用します。
「名護市長選について。昨日、読売新聞と朝日新聞に情勢調査が掲載されました。どちらも「稲嶺氏が先行、末松氏が追う展開」と分析しています。選挙の情勢分析を読み解くには、その記事の見出しに注目してください。主に使われる用語は、「先行・優勢、互角・横並び、猛追」などです。「先行・優勢」と書かれた候補は、10ポイント以上離して優位な場合です。「互角・横並び」という表記は、5ポイント内で拮抗している状況です。「猛追」は、先行されてた候補が、後半追い上げているパターンです。
名護市長選の情勢調査の結果からは、稲嶺候補がかなりの差をつけていることが読み取れます。ダブルスコアーという噂も聞こえてきます。ただし、沖縄の選挙では辺野古移設反対候補が推進候補に後半で逆転される先例が複数あるので、油断は禁物です。最後まで地道に票固めすることが肝要だと思います。」
・・・・・・(略)・・・
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●名護振興策 調整不足 市長選で自民
東京 2014年1月17日
自民党の石破茂幹事長は十六日、沖縄県名護市長選の応援演説で、地域振興に向け五百億円規模の基金を創設する考えを表明した。米軍普天間(ふてんま)飛行場(同県宜野湾(ぎのわん)市)の同県名護市辺野古(へのこ)移設に対する理解を得るための地元対策の一環とみられる。しかし、菅義偉(すがよしひで)官房長官は直後の記者会見で、新たな予算措置を否定。
県担当者も寝耳に水の様子で、調整不足を露呈した。 (大杉はるか)
名護市長選は十九日に投開票される。移設容認派で無所属新人の前県議末松文信(すえまつぶんしん)氏=自民推薦=と、県外移設を主張する無所属現職の稲嶺(いなみね)進氏=共産、生活、社民、沖縄社大推薦=が一騎打ちを繰り広げている。
石破氏は「名護が発展することで沖縄も飛躍的に発展を遂げる。安倍政権として、全面的に支援し、国、県、市が協力して新たに五百億円の名護振興基金をつくる」と強調した。
一方、菅氏は石破氏が打ち出した「名護振興基金」の財源について、沖縄北部振興として政府が二〇一四年度から二一年度まで毎年度五十億円確保している予算や、地方自治体が自由に使える一括交付金を活用するべきだと指摘。「政府として(地元振興の)予算措置は既にしている。関係者で調整すれば、それは可能だ」と、新たな予算措置はしない考えを示した。
北部振興予算や一括交付金は、名護市を含め十二市町村で調整し配分することになっているため、与党の判断だけで重点配分することはできない。沖縄県の担当者は取材に、新基金創設について「まったく聞いていない。一四年度予算でそのような予定はない」と話した。 |
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注目の都知事選挙。小泉進次郎復興政務官が舛添氏を応援しないと表明したことで、自民党に激震。
最大の人気者が「応援しない」と宣言したのだから、当然のこと。
都知事選の注目度を高めた細川氏は、政策の表明が遅れている。
それは、決して、有利になることでも、望ましいことでもないけれど、タイミングが遅かったから仕方なし、か。
事務所の設営は昨日だったという。
ところで、選挙には報道機関の世論調査とか、候補者陣営のダミーの「選挙情勢調査」などか盛んに行われる。
ただ、それは「固定電話」を呼び出して、そこで電話に出た人の意見を『電話のプッシュ」で答えさせる方法が多い。
当然ながら、固定電話を設置している人、に限られる。
今の若い人たちは固定電話は持たないケースが多い。だから、そもそも、若い人は「世論調査」の対象になっていないともいうべき前提がある。
また、固定電話は、必然的に、「その時に家にいる人」ということになるから、有職者の確率は低く、高齢者のほうが圧倒的に意見を述べる機会が多い。
こう考えると、選挙に関する世論調査は、そのままは受け入れにくく、先のような要件を加味して受け止める必要がある。
ちなみに、今回の都知事選についての報道には、
《世論調査ではリードが伝えられる舛添だが、失速も時間の問題か。》(日刊ゲンダイ)
というものもある。
・・ということで、都知事選の現況から主観的に記録しておいた。
●“代理戦争”回避 進次郎氏、舛添氏応援NO!「出ていった人」/ スポニチ 1月16日
●「個人の思いはある」 自身総裁時に党を出た舛添氏支援に谷垣法相/ 産経 1.17
●小泉ショック拡大…「反舛添」に火がついた自民党内の空気 / 日刊ゲンダイ 1月16日
●細川氏、都知事選出馬予定者の討論会欠席へ / 読売新聞 1月17日
●都知事選 細川氏、立候補会見また延期 「五輪辞退」に批判の声 / FNN 1/17
●細川氏悩ます「原発即ゼロ」 平河町に事務所開設 / ブロゴス・田中龍作 1月17日
●都民調査 「投票行く」93% 都知事選 舛添氏、細川氏、宇都宮氏に支持 / 東京 1月13日
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●“代理戦争”回避 進次郎氏、舛添氏応援NO!「出ていった人」
スポニチ 2014年1月16日 05:30
小泉進次郎復興政務官は15日、父の純一郎元首相が東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)で細川護熙元首相を支援することについて「(批判は)当たらない」と述べ、理解を示した。自民党が支援する舛添要一元厚生労働相については「応援する大義はない」と、応援しない意向。一方、自民党は舛添氏を支援することを決めた。
小泉親子の代理戦争となる可能性も想定された都知事選。しかし、息子が父の行動に理解を示し、土俵を下りた。
進次郎氏はこの日午前、公務で訪れたさいたま市内で、都知事選に関する記者団の質問に答えた。純一郎氏が細川氏を支援することについて「今までを見ていればそうだろう」と、自然な流れだと説明。自民党の元総裁である純一郎氏が、93年に自民党を野党に転落させた張本人の細川氏を支える構図に批判もあるが、進次郎氏は「(批判は)当たらない」との考えを示した。
純一郎、細川両氏が掲げる「脱原発」に関しては「東京は最大の電力消費地であり、東京電力の大株主。そのトップが、原発についてどのような考え方を持って都政を担うのかは非常に関心があるところだ」と述べるにとどめた。両氏が会談した14日以降に、純一郎氏と話をしたのか聞かれると、「ありません」と答えた。
一方で、自民党が支援する舛添氏については「党を除名された方を支援することも、支援を受けることもよく分からない。自民党が一番苦しい時に出ていった人だ。応援する大義はない」と強調。さらに「(舛添氏は)自民党本部の支援ではない」とし、応援要請があっても受けない考えを示した。
ただ、この日午後、自民党が舛添氏を支援することを決めたため、親子戦争の可能性は残された。都知事選をめぐって、進次郎氏の動向からも目が離せない。
●「個人の思いはある」 自身総裁時に党を出た舛添氏支援に谷垣法相
産経 2014.1.17
谷垣禎一法相は17日の記者会見で、自身が自民党総裁のときに党を批判して離党届を提出した舛添要一元厚生労働相を、東京都知事選で党都連が推薦したことに「個人の思いを言えばいろいろある」と述べた。その上で「それを言えば団結していることにならない」として、都連判断を了承した執行部批判は控えた。
舛添氏は谷垣氏が総裁の平成22年に「自民党の歴史的使命は終わった」として新党を結成。自民党が舛添氏を除名処分にした。
●小泉ショック拡大…「反舛添」に火がついた自民党内の空気
日刊ゲンダイ 2014年1月16日
自民党内に小泉ショックが広がっている。14日に細川元首相とのツーショット会見を披露した父親の純一郎元首相に続き、15日は息子の進次郎内閣府政務官が「応援する大義はない」と舛添元厚労相を突き放した。党内の「反舛添」にも火がつきそうだ。
進次郎の言い分は理にかなったものだ。「自民党を除名された方を支援することも、除名された方が支援を受けることも、私にはよく分からない」と強調。「(舛添は)自民党本部の支援ではない」と指摘し、細川を応援する父親への批判は「当たらない」とした。
これに頭を抱えたのが、舛添を推薦する自民党の都連である。
「都連は石破幹事長に対し、安倍総裁と進次郎氏の2人を応援に出してくれるようにお願いします。でも、進次郎氏は、いち早く『ノー』を明確にした。これで小泉元首相は思う存分に動き回るでしょうね。もちろん安倍さんが選挙カーに乗る可能性は残されています。でも、一番の人気者にソッポを向かれるのは大きな誤算でしょう」(都政事情通)
■「負ける候補と心中するのか」
小泉親子の動きは、党内の風向きを変えたようだ。政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「進次郎氏の本音は“原発反対”だし、親父と敵対するつもりもない。“舛添不支持”は当然の流れですが、これで党内の原発反対議員も勢いづきます。本部は推薦していないのだから“反舛添”でも処分はされない。好き勝手に動けます。また、原発問題を抜きにしても、『細川小泉連合なら300万票だろ』『負ける候補と心中するのか』と逃げ腰になっている議員も少なくない。“負け戦”には加担したくないというスタンスです」
ただでさえ舛添は嫌われ者だ。ボロクソに党を批判して新党を立ち上げた裏切り者である。都連の中でも支援には温度差があるという。
そんな微妙な雰囲気を読み取ったのかもしれない。舛添は15日、4年ぶりに自民党本部の敷居をまたぎ、石破と面談している。石破は「党本部としても支援する」と約束したようだが、石破と舛添がカメラの前でツーショットを披露することはなかった。
「舛添との距離を測りかねて慎重になっているフシがありますよ。きょうは河村建夫選対委員長が都連連合会に出席し、舛添と顔を合わせます。そうやって少しずつ本部支援の姿勢を強めていくようですが、はたして周りはどこまで本気でやるのか。党幹部や東京選出の国会議員を除けば、しょせん他人の選挙。しかも、一度は除名された候補者です。負ければ政権に痛手だし、自分たちにも影響が出ることは想像できても、本腰を入れて勝ちにいくという格好にはなりにくいでしょう」(政界関係者)
世論調査ではリードが伝えられる舛添だが、失速も時間の問題か。
●細川氏、都知事選出馬予定者の討論会欠席へ
(2014年1月17日10時28分 読売新聞)
23日告示の東京都知事選に先立ち、18日に行われる都内の各青年会議所が主催する立候補予定者の公開討論会に細川護熙氏(76)が欠席する見通しであることがわかった。
細川氏側は欠席の理由について、「討論会の日程が正式な立候補の記者会見前で、スケジュールの都合も合わない」などと説明している。
討論会の主催者側は、細川氏を含む4人の主要候補に参加を要請した。前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(67)と元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)が出席する予定だが、元厚生労働相の舛添要一氏(65)は、細川氏が欠席なら参加を見送ることも検討している。
また、細川氏側は15日から17日に延期していた出馬表明の記者会見について、「公約などの準備が整っていない」などとして、開催を20日以降に先送りする。
●都知事選 細川氏、立候補会見また延期 「五輪辞退」に批判の声
FNN (01/17 00:12)
東京都知事選挙への立候補を表明している細川元首相は17日、正式に立候補会見を行う予定だったが、準備が整っていないとして、来週に延期となった
その元首相のかつてのある発言をめぐり、舛添氏を推す自民党からは、批判の声が上がっている。
16日、茶道裏千家の初釜式で、一堂に会した歴代首相たち。
15日、外遊から帰国したばかりの安倍首相もおり、「時差(ぼけ)も飛んだような」と述べた。
その安倍首相は16日、公明党の山口代表と会談し、東京都知事選で、舛添氏の支援で協力していくことを確認した。
公明党の山口代表は「力を合わせて頑張りましょうということも確認をしました」と述べた。
そして、自民党都連では、細川元首相のある言動を批判する声が上がった。
自民党東京都連会長の石原環境相は「『オリンピックを返上しよう』と言っているような方を、都知事にするわけには、絶対なりません」と述べた。
批判されているのは、都知事選に出馬表明している細川元首相が、2013年12月発売された本の中で述べた言葉だった。
細川氏は「安倍さんが、オリンピックは原発問題があるから辞退すると言ったら、日本に対する世界の評価は、もう格段に違ったものになっていた」としていた。
その細川氏は、17日に延期していた正式な出馬会見を、来週にさらに延期した。
公約などの準備が整っていないためと説明している。
この会見延期に対し、出馬を表明している、日弁連前会長の宇都宮 健児氏は「私からすると、信じられませんね。基本的な考え方でも、早く述べるべきではないかと思いますよね」と述べた。
一方、出馬を表明している、元厚労相の舛添要一氏は「全然、わたしには関係のないことで。いつでも、どんなときでも、正々堂々と議論しましょうと、それに尽きます」と述べた。
細川氏を支援する民主党内からは、不安の声も聞かれた。
ある民主党議員は「政策が詰まっていないからでしょう。今週末が勝負なのに、このままだと心配だよ」と述べた。
このほか、航空自衛隊の元トップ・田母神 俊雄氏、そして、ドクター・中松氏、吉田重信氏、中川智晴氏、五十嵐 政一氏、鈴木達夫氏、根上 隆氏、平澤 求氏が立候補を表明している。
東京都知事選の告示まで、1週間となっている。
(01/17 00:12)
●【都知事選】 細川氏悩ます「原発即ゼロ」 平河町に事務所開設
田中龍作 / ブロゴス 2014年01月17日 18:55
都知事選立候補の記者会見を2度に渡って延期し支持者をやきもきさせていた細川護煕元首相が、選挙事務所を平河町に構えた。ビルの一階、広さ80㎡余り。ビルにはかつての自民党の派閥領袖も事務所を構える。自民党本部も目と鼻の先だ。
きょう午後、パイプ椅子やコピー機などが運び込まれた。トラメガや旗竿といった選挙の七つ道具の一部は朝の時点ですでに事務所にあった。だが肝心のポスターは午後になっても持ち込まれなかった。
政策が煮詰まっていないこともあり、印刷が遅れているのだろうか。「原発即ゼロ」と刷り込むのか。
「即」だと財界が嫌う。かといって明確に打ち出さねば「脱原発」を願う市民の票を取りこめない。「原発に頼らない社会を東京から」などと言った差し障りのないフレーズにするのだろうか。
広範なネットワークを持つ著名な環境団体が、「細川支持」をすでに表明している。細川陣営が原発政策を曖昧にすると「脱原発勝手連」も動きが鈍くなる。何より応援団長の小泉元首相が、許すはずがない。
細川陣営は保守票の取り込みも図る。自民党支持者に根強くある「舛添嫌い」は、常識的に考えれば細川氏へと流れるだろう。保守票の受け皿にもなりたい細川陣営が「原発即ゼロ」をきっぱりと宣言できるだろうか。
脱原発をどこまで鮮明にするのか。細川氏にとって悩ましい選挙戦となりそうだ。
●都民調査 「投票行く」93% 都知事選 舛添氏、細川氏、宇都宮氏に支持
東京 2014年1月13日
本紙は二月九日投開票の東京都知事選挙を前に、都政や国政に関する世論調査を行った。投票について「必ず行く」と「たぶん行く」と答えた人が合わせて93%に上り、関心の高さを示した。都知事にふさわしいと思う人は誰かを聞いたところ、半数は「決めていない」「分からない・無回答」と答えたものの、元厚生労働相の舛添要一氏(65)を挙げた人が最も多かった。
調査では、都知事選への出馬を表明、または出馬が取り沙汰された人物を選択肢に挙げ、次の都知事にふさわしいと思うのは誰かを聞いた。舛添氏に次いで元首相の細川護熙(もりひろ)氏(75)、前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(67)が続いた。
都知事に求められる資質には「実行力」を挙げた人が最も多く、次いで「発想力」と「行政経験」「調整力」と続いた。投票の際に重視する政策は「医療・福祉」「教育・子育て」「原発・エネルギー政策」「雇用対策」の順だった。
舛添氏を「ふさわしい」とした人は自民と公明支持層、細川氏を推す人は民主支持層に多かった。共産支持層の六割と社民支持者の四割は宇都宮氏を挙げた。一方、無党派層の六割強は支持を決めていないが、一割ほどが舛添氏を推した。
原発政策では、宇都宮氏と回答した人のうち「ある程度時間をかけて原発ゼロにする」「すぐに原発ゼロにする」と答えた人が八割を超えた。細川氏を選んだ人でも七割、舛添氏でも五割を超えた。
◆改憲反対56% 脱原発6割超
今回の調査では、憲法九条の改憲に反対する人の割合が半数を超え、二〇一二年の前回都知事選前の調査から20ポイント以上増えた。また、脱原発を望む有権者の割合も依然高かった。
安倍政権は戦争放棄と戦力不保持を掲げた憲法九条の解釈変更を目指すが、調査では、九条について「改正しない方がよい」と答えた人が56・9%に上り、前回調査の35・1%をー大幅に上回った。一方、前回46・2%を占めた「改正する方がよい」は、31・6%にとどまり、改憲容認と反対が逆転した。
年齢別では、全世代で反対が多数を占めたが、特に二十代では反対が七割近くに達し、改憲への異論が強かった。
支持政党別では、自民支持層は47・7%が賛成し、38・4%が反対。民主支持層は反対が62・5%で、賛成は29・4%。無党派層では反対が67・7%、賛成が22・9%と、大きく差が開いた。
一方、安倍政権が「重要なベース電源」と位置づける原発の政策をめぐっては「すぐに原発ゼロにする」と答えた人が一割超、「ある程度時間をかけてゼロにする」が五割を超えた。
【調査の方法】調査は10~12日の3日間、都内有権者を対象にコンピューターで無作為に選んだ番号に電話をかける方法で実施した。実際に有権者がいる1926世帯にかかり1012人から有効回答を得た。回答率は53%。各設問の回答の比率は小数点第2位で四捨五入しており総計が100%にならない場合がある。
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