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決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 を読んだ。

2008年01月23日 23時16分16秒 | 読書評
決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44) (朝日新書 44)
國貞 克則
朝日新聞社

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決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法を読んだ。

大変、勉強になりましたと言いたくなるくらい丁寧で解かりやすい内容であった。
経営の大局がわかる会計など、3,4冊ほど会計に関する入門書を読んで、大枠の
財務諸表を読む観点は覚えていたつもりだが、財務諸表の項目毎のつながりと、そ
のからくりについては、理解していないところが多かった。そのもやもやとした
3表の項目についての疑問や計上の意味づけなど丁寧に解説されている。

企業の営み(資金調達、仕入れ、売上、設備投資、売掛け、買掛け、借金返済、
税金徴収など)に対応して、3表の売上、資金、資産、債務、利益の計上のしかた
が、企業モデルをもとにリアルに記述されていて面白みを持って読み進むことが
できる。

企業の与信を見るには、財務諸表を3年分ほど見るのが最低限必要だと思うが
(与信を確実に見極めることはできないので自信の安心感でしかないけど)
なかなか一つ一つの項目とか経営分析の指標、会計上ごまかしが効く項目等は
本書の解説を読まないとわからない、知らなかったこともあった。

個人的な興味としても企業情報からその状況を想像、考察したりすることは、非常
に面白みがある。業態、業種、提供サービス、製品で売上をたて生業をなしている
事業というものがどれだけの収益性をもつのかということが把握できることは、
ビジネスを伸ばす相手を知るという意味でも興味深いところがある。
 
収益性の高い事業をもっていても企業の特性で本業以外の金融投資などで儲けて
いたり、損をしていたりで資金体力の増減具合の指標をもつことはビジネスを展開
する上でも重要なセンスだと思う。そういういい感じの企業かどうかを掴む為
にも財務3表の見方、分析の仕方を覚えるのは重要なことだと思う。

まーこの年齢でそう思うこと事態、恥ずかしいかぎりですが・・・


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