国政選挙の補選の結果は、自民の全敗。
見事な有権者の選択に爽快さが伴う結果。
報道機関の世論調査よりはるかに国民の視点は政権に厳しいことをそのままあらわした、それが素直な見方だろう。
過去に政権が交代した時も、こうした政権の腐敗や国民の厳しい評価が続く、あるいは繰り返す、時には揺り戻しがあっても、いつかは逆転する、そんな流れだったと受け止めている。
そんな思いで、昨日の投票結果に関する評論から次を記録しておく。
●菅自民「全敗」求心力低下は必至 カネ、コロナ…自民離れ止まらず/西日本 4/25(日) 22:20
●菅政権初の国政選挙“全敗の与党”受け止めは?/ANNnewsCH 2021年4月25日
●政治生命かけた戦いに大逆風 岸田氏の悲願、狂った計算/ 朝日 2021年4月26日 5時00分
●衆参3選挙、自民全敗 菅政権に打撃―「五輪前解散」厳しく/時事 2021年04月26日00時42分
●野党 与党全敗ではずみ 「1対1の構造を」/fnn 2021年4月26日 11:43
●信頼失った菅政権に国民から警鐘 衆参3選挙で自民全敗/ 東京 2021年4月25日 22時26分
●菅政権「全敗」の衝撃 “広島モデル”で政権交代なるか/進次郎、丸川、茂木……大物続々投入と団体選挙の必勝方程式でも敗北 /NETIB-NEWS 2021年04月26日 16:16
なお、昨日4月25日の私のブログへのアクセスは「閲覧数3,217 訪問者数1,165」。
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●菅自民「全敗」求心力低下は必至 カネ、コロナ…自民離れ止まらず
西日本 4/25(日) 22:20
秋までに必ずある衆院選を前に、菅義偉政権に少なからぬダメージをもたらす結果となった。25日、衆参3選挙での与党「全敗」-。
政権発足後、初となる国政選挙で、自民党は特に保守地盤の厚い参院広島選挙区に注力したが、再選挙の原因である「政治とカネ」問題への逆風に加え、新型コロナウイルス「第4波」を防げなかったとの批判に抗しきれなかった。
首相の「選挙の顔」としての求心力が低下するのは避けられず、衆院解散を巡る判断、総裁選での再選戦略にも影響が及ぶのは必至だ。
・・・(以下、略)・・・
●菅政権初の国政選挙“全敗の与党”受け止めは?
ANNnewsCH 2021年4月25日
菅政権の発足後、初めての国政選挙となる3つの選挙でいずれも野党候補が勝利し、与党が全敗という結果になりました。
▽広島 自民党への逆風・・・激しい戦いに
河井案里氏の当選無効に伴う参院広島の再選挙。大規模買収事件で浮き彫りとなった“政治とカネ”の問題をめぐり与野党が真っ向から激突。激しい戦いとなりました。
自民党の新人で公明党が推薦する西田英範候補。一方、立憲民主党・国民民主党・社民党が推薦する諸派新人、宮口治子候補による事実上の一騎打ちとなりました。
今回、同時に行われた参議院長野補欠選挙 広島再選挙、衆議院北海道2区補選は次期衆院選の前哨戦ともいわれています。
宮口氏は福山市出身のフリーアナウンサー。3人の子供を育てるシングルマザーでもあります。
「金権政治はもうダメだと、この広島から政治を変えていきましょう。」
「政治とカネ」の問題を追い風に波に乗る野党。一方厳しい戦いを強いられている自民党。
自民党の新人、元経産省官僚の西田英範候補。逆風の中、選挙終盤には身内への批判を展開。
西田英範候補
「たくさんのご批判ご指摘をいただきました。でもその批判、怒り、私も同じであります。勝たせてください。勝たせてください」
17日間の激戦は与党の敗北で幕を閉じる結果に。菅政権にとって初の国政選挙。長野の補欠選挙でも野党が勝利し、全敗となった与党。今後行われる衆議院選挙にも大きな影響を与える結果となりそうです。
▽自民党内の受け止めは?テレビ朝日 藤川みな代コメンテーターに聞きます。
●政治生命かけた戦いに大逆風 岸田氏の悲願、狂った計算
朝日 2021年4月26日 5時00分 笹井継夫
菅政権が初めて挑んだ三つの国政選挙は、政権側の全敗に終わった。とりわけ参院広島選挙区再選挙での敗北の衝撃は大きい。
「素晴らしい候補者に恵まれながら、選挙戦を勝ち抜くことができなかった。力不足をおわびしなければならない」
25日午後10時半過ぎ、広島市内のホテル。選挙戦の陣頭指揮をとった自民党の岸田文雄・前政調会長は、会場の壇上で支援者らに5秒間、頭を下げた。
菅首相を支える「秘密結社」や野党のジレンマ――。政局のキーマンの動向や注目ニュースの背景を、わかりやすく伝えます。
広島は2017年の衆院選で、全7小選挙区のうち6小選挙区で自民が議席を獲得するなど「自民王国」として知られる。池田勇人元首相が結成し、現在は岸田氏が率いる自民党宏池会(岸田派)の発祥の地でもある。党内では「勝って当たり前」との楽観論もあった。
だが、自民への逆風は想像以上だった。
首相候補として望み…「大きな賭け」に・・・(以下、略)・・・
●衆参3選挙、自民全敗 菅政権に打撃―「五輪前解散」厳しく
時事 2021年04月26日00時42分
菅政権初の国政選挙となった衆院北海道2区、参院長野選挙区の両補欠選挙と参院広島選挙区の再選挙が25日、投開票され、自民党は全敗した。与党は北海道2区で候補擁立を見送り、与野党対決の構図となった長野、広島の両選挙区で立憲民主党などが擁立した候補に苦杯を喫した。
与野党は秋までにある衆院選の前哨戦と位置付け、新型コロナウイルス対策などを争点に激しい選挙戦を繰り広げた。就任後初の国政選挙での全敗は菅義偉首相に大きな打撃で、政権運営への影響は必至。首相が7月の東京五輪開幕前の衆院解散に踏み切る余地は一段と狭まりそうだ。共闘が奏功した野党は衆院選へ向け、候補者調整を急ぐ。
●野党 与党全敗ではずみ 「1対1の構造を」
fnn 2021年4月26日 11:43
25日に投開票が行われた菅政権初の国政選挙となる衆参3つの選挙で、与党が全敗し、与党内に動揺が走っている。
一方、野党側は、「共闘」の勝利だとして、政府・与党への攻勢を強める構え。
立憲民主党・枝野代表「政権与党と1対1の構造をつくっていくことが重要だ。その努力をさらに加速していきたい」
全勝した選挙結果について、野党側は、野党が連携して候補者を一本化した成果だとして、年内に行われる衆議院選挙に向け、はずみをつけたい考え。
一方で、立憲民主党にとっては、最大の支持団体である連合と共産党との関係など、一枚岩とはいえない状況もあり、どう足並みをそろえるか課題も残した形。
●信頼失った菅政権に国民から警鐘 衆参3選挙で自民全敗
東京 2021年4月25日 22時26分
菅政権で初の国政選挙となった衆参3選挙で、自民党が不戦敗も含めて全敗を喫した。この結果は、「国民のために働く内閣」を掲げながら失政を重ね、新型コロナウイルス対策でも感染を拡大させ3度目の緊急事態宣言まで出し、信頼を失った菅義偉首相に対する国民からの警鐘だ。「政治とカネ」を巡る自民党の金権体質にも、国民が厳しい審判を下した。
◆遅れるコロナ対応
昨年9月の政権発足当初、世襲議員ではない宰相という看板で内閣支持率は高かった。しかし、コロナ対応では、観光支援事業「Go To トラベル」や東京五輪・パラリンピックを重視して判断が遅れたと度々指摘されてきた。ワクチン接種も遅れ、全国民がいつまでに接種できるのかも見通せない。国民に不要不急の外出自粛を求めながら、与党議員が都内の高級クラブを訪れ、首相も高級ステーキ店での多人数の会食が批判を受けた。
◆繰り返される「政治とカネ」問題
「政治とカネ」を巡っては、自民党の二階俊博幹事長が、参院広島選挙区再選挙のきっかけとなった河井案里前参院議員と夫の克行元法相による多額買収事件を「他山の石」と人ごとのように説明。総務省接待問題では、首相は長男正剛氏を当初、「別人格」として逃げ切ろうとした。首相側近の菅原一秀前経済産業相が選挙区内の行事で現金を配った疑いまで浮上した。
こうした1つ1つが、政権への不信を増幅させたのは間違いない。今回の民意は3選挙区の有権者だけでなく、多くの国民の思いと受けとめるべきだ。なぜ国民の信頼を失ったのか。首相がそこに向き合わなければ、今秋までに実施される衆院選で厳しい審判が下るだろう。(山口哲人)
●菅政権「全敗」の衝撃 “広島モデル”で政権交代なるか
進次郎、丸川、茂木……大物続々投入と団体選挙の必勝方程式でも敗北
NETIB-NEWS 2021年04月26日 16:16 【ジャーナリスト/横田 一】
・・・(略)・・・「結集ひろしま」から「結集日本」へ
今回の再選挙で、政権交代を実現する野党の勝利の方程式がみえてきた。それは、河井夫妻の買収事件や吉川貴盛・元農水大臣の収賄事件、菅原一秀・元経産大臣の公選法違反疑惑など安倍・菅政権で相次ぐ「政治とカネの問題」と、コロナ対策の失敗(政権担当能力の欠如)を二大争点にすれば、たとえ保守地盤の厚い地域でも野党の勝機は十分、次期総選挙での政権交代も夢ではないということだ。
菅政権(首相)が勝利を確信していた広島再選挙での敗北は野党を一気に勢いづかせ、政権交代の現実味を有権者に印象づける絶好の機会にもなった。今回の選挙母体となった「結集ひろしま」代表の佐藤公治衆院議員は、「広島再選挙では、党派を超えた人たちが結集して勝利となった。これを各地に広げて『結集日本』を目指したい。広島から日本の政治を変えるのです」と意気込んだ。巨大与党を倒した“広島モデル”が次期総選挙までにどれだけ広がっていくのかが注目される。
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