脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める を読みました。
前作の「脳が冴える15の習慣」を読んで感銘したので、本作も読みたくなり
手にしました。
前作も脳と行動、思考、創造、意欲などの関連を優しく解説し、簡単な習慣
づけへのヒントが書かれた良書でしたが、本作もそれ以上に良い内容に
なっています。私は本作は、非常にいい本だなぁと思います。
タイトルどおり「脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める」多くの
ヒントが書かれています。
脳という医学的な部位と感情の関連を分りやすく解説されており、なるほどと
思える満足感が本作にはあります。感情という人がコントロールする特性を
脳というものがどう解釈し人の行動、気持ちに反映するのか大枠を理解でき
ます。
特に私のように自分の気持ちに行動が影響を受けやすいタイプの方に
は、その仕組みをイメージできるだけでも、日々の過ごし方を変えるヒント
が多いのではと思います。
各章の見出しの最後にキーポイントがまとめられているのですが、これを
頭に入れて心がけるだけでも違うと思います。
客観的にみるとこのキーポイントも普通のことのように思えるのですが
それを整理できていることが素晴らしいと思います。
常に心がけたい、意識して起きたいなと思ったものを書いておきます。
1.5歩先に解決がある問題の1歩目を探す
2.短時間の集中を多数もって脳を活性化させる。
3.テキパキと行動している状態を意図的に作り出す。
4.次に何をやるか明確に認識させる
5.次の日にやることを書き出すか、準備、予習をする習慣をつける
6.意欲を高めるエネルギー源として感謝、評価を集める
7.感情的な過大評価が冷静な思考を失う
8.まとまった時間ができることはない
9.大きな問題は細切れの時間にこつこつ解決
10.脳は忘れるようにできている
11.情報は少しずつ入力してまとめをしながら憶えていくほうが効率よい
12.キーワードを拾いながら要点を明確に思い出す
13.イメージを思い描きながら情報を取る癖をつける
14.大事な情報、憶えたいことは、自分の言葉で出力(書く)+再入力(読む)
自分の日々の行動を振り返ると足りないことが多いです。
仕事でやることを書き出し、一日のやることの流れなどは、意識しながら
進めるのですが、もう人工夫たりない面があるなと感じていたので、実践
していきたいと思います。
昔から痛感していたのですが、感情的な過大評価にともなうモチベーション
ダウンとか怖気づくとかは、よくよく実態を分析してみると感情が肥大して
ことを難しくしていたとかあります。そんなところを冷静に見て考えを
まとめることは自分にとっても必要なことです。
感情に振り回される傾向があるときなどは、テキパキと行動して脳を活性化
させ、感情の過大評価による不安や嫌悪感などを取り払うのも行動や思考を
整理するのに効果があると思います。こういうことを繰り返すうちに短時間
の集中をいくつも作り出せるのではと思います。
本を読んだり、仕事を進めたり、物事を先に進めるにあたり、観点を意識
しながら対処することが必要ですが、そのためにキーワード化してことを
自分のなかで整理することは、もう少し精度と習慣化していきたいと思います。
情報を得て、自分のものにするために要約しキーワード化し、それを出力
(書く)+再入力することが、情報、知識を自分のものへ定着化させること
になる。まさしくそうだと思います。自分の言葉で書く、読むということを
するのが、記憶させるには一番いいというのは学生の時代に良くやっていた
ことではないかと思います。
やはり本作は、自分の日々の行動パターンと照らし合わせてみると、
紐づくところがたくさんあります。あらためて意識して取組むと
大きく変わるのではないかと感じます。