梶原拓前岐阜県知事は、明日25日の県議議会の委員会に招致されて質問を受ける。森元恒雄元副知事も。
ところで、先日、昨年2005年2月冒頭に任期の切れた梶原氏が県の外郭団体の代表に無報酬で着任した、しかし同年4月から、実質、県職員が秘書としてついていたらしいことの報道がされた。
岐阜県で情報公開請求すると、基本的な支出の文書を請求する案件の場合、秘書課、財政課、出納課、人事課などが多い。そして、情報公開の担当は、どの課もいわゆる庶務係り。個別の事業課になると、個別の担当者が出てくるが、情報公開の基本の担当はやはり庶務係り。(庶務係りが裏金作りに縁が深い職務と明らかにされている。今の若い人たちはそうでもないのだろうけど)
そんなことで、私は、結構、そういう人にもなじみがある。
妙な縁だ。
退任した梶原氏の秘書をしていた職員は、知事部局A課にいて、秘書課に異動した3年間梶原氏に仕えた。次に知事部局B課に移動してたった1年の昨年3月に、知事部局から教育委員会部局(問題の事業団が教育委員会管轄だからというだけの理由)に異動、直ちに事業団に出向。経過・経歴からいっても、後任の現古田知事側も了解のもとでの「実質、梶原秘書としての出向」だ。
そこで、一昨日22日、「退任した梶原知事の公設秘書」についての支出の周辺を押さえるため、県と事業団に対して関連文書の情報公開請求をした。新聞記事とともに、請求文書を紹介する。こうやって公文書を捕捉しておけば、逃げれないと思う。数年前までの梶原時代の岐阜県だったら、こんな文書をとっても真っ黒だったけど、今はクリアだから役に立つ。 (岐阜県の非公開⇒公開の経過は、 9月16日の報告 にある)。
つづきで、橋本高知県知事が引退後の梶原氏の別のスタッフのことをブログにしていたので、前宮城県知事浅野さんの日記とともに引用する。森元恒雄元副知事も2回目の釈明文をだしているので引用・リンクしておく。
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【岐阜県側への請求文書】
●財団法人岐阜県イベント・スポーツ振興事業団への支出金にかかって、2004年度以降本日までに県が作成取得した文書の一切。
●同事業団にかかる2006年9月20日21日の新聞報道に関する以下の文書。
○報道指摘の職員に関する2000年度以降の辞令・職務命令などの文書
○同職員にかかる2000年度以降の出勤簿類
○同職員にかかる2000年度以降の出張に関する伺い、命令、復命等の文書及び旅費・日当・食料費を含めた諸経費支出の全ての分かる文書
【岐阜県岐阜県イベント・スポーツ振興事業団側への請求文書】
●財団法人岐阜県イベント・スポーツ振興事業団にかかる2006年9月20日21日の新聞報道に関する以下の文書。
○報道指摘の職員に関する辞令・職務命令などの文書
○同職員にかかる着任以降本日までの出勤簿類
○同職員にかかる出張に関する伺い、命令、復命等の文書及び旅費・日当・食料費を含めた諸経費支出の全ての分かる文書
○同職員の代替として他の職員のした報道指摘の行為がある場合の前項同様の文書
●梶原氏本人にかかる辞令・職務命令などの文書
○着任以降本日までの出勤簿類、執務の事実が分かる文書等
○出張に関する伺い、命令、復命等の文書及び旅費・日当・諸経費支出の分かる文書
●梶原氏執務室のあるフロアーの各部屋の構造・概要が分かる文書
○同フロアーの各部屋の使用・利用記録の文書
●2004年度以降の事業団の事業費の概要が分かる文書
○2004年度以降の事業団の職員の人件費や諸手当の分かる文書
● 岐阜・梶原前知事:県外郭団体職員が前知事秘書、出張随行費280万円負担
9.20 毎日一面トップ
岐阜県の梶原拓前知事が知事引退後の昨年3月から今月6日まで会長を務めていた県の外郭団体「岐阜県イベント・スポーツ振興事業団」が、県から出向している職員に梶原氏の私的な秘書業務を担当させていたことが分かった。職員は大半が事業団の業務と関係ない梶原氏の出張にも同行し、その旅費約280万円は事業団が負担していた。
事業団などによると、梶原氏は知事在任中から会長職にあったが、昨年2月の知事退任後、改めて非常勤の会長(無報酬)に就任。職員はそれと同時に岐阜県から出向。出張の大半に随行し、講演やイベント出席の日程調整や連絡窓口を担当するなど、梶原氏の実質的な個人秘書だった。梶原氏に会長としての業務はほとんどなかったという。
職員が随行した出張は昨年3月~今年8月に計223回で、旅費総額は約283万円。
事業団は「県の監査も受けており、不適正な支出との理解はない」と説明。梶原氏には15日に取材を申し入れたが回答がなく、事務所は「本人には伝えたが、それ以後連絡が取れない」としている。【秋山信一】
● 県の外郭団体職員 梶原氏の出張に同行 旅費283万円
9.21 中日
岐阜県の梶原拓前知事が、知事引退後に会長を務めた県外郭団体「県イベント・スポーツ振興事業団」で、会長職とは直接関係しない用務についても県出向の職員が秘書として随行していたことが20日、分かった。職員の東京出張などの旅費総額は約280万円に上る。同事業団は「県顧問としても県のために幅広く活動していた。公私混同ではないと考えている」としている。
会長職は非常勤で無報酬。古田肇知事は「地方分権にも尽力いただけると、幅広い活動はある程度想定していた」との認識を示す一方、「(随行内容を)精査してみる必要はある」とした。
事業団によると、職員は昨年3月、梶原氏の会長就任と同時に出向。総務部の総括課長補佐兼企画係長だが、梶原氏や理事長らの秘書業務に当たっていた。今年8月までの約1年半に随行した出張は227回、出張旅費の総額は約283万円だったという。
梶原氏は、プロ野球有識者会議などのメンバーで東京出張が多く、職員は、同会議出席などの際にも随行したという。梶原氏の旅費は、主催者や同氏個人が負担した。(2006年9月21日)
● 橋本高知県知事のブログ から 引用 (そのコメント欄では岐阜県の裏金問題や情報公開のことが熱く議論されています) 何と答えるか(9月1日)
SEPTEMBER 06, 2006 何と答えるか(9月1日)
1日夜、裏金問題をめぐる、岐阜県の検討委員会のニュースを見た後、先月、前知事周辺の青年から届いた、手紙を読み返してみました。
この青年は学生時代に、岐阜県と高知県の双方で、知事の側でのインターンをした経験の持ち主で、現在は、岐阜県の前知事が設立をした、研究会の事務所を手伝っています。
手紙の中で彼は、前知事が引退の折に、「私にものを申す職員は、誰一人いなかった」とコメントしたことに触れて、裏金問題についてもその時点では、「具体的な進言は何一つ受けていなかった」との発言は、それゆえに真実ではないかと予測しています。
前知事の側にいても何のメリットもないから、早く事務所を辞めてはどうかと、周囲からは言われるようですが、72才にもなって、朝の4時・5時まで岐阜や日本の発展を語り続け、ほとんど毎日、パソコンに向かって政策案を煮詰めている、そんな前知事の姿を紹介しながら、前知事の余生の意気込みを信じて、仕事の手伝いをしている以上、今この事務所を去ることは出来ないと言います。
前知事は、僕も、人間的には好きなタイプの人ですので、公的な立場からは、非難せざるを得ないことがあっても、私的には、非常事態において、「じゃあさよなら」ではあまりに淋しいという彼の思いが、手に取るようにわかります。
そんなわけで、あれも書こうこれも書こうと考えているうちに、日にちがたって、返事の機会を失していました。
ただ、その彼自身が言うように、情報は原則100パーセント公開した上で、あとは受け手の県民・市民が判断すればよいという考え方は、疑いなく正しい方向だと思いますので、今こそ、それを実践すべき時ではないかと、返事を書くことにしました。
● ついでに、前宮城県知事の浅野史郎さんの Webページ
その日記の2006.9.15(金) ページを9.15までもどってください を下記に引用。
2006.9.15(金)
唐津市の老舗旅館、洋々館で目覚めた朝。目覚めたのは、すごい雷の音が聞こえてのことである。昨夜、唐津市の職員の方、何人かと「明朝、晴れていたら、一緒に走りましょう」と言っておいたが、すごい雨である。とても、とても走れる天候ではなく、あきらめがついた。
昨夜の食事の時に、古川康佐賀県知事が熱っぽく唐津くんちの話をしていたので、「チャレンジド・フォーラム。inさが」の始まる前の時間に、曳山会館で14台の「やま」を間近でみて、8分間の祭りの様子のビデオを見ていたら、ジーンときてしまった。これが祭り、地域への誇り、コミュニティそのものという感じがした。これだけでも、唐津に来た甲斐があった。「チャレンジド・フォーラム」のセッションも、古川知事のコーディネーターで、意義のある議論を展開することができた。
唐津から福岡市に移動して、全国オンブズマン連絡会議での講演。頭の整理もまったくしないままで話を始めてしまったので、あっち行ったり、こっち行ったりの1時間になってしまった。それでも、言いたいことのエッセンスは伝えることができたかもしれない。何よりも、聴衆の方がたの熱心さと、反応のよさに助けられた。
福岡空港から羽田へ。台風が追いかけてきた。うまい具合に台風より一足先に福岡空港を脱出できたということになる。
● 参議院議員 森元恒雄 岐阜県裏金プール問題について(2)
参議院議員 森元恒雄の国会だより 2006/9/11---No.230
● 岐阜県裏金プール問題について(2)
去る9月1日、弁護士3名からなる岐阜県プール資金問題検討委員会
が、報告書を県に提出いたしました。
私としては、委員会の要請に全面的に協力させていただき、承知して
いたことは全て説明させていただきました。
検討委員会の報告書の内容を重く受け止め、自らの責任を痛感いたし
ております。今後、報告書に沿って自らの責任を果たし、県への資金返
還について誠心誠意対応させていただく所存であります。国会議員とし
て、今回の件を最も重い教訓とし、与えられた職務に今後より一層全力
で取り組む所存です。皆様の変わらぬご支援、ご叱正を心からお願い申
し上げます。
私自身、今回の件に関して皆様に詳しくご説明したい気持ちで一杯で
すが、関係者がそれぞれそのような行動を取った場合、相互に誤解、不
信を招き、資金返還が円滑に進まないおそれがあります。今は資金返還
を速やかに行うことを最優先すべきであると考え、後日改めてご説明を
させていただきます。このような事情をご賢察下さいますよう、よろし
くお願い申し上げます。
参議院議員 森元恒雄
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